人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -



盲情




埃だらけの手で

大事に大事に握り締めてきた

時には涙を流して

時には放り投げたくなって


それでも

ずっとずっと

握り締めてきた


確かなカタチはないけれど

この掌に伝わってくる

確かな熱があるから



僕はぎゅっと

握り締めるんだ


確かなモノがそこにあるから

手放さずに握り締めて








カタチのないものは確かめにくいけど、きっと見えない分大事に思えたり、全然大事に出来なかったりするんでしょうね。