ソンミン
ソンミン「それで、改まって話って、何?」



ヒョンが緊張している時は、こっちは身構えちゃう



イトゥク「ソ、ソンミナはさぁ、目が覚めた時に、病室に居た女性と子供達を覚えてる?」



はぁ?…そんなの



ソンミン「覚えてるに決まってるでしょ。…だけど、誰に聞いても、教えてくれないんじゃん。ヒョンだって、僕が聞いた時、はぐらかしたよね?」



『病室、間違えたんだって』
って、ヒョンが言ったんじゃん



イトゥク「あのさ、どう説明しようと、確実に驚くと思うから、ハッキリ言うね?」



…確実に驚く事なの?



イトゥク「あの日、病室に居た女性は、マキさんっていって、ソンミナの奥さん。それで、子供達はマキさんの連れ子で…」


ソンミン「待って、待って、待って!…えぇっ、僕、結婚したのっ!?」



うわぁ〜
すげぇ ビックリ発言


何 何 何ー

えっ、僕、何で奥さん達の事 全く覚えてないの…?



イトゥク「マキさんの希望でね、二人の結婚は、まだ世間に公表してないけど、もう結婚して半年くらい経つ。」



半年も?



イトゥク「結婚してからソンミナは、近くにあるマキさんのマンションに引っ越したの。だから今日、この宿舎に帰って来た時、違和感があったでしょ?」



あぁ、あの違和感は、そういう事だったんだ…



ソンミン「…ねぇ、ヒョン。何で 目が覚めた時に、すぐに教えてくれなかったの?」



だって、マキさんは僕の【大事な人】なんでしょ?



イトゥク「ごめんね。マキさんに、
『今は、まだ話さないで下さい』
って、頼まれたんだ。」



それは、何でなの?

僕の奥さんなら、奥さんだって言えばいいのに



ソンミン「…ヒョン、マキさんの家に連れて行ってくれる?」



本人に会って、色々と聞きたい



イトゥク「それは別に構わないけど…でも、まだ記憶は戻ってないんでしょ?それなのに会っても…」



…記憶が無いからって、無視できる事じゃない

それに、



ソンミン「…会えば、記憶が戻るかも知れないでしょ?」

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