世の楔に手をかける
やわく終わろう
シルクと鋭い歯
石と眠って数千年
冷たさをあの夜に置いて
ひとつもきみをこぼしたくない
なくすくらいならあなたさえも
おまえのまえなら道化になれる
わたしを置き去りにしていって
アップ・サイド・ダウン
バック・トゥ・フロント
ナイト・フォール
瑠璃色の終わり
果てはなく、理由もない
霞の星
真綿とミルク
そしたら、一緒にいてはくれないね
音もなく、他愛もない
よかったと笑ってくれ
ジンジャーの瞳
まえのわたしとは違うし、よくわからなくなってしまうけど、それってよくないこと?
ふわふわのブランケットに落ちていけば、どこに行くかは、夢も知らない
どこなりと、なにごとも、それでいいと思えば、何も恐ろしくない
石鹸の香りが、そこにある
ノイズキャンセリングで消しちゃお、この世なんてさ
夢の私もジャスミンティーが好きだったから
まあ、ゆっくりしていってよ そんなに急いでないでしょ?
いかないでね まだちょっとだけ手に触れたい
わたしがいない暗闇へ。わたしでないあなたを指をくわえてながめては、あなたというほころびが愛しくなる。
かけた爪のようにいびつな毎日に、熱を持ったささやかな災に、どうか逃れて、あなただけは極楽に。
なにかがくるから今日は寝ようね
またたくまに終わるのでした
あなたではいけない、あなたとはいけない
うっすらと桃のあと
おとぎの花
光も朝も、明日をも食らって
風邪にしては色がある
きみとおなじやまいにかかりたい
どうしてもと呪う
ひかりあれと祝う
おのれ恋慕め
痛みを知らない夜の麒麟
煉獄の夜はよく冷える
あなたのさよならばかり真似してる
青果・夏のように
西瓜・奪うように
海は・歌うように
あまい揶揄
砂の足ではどこにもいけないから
できもしないくせに
それはともかくおまえがほしい
夏というのはいいわけで
溶けてしまわないようにずうっと手に入れたかった
プリズム・サマー・サマー
きみがみえない夏は終わるようにしませんか
愛は湿気を含む
脳内飽和度
ふやけた肺ではとうていあなたの背を追えはしないのだ
星のように瞬いてはきみよ愛せと笑っている
へたくそな大人なんだから
幼ささえも愛してよ
おまえが思うよりずっとおまえを手に入れたいと思っている
あなたに追いつきたい、なんのへだたりもなくあなたに触りたい
さあさ、いっしょに!
どうにも格好がつかない愛もある
知らない夜はないはずだった
果てのない、はてさてと
ロング・タイム・アローン
ショート・ショット・ショー
全知全能のあなただから!
if(あなた>運命)
行く末は知らない
不揃いに伸びた爪をはみ、鬱屈とした昨日を焚き上げて
九の試練と戀と呼べ
あれよりも君はばか
ひとよりも息がへた
それよりも口がべた
これよりは夜となる
耳をふさいで朝を待つ
地下鉄のねぶるような空気に冷えていく
さよならとあしたは反比例する
まどろみの熱さに耐えられない
瞼よ落ちて
つめたい空気がいっとう好きだった
爪が伸びていく様を見て嗚呼生きていると心底思った
朝は平等にやってくる
中枢神経より愛をこめて
長ったらしい説明はもういらないし、これが何かの始まりと知ることが肝要だ、さあ前を向いて災厄を恐れないで、夜の帳はもう上がり、あなたは白い朝を生きていく
つらなる透徹に
聖なる夜は残酷に星を落とす
うつろの時・死と麒麟について
死にながら愛を知る
マチネの嘘
きみは知りはしないよ
知ったかぶりのソワレ
正論の弾丸
set on you
うつろな眠りは腹の下
しまえばいいんじゃない
あの子はこの秋を知らない
あなたのいない冬を耐えられない
春に眠るきみのその、
あの夏は地獄のように燃やしていく
大気圏のヴィーナスは星を食む
もう一度を許せない
ずいぶんと言えないことが増えてしまった
もう二度も待てない
短くはない茨の道を歩んできて、数え切れないくらい悪を見た
不透明な不条理
まぶたの落ちるはやさで
心拍音と夜の熱を高速道路は揺らしてる
寝つきの悪さを愛してる
だとしても、おかえりをいわないで
危険な情死
やめてもいいって呪いだね
ひとつの重みに耐えきれずに、つぎの世を探してる
畜生道のおとこたち
ネオ・エリュシオン
あなたの思う極楽で死をどうか受け入れてください。あなたを襲う苦しみもそこにはありはしないから。あなたが望む愛を謳って、あなたはなりたいあなたになっていい。
神の愛子が嘘をつく
かすんだまなこは明日をうつさない
冥府のみどりごは罪を知っている
ドント・ルックバック
キャント・ファインドユー
ウォント・フォロミー
うどんとかきあげ
コーヒー缶とフォンダンショコラ
うーんと美味しいねって
美味しい眷属たち!
