▽注意:R16


井上大丈夫か、と日番谷は織姫の体に負担がかからないように優しく愛撫を続ける。織姫は大丈夫だよと微笑みながら日番谷の髪に触れた。織姫の上に乗っている日番谷は、突然髪を触られてくすぐったい、というような表情をした。すると織姫はクスクスと笑いながら、今度は頭を撫でた。

「冬獅郎君、可愛い」
「…男に可愛いはねえだろうが。つーか…可愛いのはお前だ」

顔を真っ赤にしながらそう言う日番谷が可愛くないはずがなかった。織姫はしばらくの間クスクスと小さく笑っていた。しばらく黙っていたが、色々と我慢ができなくなった日番谷は織姫の胸の突起に軽く刺激を与えた。彼女は甘い声を出す。その声は、あまりにも艶やかで、甘かった。

「本当、勘弁してくれ…」
「冬獅郎く、ん?」

織姫が頬をピンクに染め、目を潤ませて日番谷の名前を呼ぶ。日番谷は顔を真っ赤にして、顔を逸らす。今織姫の顔を見たら手加減せずに一晩中抱いてしまう、そう直感したからだ。あまりにも織姫は可愛くて、綺麗で、日番谷には理性を保つ自信はこれっぽっちもない。今日は止めようかと思ったとき、織姫は寂しそうな声で言った。『私のこと、嫌い…?嫌いだから抱いてくれないの?』と。そんなことはないと、日番谷は言うが目を見ないで言っているため何の説得力もない。しばらく経って、鼻をすする音が聞こえた。驚いて織姫の方を見れば、泣いていた。

「ど、どこか痛むのか?」
「あの、ね。胸が、痛いの、っ」
「む、胸…?」

日番谷が不思議そうに聞き返すと織姫は涙を必死でこらえながら、頷く。『冬獅郎くんに抱いてもらえないと思ったら、胸が、ね?痛くなってきて…おかしいね。』と彼女は無理やり笑顔を作って言った。そんな織姫を見た瞬間日番谷は胸を締め付けられた。

あまりにも、彼女が切なそうに笑うから。

「井上。俺はお前が嫌いなわけじゃねえ。だから抱きたくないわけないだろ?」
「っ、じゃあ、何で?」
「お前が、…あんまり綺麗で、止められそうになかったからだ」

不機嫌そうにそう言う日番谷の顔を織姫は凝視する。凝視されている日番谷は、これだから言いたくなかったんだというような表情だ。織姫はそんな彼の表情を見て、安心したように笑った。その笑顔と笑い声はとても、可愛くて日番谷もつい笑顔になってしまった。

「私は冬獅郎君になら、どんなことされてもいいよ…?」
「…か、わいすぎるんだよてめえは…っ」

そして日番谷は織姫の唇に己の唇を重ねる。そしていつの間にか移動していた左手は織姫の小さな蕾に優しく触れる。ゆっくりとこすりあげると、次第にそこは甘い蜜が溢れ出してきた。密着する身体が小刻みに震えているのが日番谷には分かった。それと同時に、感じてくれているということに喜びを感じた。

「痛くはしねえから、肩の力抜いとけ。…織姫」
「っ、う、うんっ」


今宵、あなたを頂きます


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