ランボさんの登場!

ドガァアアン!という部屋の爆発音で目がさめる。
俺の貴重な休日の睡眠時間を減らすんじゃねーよ。その後にツナの叫び声が聞こえた気がするが、無視しよう。
俺が二度寝を決め込んでいると、ピンポンピンポンとうるさいインターホンの音。そしてまた爆発音。だああうるせぇ!!
「うるせぇんだよコノヤロー!!ちったぁ静かにできねーのか!!」
「わぁあ!銀!ごめん!」
「ツナー銀ー、ちょっとちょっと」
母さんがこっちに来いと手招きをする。そこに行ってみると、見覚えのある牛柄の子供が。
「リボーン君のお友達でしょ?ケンカしちゃった?」
ケンカのレベルじゃねーだろあいつの場合。
「ツナと銀ちゃんはお兄ちゃんなんだから、ちゃんと仲裁に入ってあげてね」
あ、俺も入ってるんだ。と、ランボを見ると、咄嗟にツナの足にしがみつく。なんかすっげー泣いてるんだけど。
「あー、まぁ、落ち着け、な?」
「うぇっぐ、えっ、うぅ…」
泣き止みそうにねーな、こりゃあ。
「あー、ランボ、だっけ?こっち来いよ」
腕を広げて待ってみる。するとランボがツナの足から離れ、俺のところへ。そのまま抱きしめて背中をさすってやる。
「よしよし、泣き止んだか?」
「おれっち、最強のヒットマンだから、泣いたりしないんだもんね」
「おー、えらいぞ。ならこれからはちょっと小突かれたくらいで泣いたりするな。
力なんてなくていい。耐えることなんてしなくていい。でも、魂…心だけは強く持て。それが男ってもんだ」
と、おっさん臭いセリフを言った後、ランボを見てみる。頭にはハテナが飛び散っていて、全く理解できていないようだが。
「まだ難しかったか。そうだな…強い男になりてーんなら、心が大事ってこと」
「わかった!おれっち、強い男になるんだもんね!」
(…なんか、子供の扱い慣れてる?)


なんだかんだでランボに懐かれた俺は、ランボを家に連れて帰り、見事にランボ居候フラグを回収してしまったのであった。

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