夕暮れ追想曲 | ナノ
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -



イチ



夕暮れで、とある幼き少女と、
白金が出会っていたのを、彼女は覚えていないだろう。



「大丈夫、か………?」



白金の化け物は、ひとりぼっちだった。

理解者が欲しかった。
温もりが欲しかった。
繋がりが欲しかった。

浅ましく、も。
そんなの許される訳もないのに。


そして少女は呪いをかけられる。


夕日が照らす、真っ赤な町のできごと。





「約束」





叶うはずないと、知っていただろうに。


「うん!
───約束…!」


その空しいばかりの契りは、
この物語を、終わりへと導く。



運命を歪ませた、イチのお話。


   
   

 *←   →#
3/9




back   top