2、ゲームオタクです




長ったらしい教師の話を申し訳ないが軽く聞き流して、ようやく終わったと同時くらいに鞄を肩にかけ颯爽と教室を出た。
学校が終わり、寄り道もせずに真っ直ぐ帰宅。すぐ家に帰れるから、近所の高校にして本当に良かったなと思う。新しく貰った重たい教科書達なんて平気。私が目指すはただ自宅のみ!




帰宅してすぐに自分の部屋に入って、鞄をベッドに放り投げた。制服から部屋着に着替えてから最初にデスクにあるパソコンの電源を入れる。そして充電してあった携帯ゲーム機のスリープモードを解除してボタンを押す。


パソコン画面には有名なRPGオンラインゲームのタイトル。携帯ゲーム機にはクエストを進めて行く某狩りゲーの画面が表示された。




そう

私はいわばゲームオタクという奴だ。




そもそも私はオタクだなんて自覚はない。
ただのゲーム好き。

イケメンアイドルが好き。
ショートケーキが好き。

今どきの女子高生が好きだと言う、
それらと何も変わらないと思っている。





私の好きなものが「ゲーム」だった。
ただそれだけの事だ。



オンラインゲームでいつも一緒にやっているギルドメンバーのログインを待ちつつ、携帯ゲーム機を操作してクエストを進めて行った。


これが私の日常だ。


友達曰く、私のゲームプレイは神の領域らしい。
私からしてみれば毎日やれば誰だって上手くなると思っている、だから私は大したことはない。



私が部活動よりも、

とにかくやりたい事は「ゲーム」だ。







「あー、しまった麻酔ミスった」

仕方ない、捕獲は諦めるか。



ふと、私のゲーム好きは見た目と合っていないと友人に言われたのを思い出した。「え?どこが?」と聞いたが、鏡を見てこいこのゲームオタク! と友人に言われてしまった。ただのゲーム好きなだけなのに何故ここまで言われないといけないのか理解ができなかった。



友人が言うには、私の容姿は、
俗に言う「美少女」というやつらしい。



色白、目がでかい、
顔が小さい、スタイルがいい。

色んな事をこれまで散々と言われてきたが、
一度も気にした事が無かった。


髪を染めるのは面倒だからずっと黒髪だし、化粧も化粧品会社に勤める従姉妹の姉さんがサンプル品をよくくれるのでそれを使っている。でも身だしなみ程度でほとんど化粧はしない。



色白なのは子供の頃から家に引きこもってゲームばかりしているから。昔からあんまり外では遊ばないせいで肌が白い。

けどぶっちゃけ目は悪い。いつもゲームばかりしていたからかどうかは分からないが、普段はコンタクトだ。
スタイルもいいのか分からない。
ご飯を食べるのを忘れるくらいずっとゲームしてうるからそのせいかもしれない。だってほら、ゲームに集中しているとあまりお腹も空かないでしょ?


家ではゲームばっかりしているけど、テストの点とかちゃんとしていれば親は何も言わない。高校入学の祝いで新しいゲームを買って貰えた。


けど本当は部活動とかして
高校生らしい事をして欲しいみたいだけど。





まぁ、何だかんだで
私の毎日はゲームで充実している






(やば、今日も夜更かししちゃった)


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