月が落ちたらまた逢おう
メザノッテ・フーガ
共愛主義
おだやかに堕ちていけばいいよ
正しくない世の中で正しさだけが身を刺していく
偽りなく笑えているの?
電気鸚鵡
秋は足早に去り、あなたの冬が来てしまう
この夜も眠れない気がする
安眠薬
蜘蛛の糸みたいなあなたに縋るしかない
宇宙の端の影を追う
おれはそうやってきみを置いていくよ
黒い矮躯
炎が身を焦すことには慣れてしまっている
おまえを煉獄まで連れて行ってやるから
腕のなかで憎しみを口ずさむ暇があるなら、最期までおれを見ていろよ
ミッドナイト・ルージュと浅い縁
おまえがいう朝は来ない
紀元前の悪魔
牛は笑う
まあ、止めるつもりはないよ
炭酸が抜けたみたいな夜じゃない
AM0:00、記憶・聲・心音
あの日を呪って魔を覗く
泥と女は眠らない
秩序を知るくらいならずっとそのままでいい
愚鈍なくらいがちょうどいい
愚かな子よ、呪いあれ!
どうしても不透明で曖昧な思考が、かさついた踵とシーツがこすれあう感触に現実感を覚えていく。朝の4時。人類が眠らなければいけない時間をとうに過ぎている、とぼやけた前頭葉で考えた。明日、今日、昨日の境界線は果たしてどこなのだろう。昨日の夜が今日の夜に浸潤しながら溶けていく。眠るまでが今日というのであれば、私の今日はここで終わりと思うのですが、あなたはどうでしょうか。
ラブ・スパイダー
忠誠心のある雑魚
秩序なく狼となれ
LOSER LIKE ME
どうやってもうまくはいかないから、どうやったらうまくいくかなんてわかるはずない
悔しいくらい心底愛しているよ
眠れない夜が起きられない朝になるまで
信用ならないアイラブユウ
羽化するゾンビ・ハート
愚か者に口無し
月の海まで飛ばしてみせて
金色のままで消えぬように
一片のケーキとゆるい瞼に
かたちのない貌をもう一度
天使は二度も笑わない
三度目の夕
華氏四度、地獄のように夢を見る
冷えた腿の肉
ゆるやかに死ににゆくばかりです
私という地獄にようこそ
ゲート・あなた・ラブ・わたし
よだかの夜は終わらない
地獄を前に口を横に引くことができない
阿吽と徒労
犠牲になりえぬその愛を
生贄と呼ぶには情がある
誘拐というよりランデヴー
あなたの行く道がどうか業にまみれていますように
ユー・ノウ・アイ
あなたと燃える炎でありたい
あなたを捕える罰でありたい
あなたが怯える夜になりたい
無知なあなたを食べちゃうぞ
いっとうひどい罰を受けたいです
無力さを忘れないでね
塵の巫女
よるべのない明日へ
さようならがいやで愛を選ぶ
おまえを踏みにじってやりたい
苦しむくらいなら愛さなきゃいいじゃん
ふしあわせってそんなにだめ?
