18:リンドブルム巨大城


 カーゴシップを広大なリンドブルム城内ドックに停泊させたハクエ達は、そこに広がる光景に再び圧倒されていた。
 空から眺めている時でも十分に大きな建物だと感じていたのだが、いざ内部に足を踏み入れてみればそのスケールが桁違いである事をあらためて痛感したからだ。
 おそらく霧の大陸に存在する飛空艇でこの中に収まらない規格のものはないだろう。カーゴシップがポート内に滑り込むのを確かめるなり伸び出して、船体の真横でぴたりと止まった搭乗橋からもこの国の技術力の高さが伺える。
 搭乗橋を渡った先にある鋼鉄のゲートをくぐり抜ければ、大理石の上に赤い絨毯が引かれている広間に出た。
 シワも弛みもなく真っ直ぐ綺麗に伸びている絨毯は、どうやら城の中に続いているようだ。
 そんな風にきょろきょろと物珍しそうにドッグ内を見渡す一行の中で、どことなく嬉しそうな様子を見せる人物がひとり。
「おっきなお城なんだね……アレクサンドリア城より大きいかも」
「そりゃそうさ、ビビ! 天下のリンドブルム城だからな!」
「霧の三大国家の中でも一番栄えているのがリンドブルムよ、お城の規模も桁違いだわ」
 自分の事のように自慢気な様子のジタン。
 彼の所属していたタンタラスが搭乗していたプリマビスタはリンドブルムへ向かう予定だったそうだし、アジトもきっとこの国のどこかにあるのだろう。
 ビビとハクエの言葉に鼻をこするジタンが覗かせる、地元愛の強い性格が微笑ましく見えてハクエの頬は人知れず緩んだ。
「城の中に飛空艇ポートがあるとは……ブラネ様のレッドローズでさえすっぽりと入ってしまう大きさではないか」
「ダガーは来たことあるみたいだな?」
「えぇ、小さいときに何回か……でも、お父さまが亡くなられてから来るのははじめてです」
 心底感心した様子でいるスタイナーの横で、懐かしげに目を細めていたダガー。
 ジタンが掛けた言葉に首肯するダガーを見て、そういえば亡きアレクサンドリア王はリンドブルム大公と公私問わず親しい間柄だった事を思い出す。
 庶民であるハクエが会うことは無かったが、リンドブルム大公を『シドおじさま』と呼び慕うダガーから彼のことは良く聞かされていた。
 困ったことがあったらいつでも頼りなさいと、時たま交わす手紙には必ずその一文がしたためられているのだと嬉しそうに微笑んでいた彼女。……まさか、困っただなんて可愛らしい次元ではない悩みを抱えて訪れる事になろうとは、当時のダガーとシド大公は思いもよらなかった事だろう。
 ところで、訪問予定にないカーゴシップがドッグに停泊したとなれば、誰かしらが確認に来るのは当然の事だ。一般兵を左右に控えさせた上級兵らしき男が訝しげな顔で近づいてくるのを見付けたジタンがダガーを振り返る。
「おっと、早速お出迎えですぜ、お姫さま!」
「これはまた随分と型の古いカーゴシップですな」
 ジタンの発言を流した上級兵は、まずは一行の背後に佇むカーゴシップに目をやった。
 このカーゴシップがどの程度の古さなのかはわからないが、南ゲートでの攻防戦を乗り越えたこの飛空艇は搭乗する前と比べるとだいぶくたびれて見える。というより、よくまぁここまで無事に飛んでくれたものだと感心する程の見てくれだ。
 じろじろカーゴシップをひとしきり眺めた後、ようやくそれぞれの顔に視線を配る上級兵なのだが、その表情は不信感を隠そうともしていない。
 そんな不遜な態度の上級兵に怯むこと無く向き合ったダガーは凛とした面持ちで己の身分を明かす。
「私はアレクサンドリア王国の王女、ガーネット・ティル・アレクサンドロスです。シド大公殿に会いに参りました」
