22-3

マリアンヌさんが目の前にいるけど、夢を見ているみたいに現実感がない。
美しく微笑み、鍵盤にフタをして立ち上がった。

「あなたの名前は?」

答えたいのに声が出ない。
喉を指差してから手をバツの形で交差させて首を振れば、マリアンヌさんの笑顔が悲しそうに曇った。

「……そう。喋れないの。
でも言葉は通じるみたいね」

マリアンヌさんは前向きな笑みを浮かべ、ピアノに立てかけている楽譜と羽根ペンを手に取った。
サラサラサラっと何かを書き込んでいく。
書き終わるまで待っていれば、手を止めて羽根ペンを戻したマリアンヌさんはニッと微笑み、書いた面を見せてくれた。
美しいアルファベット26文字が並んでいる。

「あなたの名前はこれで教えてちょうだい。
ローマ字は分かるでしょう?」

これなら伝えられる。
ホッとして、自分の名前を指差していく。

「……ありがとう。あなたの名前はソラね。
この世界には最近来たばかり?」

来たのは何ヶ月も前だ。
首を振って否定したものの、マリアンヌさんの言葉に引っ掛かりを覚えた。
『この世界』? まさかマリアンヌさんも……

「ねぇソラ。
そばにいてくれる人があなたにはいるかしら?」

真剣な顔で聞かれた瞬間、ルルーシュの姿が頭をよぎった。
頷いて肯定する。
マリアンヌさんは花が咲いたみたいに嬉しそうに微笑んだ。

「よかった。
さすがに独りでこの世界を生きていくことはできないもの。
私もここではない違う世界から来たの。
本名は捨てちゃったけどね」

自分の名前を捨てるなんてマリアンヌさんに何があったんだろう?
心が苦しくなるのに、彼女の声音は清々しく吹っ切れていた。
マリアンヌさんは晴れやかな顔でううんと伸びをする。

「このまま進むかどうか聞かれたけど、私は進まなかった人間なの。
指示する場所に行って見てほしいとだけ言って、他は曖昧で詳しく話さなくて胡散臭かったわ。
リスクとリターンを全部言わないから進まないってアイツに言ってやった」

胡散臭いと言えば絶対アイツだ。
それでもキミはこのまま進むの?という問いは、前にいつか投げ掛けられたやつだ。
ルルーシュを助けたくて即答で進んだけど、あたしもマリアンヌさんみたいに断っていたらどうなっていたんだろう?
気になったけどそれよりマリアンヌさんだ。
ちゃんと息をして立っていて、生き生きとした笑顔に目が釘付けになる。

あたしは過去に来てしまったんだ。マリアンヌさんがまだ生きている過去に。
やっと実感が湧いてくる。

「そう言えばソラはどうしてここに?
遊びに来たわけじゃなさそうだけど」

目を細めて笑んだマリアンヌさんの雰囲気がガラリと変わる。
こちらを見定める瞳で、奥深くまで踏み込むような眼差しで見据えてくる。

「もしかして私に何か言いたい事があるの?」

聞かれた瞬間、突如として閃いた。
今ここで未来に起こる出来事を伝えられたら、マリアンヌさんの死を回避できるのではないか、と。

マリアンヌさんはいつか誰かに撃たれて死んでしまう。
ルルーシュの目の前でナナリーを庇って。
そんなの嫌だ。変えられるなら変えてしまいたい。
けど、今ここで行動したらどうなるんだろう?
現代が大きく変わって、あたしの居場所は確実に無くなるかもしれない。
それでも……

 《……マリアンヌさん》
「なぁに?」

口パクのそれにマリアンヌさんは返事をしてくれた。
ローマ字だけで上手に全部伝えられるか不安だけどやってみよう。
意気込めば、両開きの扉をノックする音に邪魔された。
 