ただれたハピネス
キャラメルポップコーンも空から落ちる終末に
そういうことじゃあないって
何にも知らないやつだなあ
どうしてそんな不器用なの?
ゴミと愛の区
負け犬の星
気味がわるいよ
おれをすくってくれ
きみが悪いよ
朝には終わりも目覚める
終末には雨が降る
おやすみは禁句
あなたの心臓へ乗り換える
循環と透徹
粛々と落ちていきましょう
火傷した足の裏で明日を踏みしめて
傷ついて、傷つけて、あなたの底にいたい
辛いふりがずいぶんと巧いね
わざと泣いてみせて
おれが一人にはしないからね
ふたつのかおとふたつのたましいに呪いをこめて
幸せそうに振る舞って世を渡る
さあ逃げて!
やさしい魔の手
夢みる鬼
100gあたりの悪意の値段
こころの切り売り
動け!理の外へ!
If you are a devil, you will laugh like that.
(悪魔ならそう笑う)
If I'm an angel, I'll punish you cruelly.
(おれが天使なら残酷に裁くだろうよ)
Look at hell in heaven.
(天国で地獄を見ろ)
かしこく生きるために捨ててきた
こうやって終わるのも道理だ
モース硬度10のこころ
シェイク、あなたの恋
はちみつの殺意
ぬるい水と夜
デッドオンリー・アイラブユー
「おはようじゃなくて、なに」
「ようやく我慢せずにいられる」
「なんだ簡単じゃん」
「笑えってば、そうそう」
「無事に笑えるとでも」
鏡の裏の死体
必ずや桜の下で君死なん
午前二時の呪い
ぜんぶうわがきして、そのまま消えちゃえよ!
あたたかなおまえを抱きしめたい
ひややかにおまえを傷つけたい
したたかなおまえに触れてみたい
うららかなおまえと共にありたい
ふたしかなおわりを望まずにはいられない
なんでもいいはおまじない
デリート・デリケート・デート
うーん、それにしては愛にあふれてる
神を称えて世を儚む
渚のハレルヤ
停滞する心臓と錆びた赤
生きて、食べて、眠って、きみのオーツーとあたしのシーオーツーで
深海酸素飽和度
空が落ちてくる、きみの夜がくる
かなしいくらいにお腹が痛いよ
浅い息で夜に潜る
痺れる体の輪郭をなぞって
あとはゆらゆらと揺れて、ひたすら救いを待つだけだ
ゆずれるくらいならとっくにゆずってる
ひとつ、指を折る、ふたつ、あなたを思う、みっつ、明日になあれ
肋骨と百合
脹脛と朝顔
頸椎と牡丹
血漿と梅花
くずれるおわりをまてずにいた
愛の早贄
ふたりでいるほうがずっと孤独だろう
じわりとあふれる黒い予感
邪魔をしないで、ゆっくりこちらをみて、背けないで、あなたの終わりだから
ぺろり・さよなら
ぐらり・またね
大罪人のような気がしてならんかったのです
愛をうたえよ、光をにくめよ
知らぬ間に俺はどうにもこの世を生き抜いてしまっていた
夜のうちにお前は私に言ったね
「あなたのようにはなれない」
苦しみも悲しみもひもじさもいやしさも、あの日の闇に置いてきた
狼は笑わない
あんまりじゃありませんか
生きる勇気もないが死ぬ気もない、義を重んじるほど殊勝な心掛けもない、悪を是とする非道さもない
明日はどこにあるか、それだけがわからない
潮の夜
この世に生まれたからにはひとしく罰を受けろ
ああ泥のようにおまえは
前代未聞に愛してよ
指の爪、噛まないでってば
たぎる熱・残酷に
燃やすように命を殺す
