悪夢よどうか醒めないで ついに、ついにしてやった! やっとシンドバッド様と共にいられる! アルマ・トランからこちらに来てダビデ老への愛はそこまで長続きはしなかった。けれど、どこからか見ている気配を感じてずっと偽って心の中でも偽ってきた。 けれど、今のシンドバッド様はダビデ老などねじ伏せた! これほどまで独占欲が強いとは思わなかったが、それでいい。俺だけを愛してくれるのなら、いくらでも監禁されてやろうじゃないか。 それに、シンドバッド様が用意した今回の体はとても相性がいい。魔力も高いし、顔もいい。今回は魂も食べさせてくれたから維持ができる。 今までも、いい体があっても魂を食べさせてくれなかったから維持出来なかったんだよな。だから、記憶がない振りして色々やったけど。 本当に今回は全て成功した。 本当は洗脳にかかってないなんて知っていた。けれど、シンドバッド様はいとも容易く落ちてくれた。俺の洗脳は二段階ある。第一段階で洗脳にかからなくても第二段階にかからない奴なんて少ない。 俺がシンドバッド様は洗脳にかかっていると思っているという洗脳。 愛しい愛しい俺のシンドバッド様。 ずっと飼われていてあげるから俺も貴方を飼わせて。 昔からずっと貴方を見ていた。 子供の頃からずっと。 その時から俺はシンドバッド様に欲情してた。その未来を想像して。 俺のすべてをあげるから俺に愛を頂戴? 「愛しているよシンドバッド様。未来永劫ずっと、ね。」 20160116〜20160424 お題元:確かに恋だった prev|next |