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今日はとてもお日柄も良く、

現在、バレー部には危機が迫っています。








黒「みなさん今日はお疲れのところ、お集まり頂きありがとうございます」



部活が終わった男子バレー部の1、2年生はすぐに帰らずに、黒尾の声かけで部室に集まっていた。





そして彼らは黒尾を前にして座っていた。






黒「突然ですが、俺からみなさんに大事な話をここでお伝えします。心して聞いて下さい」

海「なんだよ改まって」

夜「なんかあったのか?山本が赤点取ったとか?」

山「何で知ってるんスか!?」

夜「げ、マジかよ!」

福「って事は山本……追試?」

山「……。」

孤「(ゲーム中)」

黒「みなさん俺の話を聞いて下さい。あと研磨、ゲームは話が終わってからな。」

孤「……うん」

夜「で、話って?」

黒「インターハイ予選が終わった今、バレー部に起こっている問題って何だと思う?」

夜「問題?……3年生がバレー部に残るかどうか?」

黒「やっくん正解。」

夜「当たっちまった……」

海「でも3年生の何人かは春高まで残る事になったんじゃないのか?」

黒「一部は、な」

夜、海、山、福「一部??」

黒「マネージャーが受験勉強の為、引退するらしい」

夜「え。もしかして2人共?」

黒「2人共」




黒尾は夜久にコクンと頷いた。


現在、音駒高校バレー部女子マネージャーは2人。

そして2人共、3年生。


マネージャーが居なくなる。
それこそが黒尾が告げたバレー部の問題のようだ。








黒「はい山本君、マネージャーが居なくなるとどうなる?」

山「ハイ!マネージャーの仕事が俺ら一年に回ってきます」

黒「マネージャーの仕事をやるとなると、練習はどうなる?海君」

海「マネージャー業を俺らで交代制にしたとして、練習が出来ない日が出てくるな」

黒「その通り!そこで俺が何を言いたいか分かるか?研磨」

孤「……新しいマネージャーを探す」




ゲーム画面から顔を上げて、クロにそう言った。



黒「そうだ。俺達がこれからやるべき事は新しいマネージャー探しだ。出来れば忙しい夏休み合宿までに見つけたい。これからの事を考えると1、2年生からマネージャーを探したい」

山「マネージャーってやっぱり、じょ、じょじょじょ女子って事ですよね……?」

黒「出来ればな。だから部活に入っていないクラスの女子に声をかけてマネージャー勧誘をして欲しい」

山「ええええ!?俺、じょじょ女子と話せないっス!」

夜「マネージャーかぁ、俺も同じクラスの女子に聞いてみるよ」

海「部活やってない奴か……」




それぞれ「うーん」と悩んでいた。









黒「あ、研磨。葵ちゃんにもマネージャーの事を聞いてみてくれ。あの子確か帰宅部だったろ?」

孤「え、葵に?」

山「ハイハイ!葵ちゃんって誰っスか!?」

孤「葵は……多分、やらないと思う。忙しそうだし(特にゲームに)」

黒「分かんねぇーだろ?聞いてみるだけでいいからよ」

孤「……わかった」

山「葵ちゃんって誰なんスか……女の子なんスよね?」

孤「……クラスの女子。」

山「女子っ!?その子って可愛いっスか!?もしかして綺麗系!?」

孤「……。」

黒「話は以上、頼んだぞ」

山「ええええっ!?」



黒尾がそう言うと山本以外の部員は立ち上がって、部室から出て行った。





(なぁなぁ、もしかして葵ちゃんって研磨の彼女?)
(違うってば。友達)
(だ、だよなぁ!)


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