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春休み中、何度か雄飛の家にお邪魔した。
大学が始まってしまうと良くて週一くらいしか会えなくなってしまうから、会える時はできるだけ会って一緒に居たい。
雄飛のお母さんはいつも朝から家を出て仕事に行かれるため、『早かったら夕方に帰ってくるから朝から家に来てくれたらヤれる』……なんて言われてしまえば、俺はウキウキで行くに決まっている。朝から雄飛とイチャイチャできるなんてまじ最高すぎる。
起きてすぐシャワーを浴び、身体を綺麗にしてから言われた通りにできるだけ早く雄飛の家にお邪魔すると、雄飛もシャワーを浴びた後のようで濡れた髪にタオルを肩にかけて家のドアを開けてくれた。
「雄飛おはよ〜!シャワー浴びてたの?」
「おう、朝からランニング行って筋トレして汗だくになった。」
そう話す雄飛は、受験で鈍った身体を鍛えたいらしくランニングと筋トレを春休み中の日課にしているんだとか。片手を服の中に突っ込んで、自分のお腹の筋肉を確認するように撫でている。
「あ、待って待って、俺も触りたい。」
そう言って雄飛のお腹に手を伸ばそうとしたら、腹に触れる前にギュッとハグされた。ああっ好きっ!!
「今普通にムラムラしてるんだけど。もうしていい?」
ハグされながら耳元でそう問いかけられ、俺は身体がぞくぞくする。雄飛の声を耳元で聞くだけでぞくぞくする。うんうん、勿論いいよ、してして。って、スケべ扱いされそうであんまりがっつきたくねえけど、俺は四六時中雄飛としたいと思っている。健全なスケべ野郎なのだ。
雄飛の部屋に入ってすぐに服を脱ぐものの、全裸になってしまうと寒いなぁ…と思っていたら、パンツを脱ぐ前に雄飛は俺をベッドの上の掛け布団の中に招き入れてくれた。布団の中で抱き合って、肌が触れ合ってあったかい。チューして、舌を絡め合って、だんだんポカポカになってくる身体。
すでに硬くなっている雄飛の股間をぐりっと俺の股間に擦り付けられ、まるで俺は焦らされている気分だ。早くパンツ脱ぎたい、雄飛が脱がせて。
パンツを脱ぎたいことをもじっと両足を動かしてちょっとアピールしてみたら、俺の気持ちが伝わったのか雄飛が俺のパンツを脱がしてくれた。
「なっちゃんまじでえろいよな。」
何を思ってそう言ったのか知らねえけど、言われたことが恥ずかしくて雄飛をじろっと睨みつける。
「ハハッ、ごめんごめん。かわい。」
えろいって言われるのはちょっとやだけど、可愛いって言われるのは嬉しいからまあいいや。
俺の勃起してすでに我慢汁だらだらになっているチンコを雄飛が扱いてくれているけど、もしやこれのせいで『えろい』なんて言われてしまったのかもしれない。
「ローション使わなくてもできるんじゃね?」とか言いながら雄飛が俺のチンコに触れた濡れた手で俺の尻の穴にも触れてきたから、俺は焦って雄飛の手を掴んだ。
「えぇっ!?やだローションは使って!?」
「嘘嘘、冗談だって。使う使う。」
どうやらそれは雄飛の冗談だったようで、笑いながら一旦布団から出て、ベッドの下にある収納スペースからバスタオルやローションを取り出してくる。その後布団はもう邪魔になったのかベッドの端に寄せ、俺の身体の下にバスタオルを敷いて俺の股の間に座る雄飛。
「やば、なっちゃんのチンコもうぬれぬれなんだけど。俺まだなんもやってねえのに。」
「やだぁ!今日の雄飛なんかいじわる〜!!」
雄飛は俺の我慢汁だらだらチンコの先っぽをツンツンと指でつつき、俺をからかうようにニタニタと笑ってきたから、俺はそんな雄飛に反発して両足でドカドカと雄飛の太腿を蹴る。すると雄飛はまた「ごめんごめん」って謝ったあと「なっちゃんかわいい」って俺の頭を撫でて、キスしてくれたから、勿論俺は、雄飛にいじわるをされても満更でもなかったりする。
