*3年後*
真っ白な部屋で規則正しく鳴り響く機械音。
その部屋の中には、たくさんの管に繋がれた人物━━━フィオレが眠っていた。
晴の守護者たちの懸命な努力により、奇跡的に一命を取り留めたフィオレはあの日のまま変わらず眠り続けていたのだった。
そんな中、変化が訪れる。
規則正しく鳴り響いていた機械音に乱れが生じる。
その部屋を守っていた隊員は驚きに目を見張ると、一目散に駆け出したのだった。
*in談話室*
ル「もう、3年が経つのね……」
ス「あぁ……」
フ「フィオレー」
マ「……フィオレ」
X「いつまでもウジウジしてんじゃねぇ」
あの日から、光を失ったかのように沈みこむ幹部たち。
気丈に振る舞っていても、あのXANXUSでさえ覇気がない。
いつ、あの機械音が止まってしまうのか皆気が気でないのだ。
しかしいくら落ち込んでいるとしてもボンゴレの誇る最強の暗殺部隊。
近づいてくる気配を機敏に察知し、何が起きても対応出来るようにする。
「バンッ))ほ、報告します!!!フィオレ様が……!」
「「「!!?」」」
ス「う゛お゛ぉい!!!フィオレがどうしたぁ!!」
ベ「俺、見てくる……!」
涙を流して報告を詰まらせる隊員。
瞬く間に緊迫した空気が流れた。
最悪の考えが頭をよぎる。
そんな筈がないと、ベルは振り払うように立ちあがるとフィオレの部屋に駆け出そうとする。
その時...
「「「!!!!」」」
『あれ、何してるの』
再び開いた扉の先に居たのは隊員に肩を借りて立っている眠っていた筈のフィオレ。
『みんな━━━━━ただいま』
*fin*
Epilog
44/50