生きるという欲は浅ましい
あたしという肉体は果てへ消えてしまう
この世も末だ、きみがいないよ
そうなる前にわたしに連絡してね
ふきすさぶ冬、あなたをためす夜
離れてしまわないようにこのまま細胞が繋がればいい
もっと寒くなるから、もっと二人でいようね
これから先の話をしようよ
汝闇とともにあれ
愚鈍な山茶花
阿吽の溜息
錆びた酸素のフルーツタルト
きみをさらうのは夜だけじゃない
味のない朝がこわい
冷めていく体温を指に絡めて、身を焦がすように呪う、来世でもきみの悪意になりたい
甘ったれて幾億年
くたびれて数世紀
好きになって数秒
まつげが落ちる月
少しばかりの後悔を引き連れて冬のとばりを越えていく
冷えた床、熱い指を絡めて、この世で2人きりの人類になった
1999年の朝
ようやく息を止められる
彗星とミートボール、明日はもう来ないって
ううんと深い底であたりまえみたいに朝を迎える
なすすべなく、なしとげることもなく
笑って夜の船
優しさの半分をはき違えたまま行き着くところで亡骸となった
ことばの棘センサー
どうしたって唇を噛むくせがなおらない
幸せなふりが板についてきた
不幸せだけがこの世につなぎとめる
愛だって脳信号
お前を忘れるためならなんだってする
赤い小指が目に焼き付いて、お前を物にしたいと思ってしまった
お前の顔を思い出せないくらい意地汚く生き延びた
今日までの地獄はこれにて終了
明日より願うは天国の始まり
傷つけないでって言ってるじゃん
つぎはぎだらけの心の臓に冬は冷たすぎる
伸びた爪があなたの不在を数えてる
境界を越える勇ましさはないが滞る卑しさは持ち得ている
息が詰まる朝、冷えたコーヒーを飲んで、もう嫌だと、きみは
理想で腹は膨れぬ
どうしても生き延びたいと思うほどこの世に光はないでしょう
苦しさも卑しさも妬ましさも驕りも呪いもなにもかもひっくるめて、生きててよかったときみと笑いたいから
今日という地獄に追い詰める
あけすけな夜は嫌い?
天国に明日はない
内なる声・甘い罰
薬を噛み不安の朝を生きのびる
さようならだけでは説明がつかない
ずっと
お前の声を探していた気がする
海の底、はじまりの熱、魂が凍る、溝の丘
ブルー・ブルー、白の先へ
どこまでも透明でどこまでも遠い
置いてゆくには深すぎる
おおかた世界が終わるんだろうさ
冷やご飯をあたためて昨日を思う、もう少し選択肢があったろうと
それならきみとわからぬように変わり果ててしまえばいい
恋慕の後始末
月下で唇を喰む、二度と朝日を浴びれぬように
泥より祝福を
泣くならあたしの腕の中にして
憎しみと薄い膜にくるまれた殺意
肺呼吸と深夜の底、痺れた指の先が現実に戻してくる
おまえの掠れた声が俺に夢を見させるよ
喉を焼くアルコールと白露の朝
心すんのはあんたのほうだよ
秋は傲慢
ゆるりとふらふら千鳥足
オールシーズンきみがすき
アップルティーとおやつ
ベルガモットはまだかおる
裏切りはミントの味がする
殺意とシトラス
たとえばまだわたしがおまえを呪っているとして
夜が深くて何が悪い
何から何まで愛してみせる
もう少し素直に愛してくれてもいいんじゃあないのってきみは笑った。本当に笑った?
さようならよりもはじめましてのほうがずっと残酷だ
静々とソフトクリームをほおばる
そんなに泣いて生きなくてもいいじゃない
星が見える、夜がそこにある、泣いているの?
