「来週、俺の誕生日だぞ」
「……へ?」
突然とリボーンに言われた一言。
誕生日?
誕生日……
「えええっ!誕生日!?いつ?何日!?」
「13日だ。プレゼントよろしくな」
「分かった、楽しみに待っててねー!」
そっかぁ、リボーン誕生日なのか。
あれ?そういえばツナの誕生日はその次の日の10月14日だったよね?
じゃあ二人分のプレゼント用意だ!
うーん…何にしようかなー。
そんなやりとりをした一週間後、リボーンの誕生日を向かえる。
今日は家でたくさん人呼んで誕生日パーティー。
そのために学校が終わった後、真っ先に帰宅した。
よし、誕生日プレゼントの準備は完璧だし!みんなも準備万端っぽいし! あとはリボーンが帰宅するのを待つだけだ。
ガチャ
ドアノブが開けられた音が聞こえると、みんな持っているクラッカーを構えて鳴らして…
「「「「お誕生日おめでとー!!」」」」
「サンキュー。今日は俺のために集まってくれて感謝してるぞ。 俺もこれで1歳だぞ」
みんなで声をそろえてお祝いの言葉を言うとリボーンは嬉しそうにしていたが、逆にツナはなんだかショックを受けていた。
「てっきり自分のだと思って…バカみたいだ…」
「え!あらいけない!ツナの誕生日明日じゃない!忘れてたわ…」
どうやらツナは誕生日パーティーが自分のだと勘違いしていたらしい。 まぁ一日違いだから日付とかも紛らわしいけど…
奈々さんまさかの忘れてたのかな。 いや、奈々さんだけじゃなくてみんな知らなかったようだ。
私てっきり明日もちゃんとお祝いパーティーするのかと思ってた。
なので結果、ツナの誕生日はハルの提案で今日一緒に祝うことになった。
「うわぁ!お寿司美味しそう!」
部屋に戻ると机には武が持ってきた豪華なお寿司の詰め合わせが。
この間みんなで武の家のお寿司屋さんに行ったときにお寿司が大好きになったんだよね!
「ははっ、そんなに嬉しいなら今度また寿司持ってきてやるよ」
「ほんとに?ありがとう、武!」
「良いって良いって」
やった、お寿司お寿司ー!
なんてルンルン気分でいると、武が意外なことを聞いてきた。
「そういえば杏の誕生日っていつなんだ?」
「!」
…私の誕生日、か…。
「12月25日…クリスマスの日なんだ」
誕生日なんて自分から言うことはあんまなかったな。
私の誕生日は毎年いろんな人が祝ってくれるし嬉しくないわけじゃない。
でも私はこうやってにぎやかに家族や友達と----!
「はひっ!クリスマスが誕生日だなんて素敵ですっ!」
「!」
ハルちゃんの言葉で一気に我に戻る。
危ない危ない…考えすぎちゃうところだった。
「そうかな?クリスマスだから忘れられやすいけどね」
「ハルは絶対忘れません!絶対杏ちゃんを祝いますよー!」
…その言葉がどれだけ嬉しかったのだろう。
それに続いて言ってくれるみんなも。
「、ありがとう…」
こんなことで嬉しくて泣きそうになる私は変かな…?
泣くのを必死に堪えて私は本題に戻す。
「ほらっ!みんな、リボーンの誕生日祝おう?」
その様子をリボーンがまじまじと見ていたなんて私は知らなかった。
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