「女、これは何の真似だ」

無表情でそう織姫に問うウルキオラ。彼がそう聞いたのにはちゃんとした理由があってのことだ。

ウルキオラは今日、いつものように織姫の下に向かっていた。織姫に用意されている部屋の扉を開ければ、いつもの殺風景な部屋が目に入ってくるはずが、そこは織姫の手によってキラキラと輝く美しい空間に変わっていたのだ。赤、緑、青、黄、紫、桃、さまざまな色の電飾が一本に繋がっていて綺麗に飾られている。そして真ん中に用意された小さな机には、小さなツリーが飾られていた。

「少しでもクリスマス気分を味わいたくて。ウルキオラさんも一緒に、どうですか?」
「…くだらん」

そうは言うが、織姫の部屋の椅子に座り立ち去ろうとしないウルキオラ。素直になれない彼に織姫は、小さく笑った。そして、口にする。一緒に居たいです、と。ウルキオラは、顔をプイッと織姫と反対側に向けしばらく織姫の方を見なかった。照れ隠し、ということに織姫は当に気づいていたがあえて黙っていた。


愛しさが伝わりますように
(ウルキオラさんの全てが愛しくて、)

title by 待ってて神さま


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