5品目。
『ということで、今日からお世話になります、八月一日尋香と申します、よろしくー。あ、20歳になりましたー』
軽くお辞儀をして挨拶を済ませた。
「私、種島ぽぷら!!よろしくお願いします!!」
ぴょんぴょん、と跳ねながら元気に自己紹介をしてくれた……ええと、種島ちゃん。
「小鳥遊です。かたなしじゃなくて小鳥遊です」
名字を間違えられるのか、小鳥遊を強調して挨拶をしてくれた小鳥遊くん。
他にも無愛想な佐藤さん、帯刀美人な轟さん、威圧感半端ない白藤店長。
「あ、今日はお休みだけど、相馬さんって人と伊波ちゃんがいるんだよ!!」
相馬さんは物知りさんで、伊波ちゃんは男性恐怖症なんだって。
男性恐怖症って過去に何があった、顔も知らぬ伊波ちゃんとやら!!
「んで、ホールか八月一日は」
『そうですね、佐藤さん。でもそのうちキッチンに回りたいなと。キッチンの仕事もやってみたいというか……』
まあ、頑張れよと言ってキッチンに戻って行った佐藤さん。
あれ、歓迎されてない感じ?
「あれでもさとーくんは喜んでるのよ、新人さんで真面目そうな人が入ったって」
八千代さんがにこやかに言ってくれたおかげで気分が軽くなった。
そうか、嫌われてなかったんだね、なら尋香も頑張れるよ☆
……ごめんなさい、ハイテンションだ。
仕事を教えてくれる小鳥遊くんに着いてホールへと向かった。
その先に何があるかも知らずに……
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