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半ば強制的に一度雄飛に射精させられたあと、一時間くらい何もせず、たまにキスをするくらいでゴロゴロとベッドの上で暇な時間を過ごした。

…うん、まあこんな時間も幸せなんだけどさ。


「なっちゃん今でも普通に腹筋あるよな。」

「脂肪があんまりないからね。」


雄飛はそんなどうでもいい話をしながら俺のお腹を撫でたりしてくるけど、全然2回目はする気なさそうにまったりしている。…うん。好きなんだけどね、こんな時間も好きなんだけど…、俺はぶっちゃけまだまだもっと、ドロドロのぐちゃぐちゃになるくらい雄飛に抱かれたい。


「なんで甘いもんばっか食ってんのに太んねえの?ケーキ2個食いとかしまくってるくせに。」

「そういう体質でしょ。ねぇ、いつまでこうしてるの?もうえっちしないの?」

「…はぁ。さっきランニングと筋トレもやったとこだからだいぶ疲れた…。さすがに朝からハードすぎたわ…。」


一時間くらい経ってるからさすがにもういいでしょ?って感じで2回目を促してみたものの、雄飛はそう話しながらまだ休憩したそうに俺の首筋に顔を埋めてきた。


「だめ〜!も〜次から俺と会う前はトレーニング禁止!」

「わりぃわりぃ。つーかなっちゃんって結構謎だわ。俺そこそこ激しくやってんのにまったく息切れしてねえし。なんでそんな体力あんの?今でも実は運動やってたりする?」

「一緒に運動やってるじゃん、今。…あ、でもまだ運動って言うにはちょっと足りないか。」


当然、雄飛と一緒にやってる運動とはセックスのことだけど、ふざけてそんな言葉を返しながら俺はもう待ちくたびれて雄飛の身体に跨った。でも雄飛は上に乗っかる俺を嫌そうに顔を顰めている。

雄飛のフニャチン勃たせてやろうとパクッと咥えたら、雄飛は勝手にしろというように無言で枕の上にぐったり頭を預ける。いいもん、勝手にやってやる!早く2回目したくなれ〜。

しこしこ扱きながら、チュッと先っぽに吸い付いたら、雄飛はちょっと気持ち良さそうに目を細めて息を吐いた。あ〜おいしい。これも大好きな雄飛の一部だから俺余裕でべろべろ舐められる。


「まじで完敗。なっちゃんには勝てねえわ。」

「なにが?」

「俺がどんだけガツガツやってもケロッとした顔して、二回目までやりたがってくるのはなっちゃんが初めてだよ。」

「そういう話聞くのやだ。」


そりゃそうでしょ、だって前は女の子相手にやってたんだろ、俺一応元運動部だもん。って思ったら俺はムッとしてしまい、もう怒った、勝手に2回目やってやるからな、って、頑張って雄飛のフニャチンを元気にしてゴムまで付けてやった。ほんとはゴムなしでやってみたいんだけど。雄飛のおっきいチンコそのまま入れられてみたいな。


それから、おとなしくボ〜っと自分の下半身を眺めている雄飛の股間の上に跨り、雄飛のチンコに手を添えながらゆっくりと尻を降ろす。


「あーあ。自分で入れやがった。」

「嫌そうにすんな〜!!」

「べつに嫌とかじゃねえけど。」


俺はこの体位好きなのに雄飛はすげえ不満そう。雄飛の休憩が長いから悪いんだよ。

奥に当たるのが気持ち良くて俺が好きに動き始めたら、「はぁ〜」と嫌味ったらしく息を吐かれてしまった。


「もういいで〜す、諦めま〜す。」

「なにを?」

「なっちゃんの好きにしろ〜。」

「もうしてるけどね。」


雄飛には悪いけど、雄飛のチンコが中に入ってるだけでぞくぞくが止まんなくて俺は一人で勝手に興奮している。亀頭がイイところに当たるのが気持ち良過ぎて、勝手に腰が動いてしまう。


「あッここ、…んっんっ、きもちぃ…、ぁっ!んっ、んっ、やばいぃっ、ぁッぁッうぅぅン…!」

「チッ…」


ええっ!舌打ちされた?雄飛怒ってる!?不機嫌!?俺が勝手に始めたから!?あっでもきもちよくて無理、腰止まんない〜っ!


「さっきより気持ちよさそうな声で喘ぐのやめてもらえます〜?」

「ぇ…?ぁ…!ゃあ!ああンっ!!あンッ!ぁっあっあっぁっ!!」


不機嫌そうな顔で俺を睨み上げてきた雄飛は、突然俺の腰を両手でガシッと掴みながら「おらっ」と乱暴に下から突き上げるようにゆさゆさと激しく腰を振ってきた。

やばいやばいやばい、すんげえイイっ、超興奮する、もっとして!雄飛もっと俺をいじめて…っ!


