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きちんとスニーカーをはいた里垣くんは、すたすたと私のもとにやって来て、当たり前のように隣に立った。




「さ。帰るか」




そして、当たり前のようにそんな言葉を落として、有無を言わさず歩いていく。

いつかのように茫然と立ちすくむ私を1度だけ振りかえって




「ぼーっとすんな。置いてくぞ」




そう言い放つ。

んん。やっぱり自分勝手。



でも彼と一緒に居られる時間が嬉しくて、私はその背中を走って追いかけた。




2011/03/18



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