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悪戯か悪戯か


※恋はし勝ちの時空
※ハロウィンイベストのネタバレあります。






「は?何でツノ野郎がここに居るんだよ。」
「こちらのセリフだが。何故キングスカラーがここに?」
「こっちが聞いてんだろが耳ねぇのか?ツノだけは立派だな。」
「ふむ…。生憎僕はお前のような可愛らしい猫のような耳は持っていないものでな。そうやって理性的に質問を返さないあたりやはり獣ような理性しか持っていないようだなお前は。」

ガチャ

『はーハロウィンで疲れたのにヴィルさんから呼び出されるとか最悪だよ…。何言われんのかな、って、は!!!!』
「よぉ。」
「人の子。」
『こ、こんばんはー!ハロウィンお疲れ様でした!よ、良かったですね無事に終わって!』
「一時はどうなるかと思ったがな。」
『レオナさんなんか耳とか尻尾とかね、触られてましたもんね……!』
「思い出させんなよ。チッ思い出しただけで苛つく……。グルル……。」
『ひ、つ、ツノ太郎もね、大変だったよね、確かドラコニアチャレンジ?だったっけ?』
「ああ。本当に不愉快だった。…しかし本当にお前には迷惑をかけたな。」
『え?あ、ああ。でも最終的になんとかなったし大丈夫だよ。さっきも言ったけど楽しかったし。』
「さっき?」
『は、レオナさん』
「さっきって何だよ。」
『……えっとー。』
「さっきはさっきだ。会っていた。二人きりでな。」
『!?いや、私のことを心配してくれて声かけてくれたからね!ね!!!!』
「話をした後にキスをした。お前がモタモタしてる間にな。」
『つ、つのたろ、もういいじゃん、ね?良い子だから……。』
「……ほぉー。」
『れ、レオナさ、』
「そういやなまえ、お前に渡すものがあったから来てやったんだよ。ほら。」
『……?あ、お菓子だ〜……。』
「ハロウィンだからな。やるよ。」
『あ、ありがとうございます……?』
「…僕も持ってきたぞ。ほら。」
『ありがとう……。』
「で?」
『え?』
「お前は?お菓子は?」
『あ、お菓子ですね、お菓子ならポケットに…。はい、どうぞ!』
「…………。」
『え?何で砂にしたんですか?!?!』
「お菓子は?」
『いや無いですよ!って、二人とも何でそんなニコニコしてるの…?え、怖……。』
「トリックオアトリート。」
『え、レオナさん?』
「トリックオアトリート。」
『つ、ツノ太郎……?』
「無いんだよなぁお菓子?じゃあ悪戯するしかねぇよなァ。俺に黙ってツノ野郎と逢瀬してたのもきっちり聞いてやる。ほら部屋戻るぞ。」
「そうやって脅すからお前は駄目なんだ。僕のように優しく甘やかしてやらないと。そうだろうなまえ?でもお菓子がないのはいただけないな。今日はハロウィンじゃないか。ちゃんと用意しておかないと駄目だろう?」
『いや、お菓子はあった…、』
「そういやどこ行こうとしてたんだよ。」
『ァ。』
「どこも行く予定なんかないだろう?パーティーも終わってみんな寝静まっている頃だからな。」
『いやぁそれも行かないと怒られると言うか何というか……。』
「「なまえ。」」
『もどります。』