シャインマスカットのひとみ
笑って死ぬのがそんなにえらいのかよ
のびたうどんと壊れた時計
21世期は残酷すぎる
暑い夏が終わってあなたの横顔がずうっと遠くになってしまった
他人の夢が入り込んできているはずのあなたを遠くしてしまう
喉元すぎれば愛しさ忘れ可愛さ余って恨んでしまう
あしたなんてずっとこなけりゃいいのに
きのうのおまえはずいぶんとおろかものだね
弱くてもいい脆くてもいいすこやかに息をしていて
ミルクのような夜の中で
不徳の限りを尽くしてはいちはやく昇天したいと思うものです
不安を口にする
あなたの不滅を心底信じている
悪魔の雛
罪に生まれて罰と生きて、胡蝶は夢を見ているから
白い窓の外、青い海の底
獣はないてしまった
不整脈とミネラルウォーター
あなたの不健康を祈り尊び愛しています
わたしがさらえるようにうんとかよわいあなたでいてね
右の肩にばかりさげたかばんのせいですこし右肩上がりのきみはどうやってぼくと手を繋いでいたんだろう
あなたの味方はあなただけ、あなたはそれを知っていたでしょう
慈悲では人は救われないし、愛では腹は膨らまない、言葉だけではあなたを止めることはできない
あなたはどうしたかったんだろうね
胸に虫が住んでいる
我慢はよくない暴れて猛然
不幸はどっちだよ
そっちに行くにはまだ足りない?
通行儀礼と悪意の花
指切り玄米おにぎり食べたい
ひどく潔癖だ
あまりにも公平だったから
夜だけはわがままになる
形のいい爪が好きだった
おまえの全てを消し去ってどこにも行けないようにしてやるから
200年後の闇にて
あなたの炎を飲むまで
電話先は夜
あなたをみつけてかくしちゃお
そっちがそうなら心して愛されてね
愛の攻撃は脳に響く
腹這いでゆく地獄
聖人君子の脳髄液は甘いもんだね
高度400キロメートルの天国から愛の槍が落ちてくる
孤独と呼ぶには甘すぎる
食パンに涙
バターにまみれた過去
コーンスープと火傷
へそまがりは二度死ぬ
砂けむりのなかで青く聞こえるその声を
砂上の夢を終わらず見ていたかった
どうだって生きていけるとそう思っていたし、天国にいけると思っていた
呼吸器と海
しゃがれた心を研いでいる
自問自答・アイラブユー
他力本願・デッドオアアライブ
毒を食わせて、すこやかに眠らせた
常世の隙間
社会復帰と悪魔の子
ピース・メーカー・スマイル
六畳半の地獄の代わりに脈打って
太ももに薄く残る畳の跡と、夏の終わりが責め立てる
うそだけならうまくなった
生き方だけがつたないままで
ようようと死にたい
つながったはずの傷と知らない死体役
誰だっていうんだよ
しらけた夕に生温い食卓
〜2018
つまりきみを構成している
ひややかふゆのあたたかきみの
息がかかるほどの
あれこれめぐるあちこちみえる
やさしい幽霊
真綿のベッド
檸檬の指先
黒が祈る
飲み込め邪悪ごと
肺を満たすは炎
どうしたってあなたの指先を探すことができない
おまえの好きなように
十八の夜が冷たい
ううんと静かな狭間にて
さきには逝かぬ
柚子の子
そのまま生きて
影がきっと誘う
ずっととおくの砂のきみ
白い枝のようなその指を離したくなかった
梅の下
おねがいのつづき
そうして冷たいお前を離せずにいる
十九の白む朝
足先そろえてくちづける
おもちゃみたいと笑ってた
あなたを追いかけて、あなたの色を身につける
もうずっと眠っているね
おおぐちあけて!
恐怖も愛しくなってくる
布団を愛せ
深爪した指が情けないくらい痛んだのだ
もうどうにもならないきみだから
ぼくだってままならないんだもの
ゆるしてほしいよおねがいだから
いとしさショートケーキ
みつめてシフォンケーキ
私ネットワーク
あなたとわたしの無線LAN
心だけはつながっている
冬のすきま
孤独と春がやってくる
ネイキッド・ユー
なにがほしいっていうの
恐れを知るきみがほしい
恐れは裸体を晒す
わたしはいない
星の外で息をしている
裸のこころ
しずかな終わりね
終わるまで
始まってしまったの
きみを構成するそれがいとおしくて仕方がないのさ
こころははんぶんこできないけど、しあわせははんぶんにできるかもしれないだろう
こたえをほしがる夜
返事のない愛に
ウィズ・ユア・フィアー
きみの元素のひとつになるために必要な七つのこと
重力に抱きつかれる
恋慕するゾンビ
後悔の果てに
ひととしてしぬために
腫らした瞼がいとおしい
ぼくらはきっと眠りすぎたんだ
擬古するいとしご
おまえの顎にしたたり落ちるそれを、すこしだけ
電気を消して待っていて
キッス
ふやけていくマスタードみたいなそんなものだった
きみを知るのがしんじられないくらいおそろしい
どうしてもおまえはぼくにあいをしれというのだね?
