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レオナさんに文字通り全てを捧げられる


会話文


「おい。いい加減俺の家来い。元の世界に帰れねえんだろ?」
「いやぁ、流石に王宮でお世話になるのは申し訳ないですよ。」
「俺が良いって言ってんだから良いに決まってるだろ。」
「お、横暴だなぁ。」
「お前は何も気にすることねぇ。頼るところがないんだろ?だったら来いよ。」
(確かに頼るところはない…でも一般人が王宮入るとかありえないでしょ。絶対不釣り合いだ…。)
「れ、レオナさんそんなこと言って〜。私とそんなにずっと一緒にいたいんですか〜?」
「あ?」
「も、もし、レオナさんが全部捨てられるって言うんだったら、一緒にいても良いですよ〜。なんてねアハハ……。」
(ここまで言ったら流石にレオナさんも引くよね、どうかこんな最低女のこと忘れてくれますように…。)


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「ちょ、なまえくーん!」
「あ、ラギー先輩久しぶりですね。」
「そんな呑気なこと言ってる場合じゃないッスよ!新聞!見ました?!」
「え…お金ないから新聞買ってないです…。」
「ああそう……ってそんなこと言ってる場合じゃない!なまえくんレオナさんになんか言ったッスか?!」
「え?確かに結構前に寮まで来たけど…何かあったんですか?」
「今日の、うーん…あ、号外!これ!」
「え。」
ー第二王子レオナ・キングスカラー王宮離脱!
「は?」
「何でこんなことになってるんスか!」
「私が聞きたいですよ!ラギー先輩何か言いました?!」
「言ってないッスよ!それにここ最近はオレも忙しいから、レオナさんに全然会ってないし!なまえくんでしょ?!」
「え、そんな、私はー。」
ーも、もし、レオナさんが全部捨てられるって言うんだったら、一緒にいても良いですよ〜。
よー…よー…よー…
「言ったわ。」
「マジで?!」
「い、言いましたよ言いました!でもまさかこれだけが理由ってわけじゃないでしょう?!」
「いや、今のレオナさんだったらあり得るッス……。」
「そ、そんなわけ…。」
「なまえくん、レオナさんと今後一緒にいる気がないなら早く逃げたほうが良いッスよ。でないとまじであの人はモノにするッス、」
「ほぉ、随分な物言いじゃねぇか。」
「ぐぇ。」
「あ、レオナさん。じゃ、なまえくんオレはこれで!」
「ら、ラギーせんぱぁーーーい!」
「ほら、来てやったぞなまえ。」
「う、レオナさんに後ろから抱きしめられるとなんか怖い。」
「グルル……。」
「き、聞いてる?あの、なんか首ぐりぐりしないで、くすぐったい。」
「…約束通りだ。」
「え?」
「約束通り捨ててきた。お前がそうしろって言ったんだ、ホラ、責任取れよ。」
「…あの〜私は別に、強制したわけでは…。」
「グルルルル………。」
「ひ!レオナさんどこ触ってんですか!責任取れってそういう?!だめ、だめです!ぅ、」