ケーキ作りはお手の物。
私が作るケーキはとても甘ーい。
「苺とチョコどっちが好き?」
彼女は籠の中に入っている苺と板チョコを見せてくる。
「んーこっち」
僕は板チョコを指差す。
「はい、苺ね。ちょっと待っててね」
彼女はすぐ包丁を手に取り、苺を切っていく。
「あれれ?まぁ苺も好きだからいいんだけどねー。あっねぇねぇ、その苺ちょーだい」
僕はまだ切られていない苺を一つ指差す。
「良いよ」
「あっ食べさせて」
「………えぇぇぇ?!」
僕がそう言うと彼女は顔を真っ赤にして口をパクパクしている。
「可愛いー」
「もう冗談は止めてよね。キモい」
「えー本気なのにー」
彼女はいわゆる微ツンデレとに当てはまる。
だから僕がこう言うときっと彼女は…。
「君に食べさせてほしいなー」
「………ほら!」
彼女は半場無理やり僕の口に苺を押し込んだ。
「うぅ!……あっ甘い」
「当たり前でしょう?苺なんだから」
「ううん君が、」
「!?」
ほら…甘くて美味しそう。
そう呟き僕は彼女の唇にキスをした。
(たまになら…苦みも良いかもね)
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あまーいにがみ