07



日が進むにつれて、彼のクラスでの暴君ぶりは勢いを増した。

クラスのイケイケ男子数人とつるんでいて、なんだかいつもオラオラ言っていた。

クラスの中心的存在として。


そのメンバーはみんな女子にすごく人気だった。

容姿端麗でイケイケでオラオラっていいよねーって。

イケイケでオラオラって意味分かんないんですけど。


もちろん里垣くんもとても人気があった。グループの中では、唯一彼女が居ないという噂もどこからかたっていた。

でも彼は女子とはあまり話をしなかった。




「清香って入学式のとき里垣くんに助けられてなかった?」

「あぁ。うん」

「どんな人だった?」

「えー…?あのまんまだよ。ちょっと怖くて」

「そこがかっこいいんだけどねぇ」




そこがかっこいいのか。

私は彼のそこが苦手なのに。



[ 11/89 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -