咲きほこる氷の華

7輪


*マーモンside*


お金を数えていると、急に寒くなり霜が降り始めた。
この以上事態にアジト内はパニックに陥る。

ボンゴレ最強の暗殺部隊がこの程度の珍事で狼狽えるなんて聞いて呆れるよ。
こんな状態で、とてもじゃないがお金を数える気にもなれなかった僕は広間へ向かうことにした。


マ「全く……何の騒ぎだい?それに凍っているようだけど(まさかね…)」


僕は昼でも夜でも、夏でも冬でも関係なくこの現象を起こす人物を知っている。

そういえば、あの子はいまどこにいるんだろう。
元気にしてるかな?


________


『クシュッ』

ス「う゛お゛ぉい!!風邪かぁ!?」

『……違う』


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


ベ「マーモンいたのかよ。きっと《ドガアァンッ》……なんだ?」


トレーニングルームの方だね。
見に行ってみようか。

走り出したベル掴まってトレーニングルームに向かった。


*inトレーニングルーム*


  ダダダダダッ バンッ


ベ「ボス!?」

フ「わー。跡形もなく吹き飛んでますねー」

マ「どうしたんだい?一体…………ム?」


煙の中に立っている人物に目に留まる。
もしかしなくてもあの立ち姿は……。


マ「フィオレかい?」
『バイパー?』

「『あ』」


やっぱりか。
噂をすればなんとやら、だね。


『バイパーは「今はマーモンだよ」そうか。マーモンはどうしてここに?」


そう言えば言っていなかったかな。
君と出会った10年前の時点で僕は既にここに居たからね。


マ「僕はここの幹部だよ。君は?」

『そうだね。この状況からわかること、かな」


ムム。現在の状況か。
さっと軽く見渡せば壁が壊れ、既に臨戦態勢のボス。

つまり…………死合か。
まだ、探しているんだね。招きぬこ。


マ「君は変わらないね」

『…………変わらないさ。変わるはずがない』


そうだね。
過去はもう変えることは出来ない。

けれど君にはまだ未来があるんだ。それを分かっているかい?


『マーモン。アレをやってくれ」

マ「はぁ。……君だけだよ」

素早く結界を作り上げる。
完成したと同時に広がる銀世界。

思ったより綻ぶのが早い。僕も全力なのに。


マ「フラン。君も手伝ってくれないかい?思ったより綻びが早い」

フ「あ、はいー」

2人分でも抑えきれない。
君はずっとこれを抑えていたのかい?

そうだとしたら、君の実力……見物だね。



7輪 : 銀世界
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