「どうぞ」
「コーネリアです。
話があるとうかがって参りました。
入ってもよろしいでしょうか?」
 《わっ!!》

扉の向こうから聞こえた声に驚いた。
アニメで聞いたコーネリアよりも若干高い。思いもしなかった訪問に感動した。
マリアンヌさんは満面の笑みで歓迎する。

「もちろんよ、コーネリア。
入ってちょうだい」

扉が遠慮がちに開く。
入ってきたのは軽装備のコーネリアだ。髪を後ろにまとめている。
緊張した面持ちはかわいくて、アニメの時の厳格さは少しも無い。
部屋に入ったコーネリアはあたしを見てギクリとした。
硬直する彼女に挨拶したほうがいいか迷っていたら、マリアンヌさんがすかさず助けてくれる。

「コーネリア、安心してちょうだい。
彼女は私の友人だから」
「友人……ですか?」

『これが????』と言いたそうな目だ。
大いに戸惑っているコーネリアには同情してしまう。
幽霊を友人だと紹介されたら誰だってそんな反応する。
マリアンヌさんとあたしを交互に見た彼女は、決意したように頷いてからこっちに来た。
そばまで歩み寄り、凛と背筋を正す。

「私の名はコーネリア・リ・ブリタニアです。
アリエス宮の警護を勤めています」

深く頷き、お辞儀する。
よろしくお願いしますって言いたいのに、ジェスチャーでしか伝えられなくて本当に不便だ。
コーネリアは申し訳なさそうな気まずそうな面持ちでマリアンヌさんを見た。

「大丈夫よ。
せっかく来てくれたからここに居てちょうだい」

コーネリアの気持ちをくみ取り、マリアンヌさんは言う。
心が通じあっててすごいなぁ。みとれてしまった。
マリアンヌさんは次にあたしに笑いかける。

「ほんの少しだけ席を外してもらってもいいかしら。
庭に遊びに行ってらっしゃい。スターチスがすごくきれいに咲いているから。
……そうね、今ならチェスをしている私の息子が見れるかも」

息子? それって幼いルルーシュの事だよね? 見たいですっ!!!!
迷わずビューーーーンと部屋を飛び出した。

ピアノがあった部屋がちっぽけに思えてしまうほど廊下が広い。
床はピカピカに磨きあげられ、天井のシャンデリアの明かりを眩しく跳ね返している。
廊下を支えるすごい太い柱は美術品みたいに美しい。
映画のセットみたいだ。
滑るように低空飛行しながら進めば、メイドさんや長い槍を持つ警護の人と何度も遭遇した。
やっぱり視線がぶつからない。
すり抜けても反応しないし驚かない。

よくよく考えれば、見える人はほぼみんな、コードギアスで名前のあるキャラ達だ。
シンクーさんや天子ちゃんや少年はどうだろう?
『これから先』のコードギアスに出てくるのだろうか。

庭を目指す途中で巨大な絵が飾られたホールに出た。
11人の騎士が描かれたそれに、思わず進みが止まってしまう。
眩い輝きに向かって進もうとしている絵は迫力があり、見ていて息をするのも忘れるほど圧倒される。
目が釘付けになっていれば、後ろで女の子の悲鳴が聞こえてハッと我に返った。
悲鳴の原因はきっと自分だ。そう確信しながら振り返れば、小さな女の子が怯えた表情で立ちすくんでいるのが見えた。
赤い瞳と桃色の髪の、薔薇色のドレスを着ている貴族の女の子。
声が出せないのが悔しい。きっと何をやっても怖がらせてしまう。
これはすぐ逃げたほうが、

「いかがされたっ!」

逃げたほうがいいと考えた矢先、騒ぎを聞きつけて一人の男が────ジェレミア・ゴットバルトことオレンジ君が駆けつける。
後ろ髪を尻尾のように結び、警護の人と同じ制服を着て長い槍まで持っている。
駆けるスピードを早め、女の子を庇ってあたしの前へ出た。
槍を構え、オレンジの瞳に敵意を宿す。

