壊れてからも優しいまま sideシンドバッド 可愛い可愛い俺の奴隷。飼われている事も知らないで可哀想な奴隷。 なまえは体を変えている事を俺に知られていないと思っているが俺はなまえの洗脳にはかかっていない。 それなのに、俺がかかっていると思い込んで態度を変えるなまえが可愛すぎて……。 そのままにしていたが、マグノシュタットの際になまえは違う男の名を読んだ。 俺があんなにも可愛がっていたのに。だから、魔力を奪った。崩れ落ちてゆくなまえはとても可愛らしかった。 これで、俺の手に入る。ずっと愛し続けてあげる。 魔力が切れたままの体に入れていたらなまえの魂まで死んでしまうから取り敢えず変えなければ。取り敢えず今は近くにいるあの女でいいか。 *** 数日後、なまえは起きた。けれど、やはり他人が用意した体だと合わないらしくすぐに吐血し倒れた。どんな体がいいのか分からないが、そのうちあった体になるだろう。それまでは変えていくしかない。 俺がいなければ死んでしまう俺の奴隷。可愛い可愛い俺の奴隷。もっと、ずっと俺に依存すればいいのに。 寝ているなまえにキスをするのが毎日の習慣。可愛らしく声を上げることもある。俺なしではいられない体にしたいけれど、すぐに変えなければいけない体にしても意味がない。 あぁ、はやく適合しないか。 *** 青みがかった髪の女をあてがった時、なまえは長く生活できた。 だから、次は青い髪の男だ。それも、顔面が良くなければいけない。今までの結果としてそれが一番長く生活出来るはずだ。もうその男は用意してある。国の食客として呼び寄せ健康な体を維持して貰っていた。 「さて、そろそろ入れ替えるか。」 男の体となまえの体を並べ魔法をかける。するとなまえの魂が浮かび上がり男の方へ入っていった。その際、今までのなまえの体は灰になって消えた。男の方の魂が浮かび上がる。いつもは捨てるのだが、今回は食べさせてみた。すると意識が無いまますごい勢いで食べ始めた。 これは正解だったらしい。 食べ終わるとまた寝始めた。 「なまえ、もうずっと手放さないよ。」 sideend prev|next |