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4品目。


「や、やめてください!!」

小学生ちゃん(と呼ぶことにした)がチャラい兄ちゃんたちにポニーテールを掴まれ遊ばれている。
何やってんだ可愛い子に!!

ーガッ

『何やってんだ、あぁ?』

気がついたら小学生ちゃんを抱きかかえて、男を蹴り飛ばしていた。

『ちっちゃい子をいじめて楽しいか?』
「何だテメェ!!店長出せ!!」

蹴り飛ばされた男が拳を振り上げる。
ヤバイ、小学生ちゃん庇ってるから動きにくいんだよなあ。
殴られる、と覚悟するも痛みがこない。
それどころかまた、蹴飛ばされていた。

「ーお客様。暴力は困ります」

ええええええ!!!!!!!!
豪快に蹴り飛ばした人が言う台詞か、それ?!

「だから、店ち……」
「私が店長だが?」

高圧的な女性は店長さんでした。いや、なんとなくわかってたけど。
なんだこの店。

「クソババア!!2度と来ねぇからな!!」

ク、クソババアって勇気あるな。
感心しつつ見送ると、彼らから有り金全て絞ってこいと、店長さんが電話で誰か(マジで誰だよ)に電話で告げた。

「……んで、お前」
『はっ、はい?』

店長さんに睨まれた。あれでも大事な客だ。って人かな、やっちゃった?

「お前、採用な。種島助けたから」
『た、種島さん……ああ、この子か』

小学生ちゃんが頭を下げてお礼を言い続けてくれている。
ああ、恥ずかしいからやめて欲しいな……

「えっと、ありがとうございます!!それと、一緒にお仕事出来て嬉しいです、よろしくね!!」

可愛い……!!
ぎゅう、と抱きしめてよろしくね、と言った。
楽しいバイトになりそうです。

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