「悪霊め! マリアンヌ様のおられるアリエス宮に何用だ!!」

この男、ひどい勘違いをしている!
何もしないことをジェスチャーで伝えようと必死になればなるほど、ジェレミアの顔がだんだん険しくなっていく。

「その行動……!
わ、私を呪い殺す気か!!」

ダメだ。こうなったら逃げるしかない。
すぐさま11人の騎士の絵をすり抜ければ、避難した先は本棚が並ぶ書庫だった。
怒鳴り声が聞こえなくなりホッとしたものの、蹴破る勢いで扉が開いてジェレミアが乗り込んでくる。

 《ぎゃああああっ!!》

なんであたしが驚いてるの!?
ジェレミアが鬼気迫る表情で追いかけてきた。

「マリアンヌ様の元へは行かさん!!」

死にそうな気持ちになりながら必死に逃げる。
とっさに本棚をすり抜ければ、ドン!と大きな衝突音がした。
本棚が傾き、他の本棚も巻き込んで倒れていく。バサバサバサーッと本が落ちていく。
たった数秒で大惨事だ。
しっかり掃除が行き届いているのかホコリはあまり立たず、本棚と一緒に倒れているジェレミアが苦しげに呻く。
不安になって覗き込めば、ボロボロになって起き上がれないジェレミアが悔しそうに睨んできた。

「そのような顔をしても騙されぬぞ悪霊め……!
マリアンヌ様の元へは……行かせぬぅう!!」

ジェレミアがよろよろと起き上がる。
自分は敵じゃないことを伝えたくて必死に首を振った。

「このジェレミア・ゴットバルトに呪いは効かぬ!!」

構える槍で今にも突き刺してきそうな形相だ。
これは絶対に考えを改めてくれそうにない。どうすれば……。
途方に暮れたあたしの目に、床に散らばるたくさんの本が飛び込んでくる。
タイトルが全部英語だ。これを使って意志疎通なんてできるの……!?
英語のタイトルを憎々しい気持ちで凝視すれば、ふわりと日本語が浮かび上がって見えた。

『神曲』
『アレーミアの千歌』
『護りし者』
『夜明けの守護神』
『ハサージュ論』

目をゴシゴシしたくなるような奇妙な出来事が起こったけど、今はそれより先にジェレミアだ。
とっさに『護りし者』を指させば、ジェレミアは槍先を突きつけたまま怪訝な顔をする。
よし! 食いついた!
自分を指さし、同じ本をもう一度指し示す。
信じてほしい。あたしはあなたの考えるような悪霊じゃない。
何度も繰り返せばジェレミアの瞳から敵意が消え、困惑の色がありありと浮かぶ。

「悪霊ではなく守護霊ということか……?」

かなり違うが否定しない。
ジェレミアの誤解を解きたくて何度も頷いた。

「この世のモノではない故、口も利けぬということか。
私にそれを伝えたくてここに誘い込んだというわけだな?」

いいえ。逃げようとしたのをあなたが追いかけてきたんです。
なんて、言えるはずもなく。
こくこく頷けばジェレミアは晴れやかに笑った。

「おぉ! そうだったのか! 思い違いをしてすまない!!
私はジェレミア・ゴットバルト。
アリエス宮の警護にあたり、皇妃マリアンヌ様をお守りしている。
貴殿は誰の守護霊だ?
……と、口は利けぬのであったな」

ジェレミアは辺りを見回し、乱雑する本の中から深紅色の分厚い本を持ってきた。
辞書らしき本のページを開き、見せてくる。
それぞれのアルファベットが一覧になって記されていた。

「伝えたいことを指し示せ。理解しよう。
貴殿は誰の守護霊なのだ?」

さあ早く、と言いたげなキラキラした眼差しに、おずおずとアルファベットを指さしていく。
一瞬迷ったものの『LELOUCH』と答えた。
彼を助けるためにトリップしたから間違ってはいないだろう。

