※(R18)いつか鎖に繋ぐまで

―――誰か…助けて……っ


「あっ…ああっ…!」

「…また、イっちゃったノ?」


ビクンと身体を大きく跳ねた夏見。夏見の中に収まる夏目の指は強く締め付けられ、中指をくの字に曲げるとある場所に触れた。そこに触れられただけでまた夏見の身体は大きく跳ねた。溢れる愛液は既に机だけでなく、床も濡らしていた。


「相変わらず敏感だネ、ねえさんハ。
…しょうがないカ、ボクたちがそうしたんだかラ」

「ひ、あああぁ…!やめてぇ、おねが、ああっ!」

「う〜ん…別のお願いなら聞いてあげるのニ…」


中を指で愛撫しつつ、空いている左の手で涙で濡れている夏見の頬を触った。既に何度も絶頂を行き来して苦しい筈なのに、必死に理性を保とうとする夏見に優しく告げた。


「ねえさん楽になりたイ?」

「あ、ああ、あぁ……やめ、て……夏目……っ」

「…残念。そんな返事じゃまだ終わってあげなイ」


分かっていたのに。夏見が自分から欲しがるのは、ある言葉を発してからだと。手を縛られ身動きが取れない夏見を好き放題犯すのが一番好きなのは零だ。散々イかせて、理性の欠片も残らない程粉々にして、最後は自分にすがらせるのだ。その証拠に、夏見の手首には縛られた痕がくっきりと残っていた。相変わらずなのは向こうも同じ。

中の指を抜くと両手で夏見の両足を広げた。何かを感じ取った夏見が言葉を発する前に、さっきまでは指を入れられていたソコに今度は自分の舌を入れた。


「あ、あああああぁ…!!」


柔らかく、生暖かい侵入物に一際大きな声で啼いた。


「ひああ、ああっ、ああ…!こわ、い、こわい、こわいたすけて、たすけてぇ…!」

「ん…ちゅ…なに?零にいさんに……良いようにされた……?」


中を舌で刺激しつつ、割れ目の上にある突起を思い出した様に吸うと嬌声なのか、悲鳴なのか分からない声を上げた。その間にも零れ落ちる蜜は夏見のお尻を伝って机に、最後は床にポタポタと落ちる。


「ダメ。…今ハ…ボクの可愛いお人形さんになってテ」


こわい、たすけてと泣き叫ぶ夏見に構わず夏目の愛撫は続く。

また、昨日と同じ目に遭う。



『ひぃ、いああああぁ…!や、だ、やだぁこわい、たすけて、たすけてぇ……れいぃ…!』

『そう言う割には、俺から逃げようとしたのは何処の馬鹿だったかな?なあ、俺の可愛い愛玩物(ペット)ちゃん。一回ヤった時も言っただろう。……黙って犯されてろ』

『きゃ…ああああ―――!』


優しさの欠片もない、自分の性欲を満たす為だけの乱暴な愛撫と行為。悲鳴を上げ続ける心とは裏腹に、一年前零に教え込まれた快楽を身体は覚えていて。あっさりと陥落した。確かに意識はあるのに、そこに夏見の意思はない。だから、その後の事は何も覚えていない。


『れ…い…れい……こわ…い…』

『…可愛いな。最初から優しくしてやってもいいけど……こっちの方が可愛いから、ついつい壊しちゃうんだよ。……今からうんと優しくしてやる』


「あ、はっああぁ、ね、え、夏目っ」

「ん、ちゅ、……なニ」

「はやく……ほしいよ……」


強い刺激を与えて何度も絶頂させる癖に欲しい物をくれない夏目にいい加減解放されたい夏見が喘ぎ声の合間に強請った。が、聞こえない振りをして陰核を舌先で舐め、ひくひくと蜜を溢れ出す秘部にまた指を入れた。


「ひああっ!あ、やだっ、ぁあああ!」

「我が儘過ぎるよねえさんハ。欲しいなラ、何が欲しいかちゃんと言ってくれないと分かんないヨ?」

「あ…あぁ…!……の……ほし…い…の…」

「聞こえなイ」

「きゃああぁ…!ま、あっああぁ、ああっ……!」


女性の一番感じる場所に夏目の指が無遠慮に触れて強制的に絶頂させられた夏見。

苦しい。

早く、解放されたい。

秘部から指を抜いて、顔を上げた夏目が夏見の顔を覗き込んだ。妖しい金色の瞳に見詰められて思わず目を逸らした。すると、さっきまで指が入れられていた場所に熱くて固い何かを押し付けられた。


「あ……」

「ねえさんの欲しい物ってこれかナ?」

「…はやく…いれて…」

「…どうしようかナ」


入り口に先端を食い込ませては退かせて、食い込ませては退かせてを繰り返すと逃がさないと入り口は締め付けを強くする。早く入れて欲しい、だけど怖い。二つの感情に挟まれ、身体を震わせる夏見。

あまり意地悪をして泣かせるのも可哀想という気持ちもあり…。苛める役は苛めるのが好きな人にでもしてもらおう。

いつ入れられるか分からなくて不安な夏見に一度口付けると、ずっと夏見が欲しがっていたものを一気に挿入した。


「あ、ああああああぁー!」

「っ、そんなに欲しかったノ?」


入れられた瞬間絶頂した証に、結合部から大量の愛液を噴き出した。逃がさないとばかりに締め付けてくる夏見の中は、狭くて熱くて蜜を溢れさせた。力を抜いてと言っても挿入されただけで絶頂した夏見には出来ないだろうと、ぷるぷる震える夏見の胸の先端を舐め、手は結合部の上でぷっくりと膨らんでいる突起を擦った。


「ああ、ああっ、らめ、なつめ、」

「嘘ばっかリ。気持ちよくてしょうがないくせニ。…もっと気持ち良くしてあげル」

「あっ…!」


胸への愛撫を止めると腰を動かし始めた。突起を擦る手はそのままに。

入れられたままその場所を触られると何度も達してしまと知っているから。


「(可愛いねえさん。もう逃がしてあげない。もし、逃げようとしたら、縛り付けて飼ってあげるからね)」


そうなると首輪が必要になる。夏見に似合う、可愛い首輪が。黒いふわふわ付の首輪があるがどうせなら新調してあげよう。

どんな首輪がいいか、と律動をしながら夏見の首に跡を残していく。

…尽きる所か、増長していく『執着心』を表すよう。





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