沖田二曹、何時もあそこで永井永井って言って。ああ、たまにも俺も名前を呼ばれてみたいな。大きく背伸びをしながら校舎裏から階段口、うさぎ小屋の巡回ルートを辿る。よっぽど永井に未練があったのか。まあ生前から気にかけていたようだし。永井気に入られてたもんなあ。恨みがましくスコップでじゃりじゃり地面を掘り返してみる。特に意味はない、気も晴れそうにない。永井なんて来なけりゃいいのに。そう思いながら俺はまた地面を掘り返した。







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