掌編小説 | ナノ


▼休憩その三

もう折返し地点を過ぎましたね。
蝋燭の灯りもだいぶ減って、向かいの人の顔が見えづらくなった頃だと思います。

ここまできたら、少しくらい話が雑になったって、雰囲気に呑まれて怖さが増すでしょう…?

いやですね、嫌味ではありませんよ。
これぞ百物語の醍醐味ですね、という話です。

ですから、ここでやめてはもったいない。
最後の灯りが消えるまで続けなければ。
始めたことは最後までやり遂げなければなりません…。

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