蕾―…閉じ込めておくつもりだった。 綺麗な思い出として、私の中で。 …「共にありたい」なんて叶わない筈の願いだったから。 だから、せめて。 共に過ごした時や芽生えたこの気持ちは大事にしていたくて。 ―…零れていってしまわぬように、そっと記憶の奥にしまっておく筈だったのに。 「ステラ…?」 戸惑うような視線に弓を握り締めた力が緩む。 別れたあの頃のまま、変わらない優しく強い視線が私を捉える。 「サザ…さん」 確かめるように呟いたその名前は、鮮やかに思い出を甦らせ。 ―眠っていた筈の気持ちが、早くなっていく鼓動の音と共にゆっくりと目を覚ます。 END 暁話のサザ←ステです。 こんな再会だったら良いなぁ…てな妄想です(痛) この二人は切なくて良いですね〜vv |