不意打ちで雄飛が激しく動き始めるから、自分の気持ち悪すぎる喘ぎ声が口から漏れ出てしまうけど、俺はそんなのもお構いなしにいじめられたがっているドMすぎる自分を自覚する。

ぎゅっと痛いくらい腰を力強く掴まれているのにも興奮するし、勿論下から激しく突き上げてくる雄飛の腰使いとかにも興奮する。

股は大胆に開きながらびくびくと身体は震え、ぞくぞく興奮している俺を見て雄飛はちょっと楽しくなってきたのか、俺の下でニヤリと笑っているけど、そんな雄飛の表情にまで興奮を覚える。俺まじでドMすぎる、身体が超絶喜んでる、やばい。


「ンっ、あッあッ、ンン…、はぁ…、はぁっ…」

「お、やっと息上がってきた?」


雄飛は俺が息切れし始めるのが嬉しいのか、俺の呼吸が荒くなってきた途端にウキウキするように笑顔を見せながら身体を起こした。

そしてグイッと俺をベッドに押し倒し、また両手首を掴まれ、引っ張られながらぴったりと俺の尻に股間を押し付けパンパンパンと激しく中を突いてくる。引っ張られてるから俺は背中を仰け反らせながら快感に耐えるので必死だ。


「ン、あンっ、はぁ…はぁ、ンッあっあっ!」


その激しさにもさらに俺は興奮し、俺の荒くなってくる息遣いに何故かイキイキし始める雄飛の姿にも興奮する。俺ほんとに頭おかしすぎる。

身体のビクビクは止まらず、快楽から口が閉じられなくてだらだらとよだれまで垂れ始める。そんな俺を雄飛はニヤニヤしながら見つめてくる。


「なっちゃんっ、これで満足っすか?」

「んッ、…ひあぁっ!ぁ…!ま…、まんぞくっ、ですっ、ああン…!やばぃイクっ、イクイクっ!!」


ビクビクと身体を震わせながらそう訴えかける俺に、雄飛はニタニタと笑って「はいはい、どうぞイっちゃって」って言いながら、それはもうめちゃくちゃに激しく腰を振った。


「アァ…っ!…はぁ、ンッ、ぁ…、アっ…すごぃ…」


やばいっ、ビクビク、ビクビク…、ぞくぞくと震える自分の身体に俺は大喜びしていることに気付き、行為が終わった後になってようやく自分で自分にドン引きする。行為の最中は夢中過ぎてまったく気にならなかったけど、後から襲ってくる羞恥心。


ベッドの上でよだれダラダラ、身体をビクビクと震わせている俺を見下ろし、雄飛はまだニヤニヤと笑ってきた。


「や〜い、なっちゃんのドM〜。えっろ〜、顔すんげえ喜びまくってんぞ〜。やっば、チンコと腹の上精液まみれでぐちょぐちょだよ。」


ゃ、やばい!!
ドMなのとっくに気づかれている…!
そしてまじで腹の上がぐちょぐちょ!汚い!

雄飛に指で俺の腹の上にかかった精液を拭い取りながらからかうようにそう言われ、俺は返す言葉も見つからない。いまだにはぁはぁと荒い呼吸を繰り返す。ドMな自分にはドン引きだけど、今のえっちは最高すぎた。


「気持ちよかったですかー?」

「……んッ、よかった、ですっ」

「そっかそっか。よかったな〜。」


まだ俺はちょっと雄飛にからかわれている気がするけど、雄飛の手がグリグリと髪を撫でてくれるから、大人しく「うん」って頷いておく。


「あ〜、今のプレー動画撮っとけば良かった。」

「キモいからやめて。」

「キモいわけねえだろ、ぶるぶるしながら喜んでるなっちゃん可愛かった。」

「ニヤニヤした顔で見るのやめて。」

「だってなっちゃんどんだけ激しくしてもすっげー善がってるから。昔はやる前必ず『優しくしてね』って言ってたのにな。」

「…それは慣れてなかったからでしょ。」


もう今は雄飛にいじめられたくていじめられたくてたまんないよ、…とはさすがにキモすぎて言えねえけど、雄飛はそんな俺の気持ちをすでに察しているようで、行為が終わった後はずっとニタニタと笑っていた。


恥ずかしいけど、しょうがない。

俺がこんな性癖なのがもうバレてしまっているのなら、次からはもっといじめて、激しくしてってお願いしても大丈夫かな。


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