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7

「で、でも、でも、女の人は…?」
「…その後のことは、ちゃんと説明できなかった俺が悪かった。だがな、言い訳をさせてもらうと説明する暇がなかったんだ。アツが俺の使いでしばらく学校を離れてたのは知ってるな?うちを狙ってる敵チームの詳しい様子がわからなくて、先手を打たれたらヤバいかもって時にあいつは、敵チームの幹部がいる学校にちょうど交換研修生の募集があることを知って自分から名乗り出てスパイをしに行ってくれてたんだ。だが、運悪くばれちまってな。捕まっちまったんだよ。それが、お前と街中で会った日だ。」

さっきアツ先輩と会ったとき、そういえば大きなばんそうこがほっぺたにあった。それはそういうことだったのか。

「街中でお前と会ったとき、敵チームの奴らも町の中にもいた。あの時、お前は制服を着ていたな?見つかると絡まれると思ったんだ。まだ付き合ってない時に、お前、同じチームの奴らだったが絡まれたのを覚えているか?またあんなことがあったらと思うと、いてもたってもいられなかった。だが、アツを救い出すことが先決で、送ってやりたいのにできなくて、ついついあんな冷たい言い方に…。あの時にいた女の人は、アツの姉さんだ。敵チームの幹部のいる学校の、向かいの女子校に通っていてな。敵チームの幹部が向かいの学校にいることを伝えに来てくれたのもあの人で、あの日はちょうどアツが拉致されるところを放課後の校舎から見たらしくてその情報を伝えに来てくれていたんだ」

あの人のおかげで、アツをいち早く助けることができた。そう言って心底ほっとした顔で笑うそーちょーは、嘘なんかついてないってわかった。

「実は、携帯は、その…没収されててな。今日お前と職員室の前で会っただろう。あの時はちょうど返してもらえる日だったんだよ。
…太一郎。すまなかった。アツを助け出してから、相手チームを潰しに行ってたんだ。ようやく全部終わって、お前を補充しようとしたらお前が転校するって聞いて、かっとなって…。いっぱいいっぱい不安にさせてたんだな…?俺が、お前から離れようとしてると思っちまったんだな…?」

そっと、優しく頬を撫でるそーちょーの手と顔は、いつも俺を見つめてくれるあの愛しいっていっぱいいっぱい大好きをくれるそーちょーで。俺は全部の話を聞いて、ようやく全ての不安だった思いを取り除くことができたんだ。

「そーちょ…、そーちょお…」
「…たいち」

じわりと涙を浮かべて、甘えてすり寄るとそーちょーもとびきり甘い声を出して俺をぎゅって抱きしめてくれた。それから、くるんって視界が反転して。


…あれ?俺また押し倒されてる?


「俺がきちんと説明できなかったのは悪かった。だがな、太一郎。人の話をちゃんと聞いていなかったお前も悪いんだぜ?そうだろう?なんせ、あげくに俺と別れてどっか遠い所に行こうとしてたんだもんなあ…?」
「あ、あの、そーちょー?…―――――ひゃん!」
「それに関しては、俺は悪くねえ。だから、お仕置きだ、太一郎。なに、安心しな。さっきみたいなお仕置きじゃねえよ。今度は、俺が悪かったって謝罪の意味も半分こめて、イキっぱなしにしてやるからな…?」


俺のちんこをむぎゅむぎゅモミながらにやりと笑うそーちょーは、最高に極悪でエロかった。



「きゃあああん!ひゃん、やあああん!」

ぐちゅぐちゅぐちゅと泡立つくらいの素早さで俺のお尻に出し入れされているそーちょーのちんこ。バックから腰をがっしり持たれて、動かすことも許されないままそーちょーは俺のケツを凶器のようなちんこで抉る。前立腺を寸分の狂いもなくがつがつぐりぐりとちんこで擦られ、喉をそらして喘ぐ。

「いっ…、く!も、イク、ゥ!」

ごり、と前立腺を亀頭で抉られておれのちんこからびゅくっと白濁が飛び出した。もう何回目だろう。宣言通り、そーちょーはあれから俺を何度も何度もイカせる。そーちょーも何回も俺の中で弾けてる。さっきとはうって変わって、完全にイかせるための快感を与えられて度重なる絶頂に俺はがくがく体を痙攣させた。

「う、ぁ゛っ、あんっ、ん゛――――っ!」

もちろん、イってる最中もその責めを止めてもらえる訳なんてなくて。絶頂してる間にも容赦なく前立腺ばかりをピンポイントでつつかれる。そんで、前に回した手で白濁を噴き出してる亀頭をいじくり回し、竿を上下に擦る。

「ひぃ゛っ、あひぃっ!やら、やらぁあ!イくっ、ちんこイくぅ!」

俺はもうバカみたいによだれ垂らして呂律も回んないわけわかんない言葉ばっかり叫んでて、溶ける頭の隅っこでアツ先輩にこっそり見せられたえーぶいのいんらんって呼ばれてた女の人みたいだなあって思った。

「考え事か?まだまだ余裕がありそうだなぁ、たいち?」
「ひぐ…ぅ!」

ぐるんってひっくり返されて、正常位にするとそーちょーは俺に自分の足の膝裏を持たせて大きく開かせた。
そんで、奥の奥を細かく突くようにまた揺さぶりを開始して、両手で俺のちんこをいじくり回す。片方の手でタマから竿までまんべんなくなで擦り、揉み倒し、もう片方の手は初めのお仕置きみたいに亀頭ばかりを責める。
尿道口をぐりぐりしたり、くびれを指で輪っかを作って擦ったり、亀頭全体を手のひらで激しく擦ったり。

「あ゛―――――…、あ゛―――――っ…」

足の先から頭のてっぺんまでびりびりと痺れるような快感が走る。

「たいち…っ、お前は、俺のもんだ…っ!どこにもいかせねえ…っ!」

俺に狂うほどの快楽を与えながら、そーちょーがまるで懇願でもするかのような声を出す。

ぼやけた目でそーちょーを見て、俺は震える手をゆっくりとそーちょーに回した。

「そーちょー…、博次さん…、好きぃ…。おれ、博次さんだけのいんらんになるぅ…」
「…っ!」

さっきまで、自分がバカみたいに喘いで変な声ばっかだしてるのがすごく恥ずかしかったんだけど、こんなに愛してもらえるなら、恥ずかしいけどあのえーぶいの女の人みたいになってもいいかなあって思った。

「…っ、意味分かって言ってんのか、このバカが…!」
「あ、あ―――――!!」

切羽詰まったようにそーちょーが息を吐いて、俺の中で熱い飛沫をぶちまけたと同時に俺も薄くなった精液を吐き出し、くたりと意識を失った。

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