私とても幸せですと織姫は微笑みながらグリムジョーに言った。グリムジョーは特に何も答えずに、織姫の膝の上に頭を乗せ、寝ると一言。織姫はくすっと小さく笑い自分の膝の上にある頭を優しく撫でた。グリムジョーはピクッと反応したが、眠っているためそのあとはいくら触っても反応しなかった。織姫はそのあとしばらく起きていたが、グリムジョーの気持ちよさそうに眠る顔を見て自分も眠くなってきて、寝てしまった。幸い後ろは背もたれがあったので倒れずにすんだ。

「…んん。おい、女」
「………」
「おい?…寝てんのかよ」

織姫より先に起きたグリムジョーは何回も織姫に声を掛けるが反応がないことを不思議に思い、起き上がる。すると織姫はぐっすり眠っていて、この様子ではしばらく起きないだろうことを悟ったグリムジョーはため息をついた。不安定な姿勢で眠る織姫を見て、ほっとけなくなったグリムジョーは横に座り、肩に織姫の頭を乗せた。

「めんどくせえ女だな」

めんどくさいと言いながらも表情はとても優しくて、嬉しそうだった。そのとき、織姫が寝言でグリムジョーの名前を呼んだ。呼ばれたグリムジョーは少し驚き、織姫の顔を見る。幸せそうに微笑みながら、眠っている織姫。グリムジョーは織姫の鼻を軽くつまんでそれから離した。そして小さく笑って言った。

「何の夢見てんだ、こいつは」


ふわふわ浮遊中!
(すごくいい夢見たんです!)
(…どんな夢だよ)
(グリムジョーさんとウルキオラさんがすごく仲良しで、(ちょっと待て!)

title by 待ってて神さま


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