 澱みなく紡がれる言葉に、しかし上級兵は不信感を露わにしたままだ。
「一国の姫君がそのようなボロ船に乗ってくるわけがありませぬ! 第一、姫さまの御付きがこの面子とは……」
「な、何を言うか、無礼ではないか! 姫さまはお忍びでここに来られたのだっ!」
「では、なにか王族であるという証をお持ちですかな?」
 王宮騎士としてガーネット姫に仕えているスタイナーにとって、それは聞き捨てならない言葉だったろう。
 しかし、肩を竦めてみせたハクエと頬を掻いてみせるジタンは、仕方ないかとでも言う風だ。
 美しい面立ちの少女と見た目どこかの騎士のように見えるスタイナーだけならまだ説得力も有っただろうが、軽装のジタンとハクエ、魔導師の格好をした子供のビビまで一緒では最早何の集団だか検討もつかない。
 とはいえ、様々な要因が絡んだ結果、このメンバーで此処まで来る事になってしまったのだ、なんとかするしかない。
 証拠の提示を求めた上級兵をなんとかするべく、ダガーは胸元に光るペンダントを掲げて見せた。
「こ、このペンダントは……天竜の爪……!? ……いや、似ているが、形が違うようだ……オルベルタ様をお呼びしろ!」
 あくまで疑いの眼差しを向ける上級兵だったが、彼が口にした人物の名前にダガーの表情が明るくなった。どうやら知り合いの名前らしい。
 それならもう心配はいらないだろう、上級兵の傍らに控えていた兵の一人が踵を返すのを見て肩の力を抜いたハクエは引き続き口を閉ざしたまま成り行きを見守る事に徹底する。
 一方で、疑いを持たれ騎士としての尊厳に傷を付けられたスタイナーは怒りの矛先をジタンに向けていた。
「貴様のような知性のなさそうな奴が一緒にいるから、我々までもが怪しまれるのだ!」
「おっさんが知性あふれる紳士に見えるとはとても思えねぇけどなぁ?」
「き、きっさまぁ!」
 唾を飛ばす勢いで怒鳴るスタイナーを態とらしく煽るジタン。
 一行の中では見慣れた光景となりつつあるのだが、よくもまぁお互い憎まれ口を叩き合えるものだとハクエはうっかり巻き込まれることの無いよう、少し離れた所から眺めながらも感心する。
 ジタンとスタイナーが啀み合う中、一行に近づく精悍な顔立ちの老人がひとり。
「これは何の騒ぎだ?」
 老いて白くなった豊かな長髪を丁寧にまとめ、長い髭をリボンで結わえている老人が上級兵の背中に声を投げかけると、上級兵は慌てて道を開けた。彼が退いた事により、自然とダガーの姿を視界に収める事になった彼は静かに息を飲む。
「はっ、怪しい者たちが大公殿下との謁見を願い出ていまして、その上、天竜の爪にそっくりなペンダントを所持しており、ますます怪しいのです」
「……後は私が引き受ける。おぬしたちは下がってよい」
「はっ!」
 老人が強かな口調で指示を出せば、上級兵は二人の兵士を連れて去っていく。
 彼らが立ち去るのを見届けるが早いか、ダガーが小さな歓声を上げた。
「オルベルタ様!」
「失礼しました、ガーネット姫さま。さっ、どうぞこちらへ。大公殿下がお待ちかねです」
 呼ばれた名前はつい先程上級兵が口にしたものと同じ名前だ。
 ダガーの呼びかけに親しげな笑みを浮かべたオルベルタは、ゆったりとしたローブに包まれた腕で一方を指し示す。赤い絨毯に沿って伸びる腕の先は城内だ。
「?」
「大公殿下が、お待ちかね……?」
 首を傾げるダガーの内心を代弁するように口を開くハクエ。
 アレクサンドリア城を抜けだしてリンドブルムへ向かうことを企てた二人は、シド大公には何の連絡もしていない。