奥底に生きるそれが逃げてとわらう
嘘なんかつかない
きみもわたしもあなたもぼくもみんなひとりで産まれてきたんだからなんにも問題なんてない
人種のない世界で
すこしだけ傷ついた心臓を
なにもかも知ってるくせに
きみじゃあないと治せない
知らん顔がおじょうずになりましたね
汚れてしまえ!
爪のきれいな恋人たち
ネオンのシーツを抱く夜に
愛するだれかを探してみる?
骨すら燃やしてね
はだかのままのわたしはもういなくて、そこには防護服をまとったわたしがいた。自分が憐れなのだと、残り少ない酸素を酸化させ、愛を知ったふりをした。自分が、しんそこいとおしかったのだ。
わたしの心に住む愛国者たちよ!
不幸のオムレツ
銃(つつ)の子
きたないくらいがちょうどいい
さびしさに殺される
きみが宝物になる
夜で待ってる
腹が満たされれば愛がほしくなるのは道理だろう
ひもじい心よ
たわむあの日へ
ふぞろいな爪
夕闇を恐れるか
心をかいくぐってでも
楽園はそこに!
たわむれは、いまだけにして
やすらかな唇
ささやかな愛がいきつくところで
ふしだらなヒミツ
然して終わる
夕闇の服をまとってわずらわしそうに微笑んだ
終わりはつくか
白亜の乳房が恋しい
愛をくらって、壊れちまえ
白を怖れて
とおい昔が襲ってくるからあたしに膜をちょうだい
よこしまにただれた純潔だった
ほれたはれたのルヴォワール
赤毛のあくま
あなたの後ろ髪を引いてやりたい
たわむれを
たわめる白魚よ
然あらぬおわり
泥のなかでも愛はほしい
魔の女
まるまるとした愛に食らいつく
幸せを呪うよ
べつにだれも悪くなかった。そう、だれも悪くなかった。強いていうなら間が悪かったとでもいえばすむかもしれない。でもわたしは悪くしたてあげたかった。おまえたちが無意識に食い荒らした幸せを取り戻したかった。今さらなんて言うなよ、今さらなんて、言うんじゃない。おまえたちは知らないんだ。不幸せでもよろこぶ人間ってやつを。
壊してしまいたい
なかんずくきみだけがいとおしくてたまらなかった
くすぶって
もえがらを口にする
あなたはあたしが落ちていくのをだまって見てるといい
ふかいところでゆるして
赦しあうことすらできなかった
ハンドリー・ラヴにはなれない
いばらを腹に
取り替え子はぶきみにわらう
あなた以外に望みはあるの?
それでも幸せを貪った
血肉滴る幸せに
きみがそこにいる
ただそれだけの幸せをたくさん
愛に決まってるでしょ
愛のソテーはお口にあう?
悄悄と人差し指
二度目の春はあまりにもつらかった
このままでいられるとでも?
もう離してなんかやらない
淡い日のなかに置いてきた物がある
心が痛むような気がして
ハート・ライク・ヘヴン
天国みたいな心臓
ハーツ・ライク・ヘヴン
天国のような痛み
傷つきやすいふりしてあなたを騙します!
無精卵の愛
いつかのようにあなたといれると信じて
今度こそ抱きしめて眠らせて
Je veux devenir cette lumière.(私はこの光になりたい)
わたし間違ってる?
