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日和が全く話を聞かない


会話文


「あ、なまえちゃんなまえちゃーん!」
「あ、巴先輩、お疲れ様です……。」
「こんなところで会うなんて奇遇だね!そうだ、この後空いてるね?」
「ごめんなさい、この後打ち合わせが」
「僕も暇なんだよね!これはもう偶然じゃなくて運命だね!じゃあ今から近くのカフェ行こうね!」
「巴先輩、聞いてます?この後打ち合わせがあるんです。」
「むー。聞こえてるよ!その打ち合わせってそんな大事?僕よりも?いつもスケジュールが詰め詰めでなかなか空いていないこの僕がせっかく奇跡的に予定が空いてるのに?」
(な、何だろう何故か罪悪感)
「っていうかなまえちゃんもちょっと働きすぎだね!たまに事務所来たかと思えば僕より遅くまで働いている時もあるし!」
「いやぁでも今からの打ち合わせは大事なお仕事なので……。」
「むむむむむー!どこの誰と!」
「英智せんぱ…」
「はい、じゃあ今から喫茶店行こっか!どこが良い?」
「いや巴先輩、聞いてました?!この後打ち合わせがあるんです、」
「この近くにコーヒーが美味しいところがあるんだけど、なまえちゃんはコーヒー飲める?」
「巴先輩!」
「怒った顔も可愛いね!」
「と、巴先輩ぃ………。」
「うんうんだんだん弱気になったきたね!良い日和!でもその「巴先輩」って呼び方はやめてほしいね!英智くんは名前で呼んでるのに、僕のことは名字呼びなんて気に入らないね!」
「何か今更感あって恥ずかしいですよ。」
「何を恥ずかしがることがあるの?僕たち恋人同士なのに……。」
「あ、いた!なまえさん!天祥院さんがお待ちかねですよ!打ち合わせで機嫌損ねちゃったら怖いんだから早く!」
「あ、すみません今行きまーす!巴先輩すみません、また今度……。」
「仕方がないね!また連絡するからね、なまえちゃん。」



「英智先輩すみません、では打ち合わせをしましょう。」
「うん、よろしくね。はは、すごく走ってきたみたいだね。」
「そうなんです、さっきそこで巴先輩と会って……………………ん?」

巴先輩と私って付き合ってないよな?