君のとなり | ナノ







向こうが私に気づいたかはわからない。
ただ目が合った瞬間彼が目を見開いた気がした。

とても確認出来ないけれど。



補助とはいえ、私はあの子の先生になったのだから。


「まずは皆の筋肉の使い方の癖から確認したいと思います。出来れば一人ひとり。お願いできますか?」



こうして私の青道高校野球部生活が始まったのだ。








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