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対抗試合の第一の課題が終わった次の日のことだった。未だドラコと喧嘩をしているレディーはオルガと一緒に大広間で昼食を取っていた。


「で?まだ喧嘩してるわけだキツネちゃん」

「怒るわよオルガ」


その場にいたかったわ。と笑いながらケーキを突くオルガの足を蹴飛ばした。
何するのよ。と言う彼女の表情がコロッと変わる。


「っーーー!!」


オルガが噴き出したのだ。彼女の目線を追うとグリフィンドール寮のロンがフリッフリのドレスローブを持って立っていた。


「っーーー!!」


レディーも思わず口を抑えた。
酷いにも程がある。年季の入った骨董品の匂いがこっちのテーブルにまで流れてくる。


「アハハ!ウィーズリーらしい!」

「オルガはドレス決めたの?」

「悩み中。黒か赤で悩んでいるの」

「赤にすべきよ、あなた黒髪だもの」

「…」


レディーが微笑むとオルガは真顔になってレディーを見つめている。

レディーは「何かついてる?」と言ってポケットから手鏡を取り出した。


「あなた、マルフォイと喧嘩していて大丈夫なの?」

「何が」

「パートナーよ。ダンスパーティの」



レディーは苦虫を噛み潰したような表情でオルガを見返したのだった。


---


ダンスの練習は寮ごとに行われる。
指導者は寮監なのだが、スネイプはダンスを教えられないと言いマクゴナガルがスリザリンを見ることになった。


「スネイプじゃなくて正解ね」


ダンスをする教室までオルガと2人で移動する。レディーがオルガの発言に「同感」と言おうとすると、レディーの肩に腕が回された。誰かと思い顔を向けると見知った人物。


「よぉレディー!」


犯人はランドールだった。
ランドールとは去年レディーに惚れ薬を盛った男だ。相変わらずの態度で接してくる彼だが、流石に去年のことを反省したのかしばらくレディーに話しかけてくることはなかった。


「レディー俺からの手紙読んだ?」

「あー、読んだわ。お気持ちは嬉しいけど諦めてね」


手紙は新学期を迎える前にもらっていた物のことを言っているのだろう。肩に回された腕を振り払って手を振り払いその場を後にした。


「残念、ドラコと喧嘩してる今がチャンスだと思ったんだけどなぁ」


そう言って笑う彼の表情に、もう悪意はなかった。
残念残念と言いながら、近くを歩いていたノットの元へと走っていった。


(残念だよノットー!)
(エジワール関連ならほんと、マジで勘弁してランドール)

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