「それは真か!?」

ジェレミアが驚きの声を上げる。

「まさかこのような娘がルルーシュ様の守護霊とは……!
いやしかし、理解すると私は決めた……」

辞書を穴があくほど凝視しながら渋い顔でブツブツ呟いた後、ジェレミアは何かに気づいたようにハッとした。

「ルルーシュ様の守護霊である貴殿がこうやって姿を見せたのはなぜだ?
ただ挨拶しに参られたわけではないのだろう。
伝えたいことがあるのではないか?」

深刻な表情で真剣に聞くジェレミアに申し訳ない気持ちになる。
本当にごめんね。こんな所うろついて。
庭にいるルルーシュを見たかっただけなんだよ。
ジェレミアに伝えたいことは特に無い。

……いや、違う。あるじゃないか。
彼に伝えなければならないことが。

マリアンヌさんだけじゃない。
ジェレミアにもちゃんと伝えて、マリアンヌさんの死を阻止してもらおう。

 《でも英語で何て伝えれば……》

ローマ字はブリタニア人のジェレミアには伝わるだろうか?
『何を伝えたいんだ貴様は』と怒られそうな気がする。
しっかり勉強しておけばよかった。
悩んだ末、アルファベットを次々指し示していく。『MARIANNE』と。
目の前のジェレミアを指差し、次に『DEFENDS』と指し示す。

「マリアンヌ様? ……私? ……守る?
マリアンヌ様を守れと、そう言いたいのか?」

頷いたものの、ジェレミアはどこか釈然としない様子だった。
当然の反応だ。
ジェレミアは今、マリアンヌさんを守る為にアリエス宮にいるんだから。
あたしに守れと言われても戸惑うだけだ。
それでも伝えなければ。

 《マリアンヌさんを、守って》

口の動きだけで伝わるようにゆっくりと。
ジェレミアと警護の人達がマリアンヌさんを守ろうと動けば、きっと狙撃する隙を敵に与えないはずだ。
そうすればマリアンヌさんは死なずに済む。

扉が静かに開き、誰かが書庫に入る気配がした。
顔を向けたものの、人の姿はない。

「誰だ? 誰かが来たように思えたが……」

ジェレミアは怪訝な表情で辞書を閉じた。

「ゴットバルト。
警護隊長が召集をかけている。今すぐ戻りなさい」

赤目っぽい声が廊下から聞こえた。
ジェレミアは困惑しながら視線をさ迷わせた。

「今すぐ……ですか……」
「戻りなさい。ここはキミがいるべき場所じゃない」

迷いを断ち切るような凛とした声にジェレミアはビシッと背筋を正す。

「承知しました!」

そしてあたしをチラッと見て、柔らかく微笑んだ。

「待っていろ。後で貴殿の伝えたいことを詳しく聞こう」

ジェレミアは迅速な足取りで書庫を出た。
「む? もう行ってしまったのか? 誰もいないぞ……」とぶつぶつ言いながら去っていった。
倒れた本棚と散乱した本に囲まれ、ひとり残されてしまった。
せめて触れたら片付け出来たんだけど……。

