こばなし ::マクロスデルタパロを考えるライラック主と烏野 .「おねがいライラック」主(烏野2年マネージャー:風見 栞)とバレー部でパロディする設定を本人たちが考えるはなし。 「突然ですが、マクロスΔのパロディをこのメンバーで考えたいと思ってます」 「本当に突然だな」 「とりあえず主役云々なんだけど」 突っ込みを入れた田中のことは最早無視に近い形で進めていく栞。 何処からともなく出された紙を覗き込む面々。そこにはキャラクター名と部員の名前が書かれていた。最も全員ではなく、彼女自身の中で決定している部員の名前のみだが。 「フレイアちゃんはやっちゃんで変更なし、ハヤテも日向くんかなーと。あとメッサーくんは月島くんで、アラド隊長は大地さんかなって。ここ四人は決まってるんだけど」 「そこ決まってんのかよ」 「むしろやっちゃん意外、適任いるわけないでしょ?あと月島くん」 「ひ、ひえええヒロイン!?恐れ多い…!」 「僕もですか」 さして興味なさそうな月島に対し、隣に立つ山口は「さすがツッキー!」というような目線を送っている。本人はとてつもなく興味がない上にメインに近い位置にいるキャラクターになって心底めんどくさいという様な態度だ。 反対に谷地はヒロインの一人をあてがわれており慌てふためいて一人できょろきょろを挙動不審になっている。 「まあやっちゃんがヒロインだし、こう、新星の云々って感じで日向くんをあてがいました」 「やっちゃんじゃあ適任だよなあ」 「元気だし」 「ちっちゃめだし?」 「何より髪型ちょっと似てるっていう」 「はわわわ…」 「やったじゃん谷地さん!」 こういった谷地を元気づけるのが適任な日向だからこそハヤテだよなあ、なんて思っているのは本人たちは知る由もなく。 「大地さんはキャプテンだし!」 「キャプテン以外にないってことにもなるけどな?」 「どどーんって任せられそうな感じってやつです」 「喜んでいいのか、それ」 「喜んでください」 「俺たちは!?」 「夕もちゃんとあるよ。なんとなーく考えてるものがあるんだけど」 「早く教えてくれ…!」 「チャックさんが龍でしょ、あとミラージュポジションには影山かなと」 「ああ〜…」 「ああ…」 「あー……」 「何すかそのため息!そして配役…!」 「龍にぴったりだな…」 「女子に振り向かれない役…」 「影山もなんか、日向に対しての鬼みたいな部分あるもんな」 「影山ヒロインの一角担うことになるけどな…」 「えっ」 「力と久志と一仁はオペレータ」 「だろうと思ったけどね」 「だな」 「それしかないかなって」 「夕は旭さんと整備士!みんなの支え!」 「おー!任せろ!」 「西谷がいるなら安心かな…」 「潔子さんは美雲さんかカナメさんかなって思ったんだけど、どちらかというと美雲さんかなって。でも笑顔が見れないのは惜しいから、個人的にはレイナでもいいなぁ」 「私もいるの?」 「やっちゃんがいるからいるにきまってるじゃないですか!」 「で、風見?俺と山口は?」 「あー…」 「何で視線を反らすんだ」 「えっ もしかしていないとかですか…」 「いや!いる!いるんですけど!!」 「……私含め、スガさんと山口くんは、その、ワルキューレ枠で…」 「えっ」 「ワルキューレ枠…」 「アイドルするのか…?」 「おー!山口アイドルになるのか!」 「えっ!?ちが、えっ!?」 「ちなみにスガさんがカナメさんで、山口くんがレイナで、私がマキナ…」 「す、スガがまあ、リーダーなのは分からなくもないが、その、本気か?」 「本気です…ふたりならアイドル枠でも行けると思って!」 「行けるかッ!!」 「あ、いどる…」 「ちなみにマキナみたいな胸はしてないけど二人の適任がそっちかと思ったので苦肉の策で私がマキナです」 「っていうかなんだ。俺的にはお前が美雲やって、レイナが潔子さんの方が意外といけるんじゃないかって思ってきたぞ」 「えっ」 「田中、それだとマキナが山口になるけど?」 「もうそこはいじくれねえから、それでいくしかねえだろ!」 「私に美雲さんは恐れ多すぎて、そこは潔子さんでしょう」 「言い出しっぺのお前がキーキャラクターやるのが筋だ」 「潔子さんのあの衣装が見れなくなってもいいの!?!?」 「それは残念だがクラゲを食べて笑ってくれる潔子さんの方がみたいんだ!!!!!!」 「なんか田中さんと風見先輩の不毛な意見交換に発展してるから僕は帰ります」 「おお、帰れ帰れ」 「おつかれー」 「あっ谷地さんも遅くなっちゃうからかえろ!」 「う、うん!あ、でも風見先輩…」 「風見は俺たちが何とかしてくから心配しないでいいって。谷地さん帰んな」 「はひっ じ、じゃあ、縁下先輩に託します…!」 こうして知らず知らずのうちに(勝手に)第一回パロディ考えよう会は幕を閉じた。 ――――――――― まあメッサーくんは言わずもがな、中の人ネタなんですけどもね。 スガさんと山口は本当に悪いことをした。 back |