エッチな表情というテンプレを小説に用いて書いてみた話。
銀さん、夢主とそれぞれの視点で書いてみましした。



●スケベしようや

冷房も十分にない部屋は蒸し暑い。隣でアイスを頬張る千草。
結った髪から垂れる後れ毛は千草の白い項に張り付いてえろい。
溶けかけたアイスを食べきろうと必死になってしゃぶる小さな可愛い口。アイスではなく俺のちんこをしゃぶらせたい。その舌で、舐めて欲しい。

「やべ」

頭の中で想像したら勃起してしまった。

「銀さん、どうかしたの?」

何も知らない千草は小首を傾げて不思議そうな目を向ける。そんな可愛い顔してられんのも今のうち。千草の手を股間へ誘い

「勃っちまった」

柔らかな掌に硬い熱を擦り付ける。千草は驚いて逃げようとするが、許さない。

「アイスじゃなくて、銀さんのち○こ、しゃぶってくんね?」

赤く染まる耳元に唇を寄せて囁いてやると、断れないことを知っている。

ーー

冷房のない万事屋は暑い。
暑いねぇ。おう。そんなやり取りをしながら、ジャンプを読む銀さんの隣でアイスを食べていると、「やべ」と焦ったような声。
どうかしたの?と、銀さんに顔を向けたら、熱っぽい視線でこちらをじっと見ている。
どうしたのかしら、熱中症かな、大丈夫かな。
アイスを持った反対の手を、体温がやけに高い大きな手に掴まれた。

「勃っちまった」

掌に押しつられたそこは脈打ち、硬く張っていて。なにかと理解した瞬間、羞恥心が募り、手を退かそうとするも銀さんは許してくれない。
夏の日差しにも負けない、ぎらついた紅い目。ふー、ふー、と荒い息を吐く姿は、まるで獲物を狙う獣だ。

「アイスじゃなく、銀さんのち○こしゃぶってくんね?」

獣は甘く囁き、耳朶を食む。それだけで、力が抜けて。アイスが落ちるのも構わず、いいよと頷くしかなかった。


●舐める/咥えさせる

ほんと、チョロい女。
胸の内でひっそりほくそ笑み、千草に見せつけるようにズボンのチャックをさげ、硬くそそり勃つ性器を取り出した。

「わぁ、」

千草が生唾を飲んだ。この、欲しがりさんめ。初な生娘だったくせに、いつからこんなえっちなオンナノコになったのか。いや、全部俺が仕込んだことだけど。

「はい、お口開けて。あーん」
「あ、」

素直に従う千草の口に、ぴとりとあてがう。すると、千草は舌先でちろりと舐めたあと頭を上下にゆるゆると動かし始めた。
相変わらず下手くそな舌使い。だが、その拙さは俺の嗜虐心を刺激する。
膝まずいて必死に奉仕する千草の頭を撫でて、ぐっと押さえつける。

「もっと、奥までくわえて。歯ァ立てんなよ」

真ん丸い瞳いっぱいに涙を浮かべる姿がたまらなく可愛い。

「そ、いーこ。…はぁ、すげ、きもちー」

吐精感が沸き起こり、ぶるりと背中を戦慄かせたあと千草の口の中に吐き出した。

ーー

銀さんがズボンのチャックをさげる仕草は妙にセクシーで、いつもドキドキしてしまう。ぶるん、と勢いよく飛び出したそれ。銀髪の陰毛と、その先にある熱く膨れて脈打つ欲望に下腹部が疼いた。
口じゃなく、私の……。
銀さん以外の男のひとを知らないから、比べられないけれど。銀さんのソレで突かれるのは気持ちよくて好き。

「はい、お口開けて。あーん」

素直に従ったら、先っちょを唇に宛がわれた。
舌を出して、アイスを舐めるように動かす。

「はぁ……」

銀さんが熱い溜め息を溢した。気持ちいいのかな。感じてくれることが嬉しくなって、もっと気持ちよくなって欲しいと必死に口を動かす。
くっ、と喉奥で声を噛み殺した銀さんが背中をふるわせた後、注ぎ込まれる熱くて苦い液体。

「はい、ごっくん」

頬を撫でる手は優しいくせに、言葉は有無を言わさない強さがあって逆らえない。数回に分けて、ゆっくり喉を動かしたら「よく出来ました」と、頭を撫でてくれた。

●スイッチオン

口の端から白い精液を溢す千草の淫らな姿。一度放った欲望は簡単に熱を取り戻す。
千草を引っ張りあげて、膝の上に乗せて

「口でシてもらうだけで済ませようと思ったけど、こっちのお口でもしゃぶってよ」

柔らかな太股を撫でて、指先で下着の上から割れ目に触れてやる。

「あっ!」

湿った音と、千草の甘い声。

「準備万端だな。俺のしゃぶって感じちゃった?」

爪の先で布を引っ掻いて、それから蜜を含んだ花弁を掻き分けて指で可愛がってやる。
千草のナカは俺の指を柔く締め付けて離さない。熱くて、暖かい。俺しか知らない感覚。
可愛い啼き声をあげながら物欲しげな顔も俺しか知らない。

「エッロイ顔しやがってよォ。たまんねぇなおい」

指に絡み付いた蜜を、千草にみせつけるように舐める。濃厚で甘い味がした。

ーー

口の中が苦くて咳き込んでいると、銀さんが「ごめんな?」と、お水を渡してくれた。
自分から要求しておいて、急にしおらしく謝ってくるんだもの。怒れるに怒れない。ずるい。

「さて。尺ってくれたお礼に、ご褒美をやろう」

脇の下に手を差し込まれ、軽々と持ち上げられた先は、硬い膝の上。
着物の裾から忍び込む汗ばんだ手が太ももを撫で、布越しに感じる太い指。
焦らすように爪の先で引っ掛かれて、中々先へは進んでくれない。
はやく、はやく。銀さんの節くれた指をちょうだい。
物欲しげな顔して、銀さんを見たら、彼はにんまり笑って「はぁい、ご褒美な」と指を埋めてくれた。
くちくちと膣壁を擦る長い指はキモチイイとこを優しく触ってくれて、蕩けるような感覚に目眩がした。

「エッロイ顔しやがってよォ。たまんねぇなおい」

指が引き抜かれ、名残惜しげにひくつく蜜壺。
蜜に濡れた指を舐める銀さんは、とても意地の悪い顔をしていた。


●全部挿った

指で可愛がってやったというのに、千草は物足りなさげな顔で俺を見る。

「ぎんさん、あの……」
「ん?」
「あの……その……」
「……なに?なにか銀さんにシて欲しいことあんの?言ってくれなきゃわかんねーって」
ほんとうは分かっている。俺のち○こが欲しくて欲しくて仕方がないって顔しているから。だけど、簡単にくれてはやらない。
「あ、……わ、わた、私の……に、ぎんさんの×××……ほし、の。グリグリして」

桜色の品の良い唇から発せられる恥辱にまみれた言葉に興奮する。

「りょーかい」

性急にゴムを取り付けて、千草を持ち上げ、蜜が滴る蜜口に腹につきそうなほど昂った肉棒を擦り付ける。

「あとは自分で、な?」
「や、やだぁ」

千草は出来ないと首を振る。そのくせ腰は自然と動き、俺の肉棒の先を咥え始めていた。
たまんね。とんでもねぇ淫乱になっちまったな。かわいいやつめ。

「いーこ。銀さんが手伝ってやる」

千草の腰を掴んで、思い切り突き上げた。途端千草は激しく慄き、よりいっそう甲高い啼き声をあげた。

「……っ、全部入った」

心地好い締め付けに、持っていかれそうになるのを何とか耐え、弛い刺激を与える。

「俺のカタチ、わかる?ほら。美味しそうに咥え込んでる」

俺と千草を繋ぐ箇所に、千草の手を誘い、そっと触れさせてやる。羞恥心からか、それとも俺の意地悪に悦を感じているのか。
千草のナカがきゅっと締まった。

ーー

指だけでは物足りなさを感じてしまうようになった。
ぎんさんが欲しいと。下腹部は熱く疼いてオトコを求めるのだ。
だけど、それを口にするのは恥ずかしいので含んだ目線を寄越すも、銀さんはニヤニヤと笑って知らぬふり。ほんとうは分かっているくせに。恥ずかしい言葉を言わせたくてわざとしらを切っているんだわ。
ズルいひとね。