 誰かに伝令を頼んだとして、その者を通じてブラネの耳に入ってしまう事を恐れたからだ。
 それだというのに、このオルベルタが言うにはシド大公は既にダガーがリンドブルムへ来ることを知っていて、更にそれを待ちわびているらしい。
 思わず互いに顔を見合わせる二人の少女。
 兎にも角にも、彼に着いて行くほかないだろう。

 オルベルタの後に続いて城内へ続く赤い絨毯の上を歩くハクエ達。
 豪奢な装飾の廊下にはこれまた美しい造りの噴水が設えられていて、それを横目に真っ直ぐ進んでいくと大きなリフトに突き当たった。
 入口の格子を広げて一行が乗り込むのを待ち構えているリフト。巨大な城内ドックだけでなく、大掛かりな設備を城内で日常的に運用している様子からも、リンドブルムという大国の圧倒的技術力を見せつけられるようだ。ダガーが頼りにしているのも頷ける。
 全員がリフトに乗り込むのを確認したオルベルタが最後に乗り込んでパネルを操作すれば、リフトは僅かに揺れながら上昇をはじめた。
「このリフトはリンドブルム城の三つの層を繋いでいるものです。霧の下になる最下層からは、トロッコに乗り港と裏門へ出られます。港と裏門は飛空艇を使わず入城できる場所だったのですが、霧が出て危険なため、どちらも現在封鎖しております。その上が、先程皆さんがカーゴシップを降りた中層になります。中層からはエアキャブで城下町に出ることもできますぞ。そして一番上に大公の間と会議室のある最上層。最上層は大公殿下と私がいる層で、殿下の許可がなければ上がることはできません」
 物珍しそうにリフトの様子を見ていたハクエ達に丁寧な説明をするオルベルタ。
 その説明を受け、このリフトの全長が一体どれほどのものなのだろうかとハクエとビビが顔を見合わせて想像を膨らませている横でジタンが口を開く。
「なぁ、ダガー、シド大公ってどんな奴なんだ? オレ、リンドブルムにずっといたけど、今まで一度も見たことないんだよな……」
「シド大公殿下は、いつも一歩先の事をお考えのお人……少し変わっている所もありますが、お父様の親友でもあった、頼りになるお方です」
 リフトの上昇に合わせ、下へ下へと流れていく壁の装飾を見つめながらダガーは語る。
 その横顔にはシド大公への強い信頼と憧れが浮かんでいるのだが、続く言葉は少しトーンが落ちていた。
「……大公殿下は、私の話を聞いてくださるのかしら」
「心配するなって、オレが無理矢理にでも聞かせてやるさ」
「何言ってるのダガー。聞いてくれるに決まってるじゃない、その為に此処まで来たんでしょ?」
「……そうですね」
 ジタンとハクエの言葉に弱々しく微笑むダガー。
 オルベルタはそんな彼らに視線を配しながら、間もなくの到着を告げた。

 リフトが最上層に止まり、オルベルタに導かれるままに進むと大公の間に通された。
 広い部屋の最奥には幾段にも重なった段差の上に王座が備えられており、自然と見上げる形になっている。
 けれど、美しい装飾のガラス窓から差し込む光に照らされるそこに人影は見当たらない。だというのに、オルベルタは当然のように王座に向かって頭を垂れた。
「殿下、アレクサンドリアよりガーネット姫が参られました」
 当然、誰もいない王座からは反応が無い。ダガーが眉を潜めて周囲を見回すのを見たスタイナーは首を傾げた。
「いかがなされました?」
「大公殿下がいないの、王座には……」
「んん……!?」
 ダガーの言葉に、スタイナーも彼女の隣に立って覗き込む。ハクエもまた、その反対側に立つと爪先立ちをして王座を注視する。
