『…………でか』
これは、僕がマーモンの部屋に入った記念すべき(かどうかは分からないけど)第一声だ。
当の本人はというと、僕を案内した後すぐに任務に行ったので既にここにはいない。
さて、皆もマーモンの部屋にあるものと言えばすぐに見当がつくだろう。
そう、皆の想像の通り……
金庫だ。
確かに一目でわかった。
大層な幻術が何重にもかけてあってね。
並大抵の術者じゃ見破れないよ。これは。
あ、僕?僕も霧の属性は持ってはいるよ。一応ね。
『取り敢えず…………数えて入れておくか』
*数分後*
100万円の束が○個。←ご想像にお任せします
『流石に多いな…………((ガチャッ』
……開かない。
ガチャッ ガチャッ
『…………暗証番号か』
何度か開かないのをガチャガチャ動かして、金庫に暗証番号が付いていることにやっと気づいた。
そして、暗証番号との静かな戦いが幕を
ピピッ ガシャンッ
開けなかった。
『こんなに簡単でいいのか……?マーモン』
何だか少し不安にあった僕は、中にお金を入れると暗証番号をより難しいものに変えておいた。
そして、お風呂に入るために服から物を出していると……。
カサッ
紙を見つけた。
確かこの紙は……。
『明日までに書いてこい』*14輪*参照
そうだった。XANXUSに渡されたんだったな。
『書くか』
お風呂に入る前にさっさと書いてしまおう。
18輪 : 金庫
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