灯油が切れた。
「みやたーん」
「なんで俺が」
「一番近くにいるから〜」
「むぎ行ってこい!」
「やだよ!なんで僕が」
「じゃあぐみ」
「おめーが行けって言ってんだろぐみや!」
「切れんなや!」
「さみーんだよ早く行けや!」
「だってさ、むぎ!」
「「てめーだよぐみや!!!!」」
というわけでこのクソ寒い中、俺はカーディガンを羽織って灯油の入ってるタンクの前までやってきた。途中までむぎを連行してたんだけど逃げられてしまった。くそ、あいつ。
「さっみい…!」
なにこの寒さ。尋常じゃない。カーディガン一枚じゃ全っ然足りない。ガウンだガウン!ぐみ、俺のガウンを持ってこい!今すぐに!そう電話すると、
「いやだ!!!!」
明確な拒否をされた。あー心も体もさっむいわー。誰か俺を暖めて。なるべく包容力のある人ね。
そんなこんなで灯油を入れて戻ると、
「あー、みやたんお帰り」
「お疲れ。ホットココアあるよ」
「もらう。サンキュ」
心も体も暖まった。
冬の日
久しぶりすぎてよくわからなくなりました。
prev | next