 その時、王座の背後で何かが動く気配がした。その気配と共に、とても気色の悪い音を耳にしたハクエは反射的に身が強張るのを感じ、浮かしていた踵を降ろす。
 そして、王座の裏から勢い良くダガーに向かって飛び掛かるそれの姿を目にした瞬間、思わず声を張り上げた。
「ブリブリッ! ひさしブリー!」
「ぶ、ブリ虫ィーー!!」
「っ、いやーー!」
 鞠のように跳ねてダガーに飛びつこうとした『それ』は、即座に動いたスタイナーとハクエら二人の護衛が繰り出した拳によって王座まで吹き飛ばされた。
 スタイナーは怒りから、ハクエは恐怖から身を震わせており、ハクエに至ってはグローブ越しに触れてしまった『それ』の気持ち悪い感触を紛らわせようと必死で手を擦っている。
 とんでもないことに、一国の主に会いに遥々やってきた姫を大公の間で出迎えたのはシド大公でなく、害虫にも指定されるほどに気色の悪い『ブリ虫』だったのだ。出迎えのジョークにしてはいささか質が悪すぎる。
「な、なんでこんな所にブリ虫がいるのよ……シド大公はどうしたのよ……!」
「全くである!」
 すこし震えているハクエの声に鼻息荒く同調するスタイナー。
 王座の柔らかな背もたれに沈んだブリ虫は、そのままずるずる落ちて不服そうな声を上げた。
「失礼な奴ブリ……!」
「えっ……?」
 その声に顔を上げたのはダガーだ。
 改めて、王座の上で飛び跳ねながら憤慨しているブリ虫をまじまじと見つめる。
「おい、どうしたんだよ、ダガー。シドと会うのは初めてじゃないんだろ……? って、ありゃあブリ虫じゃないか!」
「ブリ虫までおっきいんだね……」
 やや遅れて大公の間に足を踏み入れたジタンとビビが、それぞれ好き勝手な事を口にした。
 ビビに至っては目の前にいる巨大なブリ虫への感想しか口にしておらず、その後は大公の間を彩る美しいガラス窓に目を向けている。
「これは何の真似だ!? ブリ虫と謁見とは悪ふざけが過ぎる! 姫さまは、必死の思いでここまで来られたのだぞ! 姫さまに対してこの扱い! もう、ガマンならん!」
 ジタンとビビの言葉を耳にしたスタイナーがガシャガシャと鎧を擦りながら拳を握る。
 その眉が顔から飛び出してしまうのではと思うほどに吊り上がっているのを見たオルベルタが、慌てて弁明に入った。
「どうか、落ち着きくだされ。それはシド大公殿下でございます」
「まだそのような事を言うか!」
「待って、スタイナー! そのヒゲは、おじさまなんですね?」
 オルベルタに噛み付くスタイナーを止めたダガーが、王座に沈むブリ虫に近づく。
 ハクエが思わず引きとめようと腕を伸ばすが、それも制したダガーは身を屈めてブリ虫と視線を合わせる。
 それを待っていたブリ虫は、姿勢を正して頷いた。
「うむ、シド・ファブールであるブリ。我が『天竜の爪』と似たペンダントを下げていると聞き、姫だと確信していたブリ。久しぶりに会えたというのに、このような見苦しい姿で申し訳ないブリ」
 ハクエが顔を歪めながらもなんとかそのブリ虫を観察してみれば、確かにダガーの言うように『ヒゲ』が生えていた。白く豊かなヒゲは半円を描くように天に伸び、上質な素材で繕われた赤いマントで身を覆っている。
 普通のブリ虫に、こんな事をする人間はそうそういないだろう。しかも、偉そうに喋っているとなれば、このブリ虫がシド大公であるのは間違いなさそうだ。
「なんで、ブリ虫が王様なのよ……」
「それは、私からお話しましょう」
 心底認めたくないという声色のハクエ。眉をハの字に曲げ、唇の両端をぐっと下げてなんとも情けない表情でいる彼女を見たジタンは思わず吹き出した。そんな反応をされても、苦手なものは苦手なのだから仕方ないだろう。