「あ、……わ、わた、私の……に、ぎんさんの×××……ほし、の。グリグリして」

だけど、銀さんに上手いこと教え込まれたお陰か、私の唇は卑猥な言葉をすんなり口にする。

「りょーかい」

笑って銀さんは私を持ち上げた。だけど、あわいを擦るだけで挿れてはくれない。もどかしい刺激にさえ感じる淫らなカラダは、透明な蜜を滴らせ、ぬちぬちと淫靡な音を立てるのだ。
ほしい、ほしい。もっと奥まで突いて。熱を注いで、ほしいの。

「銀さんが、手伝ってやる」

腰を強く掴まれ、下から思い切り突き上げられた。途端、目の前がちかちかして真っ白になった。
かたくて、おおきな、ぎんさんのカタチ。私のなかで脈打ち蠢いている。弛く突き上げる度に、キモチイイとこを擦ってくれて。愉悦の渦に呑まれてしまう。
下劣な言葉で私を苛める銀さんは余裕があるふりをしているだけ。
荒い息を吐き、私が欲しくて仕方がないというような、獣のような目をしていた。

●種付け

「はぁい、ちょっと体制変えますよ、っと」
繋がったまま、千草の腰を支えソファへと倒す。
乱れた着物と、大きく開いた裾の下に、俺の欲を美味しそうに咥え込む千草のそれ。
細いふくらはぎに引っかかる桃色の下着と、小さな足を包む白い足袋。
なんともエロい光景に、思わず生唾を飲み込んだ。

「はぁー、着衣エロさいこー」
「や、お、おっきく……っ」

男は単純な生き物だ。好きな女の乱れた姿をみただけで興奮高まるのだから。

「わかっちゃう?おめーのエロい姿みたら、こんなになっちまった」

擦り付けながら、はだけた合わせから手を差し込んで、柔らかな膨らみを揉む。

「お。ちょっと大きくなったか。俺のゴッドハンドのお陰だな」
「ば、ばかいわな、っ」
「はいはい。口答えはしない、しない」
「ああんっ!」

赤く熟れた乳首を指で摘まみ転がすと、よりいっそう締め付けが強くなった。

「ぎんさん、ぎんさん、」

蕩けた表情で、俺を求める千草。
ちくしょう、そんな顔どこで覚えた。教えてねーぞ、俺ぁ。
どうしようもない愛しさが込み上げて、しどけなく開いた唇に貪るように口づけた。
かわいい、かわいい、すきだ、すきだ、すきだ。誰にも渡したくねぇ。
俺だけの……、
いっそ子宮に種を注ぎ込んで、孕ませてやろうかとドス黒い感情が沸き起こる。
だが、まだ早い。渦巻く感情を必死に抑え込み、千草の白い首筋に噛み付く。甘い汗の汗と、狂おしい締め付けに、吐精感が沸き起こった己の欲望は薄い膜のナカで弾け飛んだ。

ーー

室内の気温は更に上昇し、蒸し風呂のように熱い。それに、雄と雌が混じりあった匂いに、くらくらと目眩がした。

「はぁい。ちょっと体制を変えますよ、っと」

気の抜けるような掛け声の後、視界が反転し、銀さんを見上げる体制になった。

「はぁ、あちっ」

前髪をかき上げて、黒いスラックスのチャックを下ろし、惜しげもなく晒される逞しい身体。
流れる汗は厚い胸板を伝い、私の身体に落ちる。
きゅう、と下腹部が疼いた。
すき、大好き。
手を伸ばし、硬い筋肉に覆われたお腹を撫でる。見た目に反し、少し柔らかな皮膚の上にある傷痕を指先でなぞってやると、腹筋がぴくりと動いた。

「ずいぶんと余裕なこって」

銀さんは口端を上げて笑い、私の片足を持ち上げると、より深く突いてきた。
硬くしこる乳首や花芯を弄られ私の頭は次第に真っ白になっていく。
荒い息を吐きながら、飢えた獣のように腰を振り、私を求める銀さん。
私の名を紡ぐ掠れた声も、首筋に走る甘い痛みも、絶頂と共に沸き起こる幸福感も……。
私だけのもの。
誰にも、渡したくはないの。
だから、ちょっとだけ細工をしておいたの。銀さんとの赤ちゃんが出来ますようにって。
体内へ注ぎ込まれる熱い欲望に悦びを感じながら、逞しい首に腕を回してうっそり笑った。




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