幸せあいらぶゆー！
▽ハル視点
恋をしています。ハルの視線の先には、楽しそうに野球をする山本さんの姿。他校生だから堂々と見ることはできないけれど、見れるならそれぐらい問題じゃない。野球をしているときの山本さんはとてもとても輝いていてかっこいい。悔しいけど、ハルと一緒にいるときより楽しそうな顔をしている。でも、そんな山本さんが大好きです。見ていてハルも笑顔になれるし幸せな気持ちにもなる。今日も山本さんはとびっきりの笑顔でハルを幸せにしてくれる。毎日が山本さんのおかげで、輝いている。ハルは幸せ者です、なんて一人で笑っていたらいつの間にか目の前には山本さんが立っていた。
「は、ひ…い、いつの間に！」
「ははっ。何一人で笑ってたんだ？」
しかも、一人で笑っていたのもバレています…！恥ずかしいというより、不気味ですよね。一人で笑っている子なんて。ああ、もう穴があったら入りたい勢いです。でも、山本さんはそんなハルを見て優しく微笑んだだけ。その笑顔を見たら、胸がきゅんと鳴った気がした。ああ、やっぱりハルは山本さんのことが好きです。恋、してるんです。
「ハルは幸せ者です」
「ん？」
「だって、山本さんの傍にいることができるんですから。ハル、これからもずっと傍にいてもいいですか？」
山本さんに思いを伝えると、にっと笑って頭を撫でられた。そして強く抱きしめられ、当たり前だと耳元で言ってくれた。
幸せあいらぶゆー！
title by 待ってて神さま
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