あなたを追いかけて、あなたの色を身につける
どうしても救いたいものがあるのだ
きっといつの日かあなたのその隣に立てますよう
狂ってもあなたはあなただもの
きみはそのきらめいた躯で星を駆け抜ける
まだ見たこともない楽園はきみを待っている
いつまでも、これからも、何も出来ないのは誰だったっけ
傷はときとしてあの日を思い出させます
苦い過去をまるのみ
ハロー、心臓は君に会うために整備中さ
迷った愛は日が落ちるまできみを待つ
例えばきみのその異常なほどの平凡さとかね
いとも簡単にあなたを忘れることが出来たならこんなに泣くことはなかった
わたしがしずかに生きるためにひつようなこと
貴方が居て世界は成り立っていた
現実に目隠しを付けたのは自分自身
とおい昔が襲ってくるからあたしに膜をちょうだい
あなたの後ろ髪を引いてやりたい
わかってる、わかってるよ、きみだけが、いない
ただ笑っていられる未来が欲しい
すべてあなたがいなくなることばかりのまじない
なにも覚えていたくない
愛じゃない恋じゃない、これはきっとすごいこと
境界線でずうっと泣いている
響けば世界はきらりと変わるのだから
なにもなく無傷のままの心を持ったきみがだいきらいだ
あなたがとなりにいて、笑うんだ、それだけでボクの世界は満ち足りて、世界がはじまったときみたいにとっても、素敵な気持ちになるんだ
そう、ずっと、ずっと
おまえがいないと生きることさえ辛いんだよ
きみのまつげが震える、きみの涙は、くるしい
いたいけなきみよ、色めいてしまえ
その涙は拭えぬまま頬を濡らし続けるのだろう
いとおしいのはだれなの
底から動けぬわたしを笑うがいい
もう眠たいので、おやすみ
なにもしらない夜
まともでいられるはずがなかったのだ
ゆらめくそれに焦がれれば、もがく隙もなく落ちてしまう
にくしみの皮膜
薄い心の膜は境界線で揺れている
影のないあなた
どん底のきみへ
おれがいまどんな気持ちでいるか知らないだろう?
なにかをちょうだい
くれぐれもお忘れなきよう
わすれじも不幸のさきは遠からず氷海のしたで待っている
ひとりで溶けるのがいい
氷解の指
うんざりするおままごとはもうよして
おまえは黒い影にいる
知らぬ知らぬの寝入りばな
夕汐のハネムーン
終わりのオレンジ
気後れするレモン
細くうすれるその首に指をかける覚悟はない
でもどうしようもなかった
亡霊は隣人を愛する
沈むのは今亡きあなた
地獄に落ちるのはだれ
はじまりはすこしだけ苦しくて、おわりはほんのすこしだけ苦くて、それでもしあわせにあふれてる世界を見ると、ほんとによかったなあなんて、おもっちゃうんだ。
亡国のジーザス
生きていく答えなんていらない
i am unsatisfactory by quiet collapse.