「やっと見つけた」
 《ギャッ!!》

ヌッと現れた赤目に心臓止まるかと思った。
コピー用紙みたいにペラッペラで、ふわふわ浮遊しながら立っている。

「キミを探していたよ、ずっとずっと。こんな遠い所まで来て……。
……早く戻るよ」

イライラした口調で言った後、ペラペラの手があたしの腕を握る。
世界がぐるりと一回転した。
景色が闇一色の空間に変わり、唐突な瞬間移動にギョッとする。
ここは……

「……戻ってこれた?」

震える声が無意識の内にこぼれ、喋れるようになって安心する。
でも、ジェレミアに話したい事を伝えられていない。
戻れたけど少しも嬉しくなかった。

「帰りたくないの?」
「帰りたいよ。でも、でも……。
こんなの……」

待っていろ。
そう言ってくれたジェレミアの言葉に応えられなかった。
マリアンヌさんにも伝えられなかった。

助けられたかもしれないのに。
変えられたかもしれないのに。
できなかった。

「変えられないよ」

あたしの考えを読み取ったように赤目は言う。

「……いや、違うな。
変えられはするけど、ただ枝が増えるだけだ」
「枝?」
「大樹の枝だよ。
誰かが何かをして世界が変わるたびに枝が増えていく。
ちょっとした変化なら上書きできるけどね。
ここで変えたとしても、キミのいる現代には何も影響しない。
だって枝そのものが違うんだから。
それより、キミにもらったものを返すから」
「え? 返すって?」
「返さないとまた離ればなれになるからね。
本当は嫌だけど……」

赤目の薄っぺらい体がボロボロと崩れていく。
崩れたものが粒子になり、あたしのほうに流れ込んでくる。
以前奪われた『すごく大切なもの』が戻ってきたように思えた。
どこか足りないという感覚を今は少しも感じない。
赤目は居なくなっていた。

「せっかくボクのものになったのに……。
カラッポ君のところに……行けると思ったのに……」

すぐそばで恨みがましく言われて、さすがのあたしもイラッとした。

「ボクのものになったって……。
何言ってるの? この前ぶちぶち引きちぎって奪っていったくせに……!」
「だってこうしないとボクのものにならないんだもん!!」

至近距離から怒鳴られた。
こどもっぽい逆ギレの涙声に、あたしの中の怒りの気持ちが小さくなる。

「行きたかった……見たかったのに……」

声が聞こえなくなり、この場から居なくなったように感じた。
無音で真っ暗な場所にひとりきりになる。
ここからどうやってルルーシュのところに帰ればいいんだろう。
何も無い真っ暗な、音も聞こえない、孤独な世界から。

「早く帰らないと……」

光を求めて取りあえず進む。
真っ直ぐ行こうが、右へ曲がろうが、
左へ逸れようが、景色は少しも変わらない。
ずっと進んでいく。

歩き始めて1時間……いや、それ以上経っているのに、動かず止まっているみたいに変化しない。

赤目がいたテレビだけがある空間を思い出す。
あそこも確かこんな感じだった。
真っ暗で、寂しくて、心細くなるそんな所に赤目はずっといる。
行きたいところにずっと行けないのはどんな気持ちなんだろう。

「こうしないと、か……」

……いやでも、だからって奪うのは悪いだろう。
ぶちぶち引きちぎられた時は本当に恐ろしくて怖かったんだから。

ぶつぶつ文句を言いながら、ずっとずっと進んでいく。
意味の無い事をしていると思いながら、ただひたすら出口を探した。


  ***


進んでいるのに景色に変化がなくて吐きそうになる。
半日くらいはずっと動いているはずだ。

「ルルーシュ……」

声が聞きたい。
頭がおかしくなりそうだ。

「帰りたいよ、ルルーシュ……」

返事をするようなタイミングで、柔らかい旋律が聞こえてきた。

「……この曲は」

マリアンヌさんが演奏していた曲だ。
けど、ピアノじゃなくてオルゴールみたいな音色。

ルルーシュだ。
これはきっと、ルルーシュだ。
不思議とそう思って、確信を抱いて、止めていた足を動かした。
今も聞こえる音色の出所を探す。
追いかけて進めば徐々に音色が大きくなって、そして────


「空ッ!!」

白い天井の部屋にルルーシュがいた。
体がぴくりとも動かなくて、声も出ない。
ルルーシュ、と名前を呼びたかったのに。

真っ暗な所にずっといたから、ルルーシュが光を帯びているように見えた。
きれいで、美しくて、ホッとして、涙が溢れた。

 
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