全国大会も終わり、平凡な日々を過ごしていた名前。というのも今テニス部はU-17合宿に行っている為、名前は何事もなく平和なのだ。そんな名前の元に、一通のメールが来るまでは…。



不幸と災難イコール同類



『生徒会の資料を見せに来い…だと?』

 コイツ本当にふざけてんじゃないのかとメールの相手跡部に名前はこめかみを引き攣らせた。なぜ合宿に行っている今、生徒会の資料など他の生徒会の連中にやらせればいいだろうと名前は思う。だが人一倍プライドが高く責任感もある跡部にそれを言っても効果はないだろう。名前はコールボタンを押して跡部へと電話をかける。

≪…ああ? 何の用だ≫
『別にわたしじゃなくたっていいでしょ。他の生徒会のメンバーにしてよ』
≪お前くらい強靭な奴じゃねぇと合宿所に入れねえんだよ≫
なにその恐ろしい合宿。じゃなくて。なら郵送でもよくない?』
≪榊監督にもお前に持ってこさせるように頼んでいる。絶対持ってこいよ≫
だが断る
≪ふざけんな。往復代は出してやる。明日にでも持ってこい≫
『それ公認になんの?』
≪欠席にはなんねーよ≫
『…はあああ。分かった。持ってきゃいいんでしょ』

 そういいブチった名前はめんどくさそうに肩を落としたのだった。



■  □  ■




 翌日。なぜか榊監督が用意したリムジンに乗って合宿所へと向かうことになった名前。リムジンなんて生まれてこの方初めての代物で、しかも「広い車内に一人きりとかどんだけ」とぶつくさ呟いていた。そうしているうちに名前はいつの間にか眠ってしまい、合宿所に着いた時に運転手に起こされた。

『…でか。っていうか警備凄そう』

 跡部仕切ってたら潰そうかなーなんて思いながら名前は中へと入って行く。そして取りあえず警備員の方に一通り話をつけた後(中々通してくれなかった為プロレス技しかけた)、中へ通されて跡部の元へと案内された。

『あー、いたいた。おら糞アホベ』
「誰がアホベだ! って、遠野早かったな」
『榊先生の計らいでね。はい、これ資料』
「ああ、悪いな」
『本当にね。今度なんか奢ってよ。マッ●あたりでいいから』
…マ●ク?
そうだった、跡部常人じゃないんだった。うん、マッ●、マ●ド、マクド●ルド。お金だけでもいいわ、もう』
「良くわかんねぇけど、分かった」
それ分かったって言わないから

 跡部と漫才のような口論を繰り返していた所、合宿所の先生の一人に名前は目をつけられる羽目になり、臨時マネージャーになったのは、この10分後の話であった。



11/11/13

暴れん坊な遠野妹がU-17でわちゃわちゃ@



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