ベッドサイドの人形のような足はゆるやかに幸せを語る
後始末、あなたとふたりで
青い嫉妬
すこしだけ息をしないで
白い朝はすこしのスープとひときれのパンを、卵色の昼はすこし冷えたお弁当を、深い夜にはたくさんのごちそうを
ただ静かな夢を見ていたい、開花のときを待つ花のように
不思議ね不思議、わたしあなたといて泣いたことなんてないのにすっごく悲しいのよ
うろたえる月光
行方がわからなくなったこの想いに別れを告げろだなんて、そんなことできない
水没するならこれでよい。花弔は花は惜しく、火葬は火が恐い。土葬は寂しく、あまりにも暗い。ならば、水葬でいい。あまたの生と死に抱かれ、まるで沈むように眠り、潮の流れに溶かされていく。花は、惜しいのだから。
ビー・スウェイ・バイ・ユー
もうずっと眠っているね
かなしみロールケーキ
いまだに揺れている瞳はあの日に置き去りにされたまま
インフィニティ・エデン
46億年分の憎しみと5秒先の愛について
子どものわたしにしかわからないことだってあるのにあなたはまたそうやって曖昧に笑って
エメラルドの足
腹が満たされれば愛がほしくなるのは道理だろう
どうしてもぐちゃぐちゃであなたを困らせてしまう
首都高速の天使たち
手の届かない場所にいるきみがどうしても愛おしくてね
謝罪文のようないいわけを張り巡らせて日々生きています
宇宙年、愛の革命により死す
こんな愛でも愛なんです
きみよ止まれと呪っても、振り返らずに行ってしまう
変革の夜
擦り寄る指に燈る熱がなんだか幸せのような気がした
どうしてもきみの心だけがほしいのさ
まどろんだ睫毛
きみもわたしもあなたもぼくもみんなひとりで産まれてきたんだからなんにも問題なんてない
静けさには気をつけて、夜はまだ愛を待っている
今日からはあなたのために生きます
猫目石の恋人
あなたがわたしのとなりで笑っていて、わたしがあなたのとなりで微笑んでいて、その間にはふたつの手が絡んでいて、そうやって幸せな一日を噛み締める
それでもあの人を忘れられず愛してしまうわたしがいる
ぼくが君のことをだいすきですといってもいいですか
もう待てないんだ
つまりは好きという感情です
冬の朝のような、そんな人
マキモドシ・リメンバー
テイク・バック・メモリー
言葉にできても伝わらない感情の海
わたしはなんにもできないの
スウィーティー・フィンガーズ
十九の白む朝
ぐずぐず・ぐうぐう
憧れだけじゃ貴方に届かないくらい知っていた
ずうっとひとりでいるのもつらいものです
きらきらと燦然と光る色に酔う
少しだけ好きだったかもしれない
あなたに重なる影がわたしのものならいいのに
たったそれだけでもわたしはすごく夜がこわくなって、たまらなくあなたがほしくなった
いっそのこと憎んでほしかったのに、彼女は愛を得てしまった。無知な彼女には早過ぎる。それがとてつもなくぼくは悲しかった。
おやすみなさい、眠りぐらいはあなたに幸福を
二律背反の銀河
さみしい面影とやさしい心と砂糖とスパイスをすこし
理想は愛の対象じゃない
Because the collapse doesn't have the sound, I am frightened.
ささやかな愛がいきつくところで
すべて幻ならどんなによかったんだろうね
閉ざされたぼくらのメサイア
ぼくがほんとうにいいたかったことはあんなことじゃないのに
脆弱な幸せでは苦しいだけ
こびれついた汚らしい同情はずうっと消えぬまま笑い続ける
It is not possible to return until the past. However, I wanted to love you.
へたくそな生き方でもいいんだってきみがいうから
いっしょじゃなんにもできないくらい愛してた
どうしてもいっしょになれないというんならあたしがあなたになってやる
こころははんぶんこできないけど、しあわせははんぶんにできるかもしれないだろう
銀河の数には負けるだろうけどあなたとずっといっしょに特別な日を迎えつづけたいのだ
わかりそうな顔して裏切るきみは魔女
けれどもわたしはあなたの前世を知りません
そろりと悪魔はやってくる
わたしの小指を食む天使
それは八日後の終末で
何にもしないと約束してね
血汐で揺れる内臓がおまえを殺したがっている
まぶたとまぶたの戦争
しようがないよ、しようがないから
玩具の骨
ダイヤの脊髄
不純な夜を待ち望んだセブンティーン
白河夜船のきみがいる
わすれじも不幸のさきは遠からず氷海のしたで待っている
なかんずくきみだけがいとおしくてたまらなかった
ひどい話をしよう
ケルベロス・あなたをたべちゃお
罪科重ねて愛を知る
めざめよ春よ!
眠るきみの胸に耳をあててみる、ああ安心した、生きているね
骨だけの手をひきつれて、もやのかかった愛をつきすすむ。死に水は泥水でよかろう。すべからくみよ、赦されぬ愛の終わりとやらを。
微睡む流星