 自分の態度が無礼に値する事はわかっているのだが、どうしても我慢の出来ないハクエはブリ虫あらためシド大公から若干視線を逸らした。ハクエの様子にオルベルタが苦笑しつつ、経緯を語り始める。
「半年ほど前の晩、何者かがこの城に忍び込み、殿下の寝込みを襲ったのです。我々も駆けつけるのが一歩遅く……殿下はこのような姿に変えられ、ヒルダ大公妃は連れ去られていたのです」
「なんてこと……」
「その人、相当に嫌がらせしたかったのね……」
 オルベルタの説明を受け、シド大公に憐れみの目を向けるダガー達と、相変わらず視線を逸らしたままぽつりと零すハクエ。
 ジタンが顎に手をやったまま、感心したように呟いた。
「リンドブルム城に忍び込むなんて、オレくらい腕の立つ奴の仕業だな」
「貴様たちがやったのか!?」
「それは絶対にないブリ」
「知ってるのか、オレたちのことを?」
 ジタンとしては単なるジョークだったのだが、その言葉を拾ったスタイナーが反射的に噛み付く。
 しかし、それを即座に否定したのはジタンではなくシド大公だ。
「この国を治める者として、そのぐらいは知っておかねばな」
 意外そうに目を開くジタンを見上げて不敵に口の端を吊り上げた(つもりの)シド大公。それに対し、流石一国の王なんだなぁ、と素直な反応を見せるジタン。
 そのやり取りを見ているハクエと言えば、相変わらずやや視線を逸らしながら何とも微妙な面立ちだ。ブリ虫にそんな得意気な顔されても……と言わんばかりの表情である。
「おじさま、今日はお母さまの事でお願いがあってここへ参りました」
 シド大公がブリ虫の姿に変えられている理由が判明したところで、ダガーが本題に入るべく彼の前で膝を折った。
 小さな虫となってしまった自分と視線を合わせ、両手の指を組んでいる少女の切実な表情を見たシド大公は、小さな身体を揺すり、ダガーを労うように今までで一番大きく頷いた。
「うむ、わかっておるブリ。じゃが、皆は疲れておるだろう、今日は一日ゆっくりと休むが良いブリ。話は明日、じっくり聞かせてもらうブリ」
「わかりました、では、そうさせていただきます」
「さあ、どうぞこちらへ。お食事の用意ができております」
 シド大公の穏やかな(ように見える)眼差しを受けて幾らか緊張の解れたらしいダガーは彼の提案を受け入れた。
 オルベルタが案内をすべく大公の間を後にすれば、ダガー、スタイナー、ビビがそれに続く。
 完全にシド大公から視線を外したハクエが、無駄にすり減らした神経にため息を吐きながらその後を追おうと扉を潜ったところでふいに腕を引かれた。
「ジタン、どうしたの?」
「いや、な……」
 ハクエの腕を掴んでいない方の手で頬を掻くジタンは、躊躇いがちに口を開く。
「この後って、どうせメシ食って休むだけだろ? だったら、一緒に外に食いに行かないか?」
「外に? ……いいけど」
 居心地悪そうな佇まいのジタンに、内心首を傾げながらも頷くハクエ。
 それならば一言ダガー達へ声を掛けておこうと視線を戻せば、既に別の部屋へ行ってしまったのか姿が見当たらない。
 探すべきか暫し悩むハクエだったが、ここがリンドブルム城の最上層であることを思い出し、考えをやめた。
 ダガーがシド大公と共にいるならば、護衛役である自分がいなくとも支障はないだろう。
 そう結論付け、食事を摂るべくジタンと共にリフト乗り場へと足を運んだ。



|
BACK | TOP ]
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -