任務なんてあっという間に終了
「任務だ、ロー」
とボスに言われ二日が経った。今私はベルとロシアのとある街に来ている。
「あー今回の任務って護衛だろ?王子暗殺とかじゃないしつまんない。敵が来なきゃなんもできねー」
「私は同行がベルというのに疑問があります!スクアーロと来たかった!」
「ししし、お前が前スクアーロが任務のとき邪魔したからボスが駄目だっつったんじゃん。(05参照)ロー自業自得。てか俺とは嫌なのかよ」
文句を言っているとベルがナイフを投げてくる。
「ふははは甘い、甘いでありますわよベルフェゴール!」
「…何キャラだよロー。てかナイフ避けんじゃねーよ」
いろんな方向にベルが投げるナイフを交わしながら右手の人差し指をピッと出しながら無駄に決め顔で話す。
「私とスクアーロがタッグを組めばどんな任務も一瞬に終わるからボスにとったら嬉しいはず!」
「しししそーかよ。…王子には理解できね」
私がある程度経ってから襲い掛かるナイフを持っていた小刀で数本弾き返す。
それを見てベルはナイフを投げるのをやめ今回の任務の依頼者を見る。
「…ほら、言われた通り屋敷に連れて来たし邪魔する奴もヤったし任務終了で良いよね?王子眠い」
「……?あっあの敵なんて居ましたか?」
「えっ今ベルがナイフで攻撃してたじゃん」
そういって私は先程ベルが投げたナイフの方向、つまり私が居た場所を指差す。
建物の物陰から血の臭いが風にのって微かだが鼻孔をくすぐる。
「あんなめちゃくちゃだったのに…!」
「だって俺王「私が天才だからだ!!」
(ちょっヤったのは俺じゃん)
(でも敵が居る場所に誘導したのは私だもーん)
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