3品目。
「お待たせしましたー!!」
小学生と見間違うほど小さ……いや、可愛らしい女の子がドリアを持ってきてくれた。
『あ、ああ。ありがとう』
にこり、と微笑んでお礼を言う。
店員さんも忙しいのに時間を割いて持ってきてくれたんだし。
仕事といえばそれまでだけどね?
「いえいえ!!あ、そういえば面接……」
『え、ああ。なんかドリア食い終わったら来い、って言われたんだけども』
威圧的な女性に言われたことをそのまま話すと女の子は固まった。
「えっ、杏子さんそんなことを言ってたの?……いきなりすぎません?」
いや、凄えいきなりだよね、面接申し込もうとしたら今からやるぞとか。
聞いたことねぇわそんな話。
『はは……でもバイトを探してるし、早い方がいいから、大丈夫かな、うん』
心配してくれた女の子にお礼を言ってドリアを食べ始める。
そっか、じゃあまた案内しますね!と女の子は裏へ行ってしまった。
随分といい子だな、小さいけど。
ほくほくとしながらドリアを平らげた時、先ほどまで聞いていたソプラノボイスが聞こえた。
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