俺はもう早く中に入れて欲しくてうずうずしながら雄飛がパンツを脱ぎゴムを付けている様子をジッと眺めていたら、チラッと俺の方を見てきた雄飛が「ちょっと待ってな」って言ってくる。うん、待てます。それくらいは。
そんで、ローションで自分のモノをヌルヌルに濡らし、準備が整ったのか「っしゃっ」とか口に出した後、俺の両太腿に腕を回してグイーと引っ張ってきた。
俺は身体をぞくぞくさせながら雄飛が中に入れてくれるのを待っていると、ゆっくりクチュ…、と雄飛の大きいモノが中に押し込めらていく。
一旦奥まで全部入ると、グリグリと奥を刺激するように腰を揺らしてきた雄飛。あッ、もうやばい、好き。最高。雄飛かっこいい、まじで大好き。興奮する。雄飛の波打つように動く身体に目が釘付けになる。まじかっこいい好き。
「あッ…ゃばぃ…っ」
「もっと?」
「ンッ、ン!もっとして…!」
雄飛の言葉に頷くと、雄飛はぺろっと舌舐めずりしながら大きい手でガシッと俺の両手首を掴みながら小刻みに腰を振ってきた。
「あっあっ、ンンっ、あっきもちぃっ」
気持ち良くて、まじで頭がおかしくなってくる。ぞくぞく、ぞくぞくしっぱなし。雄飛の男臭い息遣いとかすっげえ好き。
でも途中で「はぁ」と休憩するように息を吐きながら動きを止め、上体を倒し、キスして舌を絡めてくれる。ちょっと息が上がっているけど、そんな雄飛もかっこよくて好き。
雄飛からのキスもたっぷり堪能していたら、またゆっくり動き始める雄飛の腰。クチュ、クチュ…と俺たちの交わった部分から聞こえてくる音にも興奮する。もっともっとしてほしい。もっと雄飛の熱を感じたい。
雄飛の背中に腕を回し、ぎゅっと抱き付きながら「もっといっぱいして」って言ったら、雄飛は何故かフッと笑ったあと、「はぁ〜」と大きく息を吐いた。
「あ〜もぉ〜、なっちゃんには完敗だわ。」
なんかちょっと呆れたような声でそう言った後、雄飛はまた上体を起こし、今度は俺の腰をキツく掴みながら止めどなく腰を振ってくる。強すぎるくらいの力で両手で腰を掴まれてるけど、俺はそれだけのことでも興奮して、喜びを覚えた。
「あ、あ…、ん、ああっ…すごぃっ」
気持ち良くて、俺は善がるような声が出まくるけど、雄飛はずっと「はぁ、はぁっ」とひたすら息を吐きながら腰を振ってくれている。男臭い雄飛がまじで大好きだから、俺はずっと目を開けて雄飛の顔や身体を眺めっぱなし。あぁ幸せ。まじ最高の時間。
でもそんな中雄飛はビクビクッと腰を震わせて「ああっ」と切羽詰まったような声を上げた。
その後「ごめんもう無理っ」って謝りながら、動きをさらに早めてパンパンと俺のお尻に腰を打ち付けてくる。
「あぁ!…あンっ!…ぁ、ぁッ、あ!」
「はぁ…ッ、…なっちゃん!ごめんイクッ!!」
「えッ…!やだやだ、とまっちゃやだ…っ!」
めちゃくちゃ気持ち良くて最高で、もっと続けて欲しかった俺の思いとは裏腹に、雄飛は力尽きたように俺から手を離し、ぐったりベッドに尻を付いてしまった。
「はぁ、…はぁっ、…もお〜、なっちゃん、そんな、良いところで終わんなよ、みたいな顔すんのやめて…っ」
…あ、やば、俺思いっきり顔に出しちゃってた。でも雄飛はすでにくたばってしまっており、俺の横にドサッと寝転んできて「休憩」って言いながら俺の身体を片腕で抱き寄せる。あっでもこれはこれで幸せ。
良いところで行為が終わってしまったのは残念だけど、雄飛と身体が触れ合っているだけでも十分幸せを感じていたら、雄飛は俺の股間に手を伸ばして、俺のぐっちょぐちょチンコを扱いてきた。
「なっちゃんもとりあえず一回いっとこ。」
「えぇ…っ」
そんなのしてくれなくてもいいんだけど…。
それより早く、2回目しよ?
…とは、さすがにがっつき過ぎてて言えなかった。
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