咲きほこる氷の華

18輪


『…………でか』


これは、僕がマーモンの部屋に入った記念すべき(かどうかは分からないけど)第一声だ。

当の本人はというと、僕を案内した後すぐに任務に行ったので既にここにはいない。


さて、皆もマーモンの部屋にあるものと言えばすぐに見当がつくだろう。

そう、皆の想像の通り……


金庫だ。


確かに一目でわかった。
大層な幻術が何重にもかけてあってね。

並大抵の術者じゃ見破れないよ。これは。
あ、僕?僕も霧の属性は持ってはいるよ。一応ね。


『取り敢えず…………数えて入れておくか』







*数分後*






100万円の束が○個。←ご想像にお任せします


『流石に多いな…………((ガチャッ』


……開かない。


  ガチャッ ガチャッ


『…………暗証番号か』


何度か開かないのをガチャガチャ動かして、金庫に暗証番号が付いていることにやっと気づいた。

そして、暗証番号との静かな戦いが幕を


  ピピッ ガシャンッ


開けなかった。


『こんなに簡単でいいのか……?マーモン』


何だか少し不安にあった僕は、中にお金を入れると暗証番号をより難しいものに変えておいた。
そして、お風呂に入るために服から物を出していると……。


  カサッ


紙を見つけた。
確かこの紙は……。


『明日までに書いてこい』*14輪*参照


そうだった。XANXUSに渡されたんだったな。


『書くか』


お風呂に入る前にさっさと書いてしまおう。


18輪 : 金庫
20/50

[ +Bookmark ]

TOP


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -