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【 真桜の休日1】
会えないと思っていた休日に、柚瑠が部活の練習後、家に来てくれた。柚瑠が来るって分かってたらちゃんと着替えて待っていたのに。
他校との練習試合からの帰りだったようで、その後の柚瑠とタカの食いっぷりはなかなかだった。
今日は会えないと思っていたから本当に嬉しい。
飯を食って商業施設を出たあと、また柚瑠が俺の家に遊びに来てくれて、俺は触れたくて仕方なくて、柚瑠の身体に腕を回して、ギュッと抱きしめた。
「いきなりかよ。はいはい、部屋行こ。」
笑い混じりにそう言いながら、2階へ続く階段を上り始める柚瑠。俺は一旦柚瑠から手を離して、柚瑠の指に自分の指を絡めながら部屋へ向かう柚瑠の後を追った。
柚瑠は絨毯の上に腰を下ろし、暑そうにしながら着ていたトレーナーを脱いでロンT一枚になった。
「今日暑かったー。」
鞄の中にトレーナーを突っ込んで、首元を掴んでヒラヒラと扇いでいる柚瑠。俺はそんな柚瑠に手を伸ばし、またぎゅっと抱きしめ、柚瑠の首筋に顔を埋めた。
息を吸って、吐くと、柚瑠の身体がこそばゆそうにもぞっと動く。柚瑠はわけわからなさそうにするけど、俺は部活後の柚瑠が好きだ。
柚瑠は嫌がるけど、ずっと匂いを嗅いでいたい。人の汗の匂いなんて嗅ぎたくもないのに、柚瑠だけは別だ。
乱れている髪も好きで、前髪を上にかき上げると、ふわりと額の上で前髪が揺れていて、そんな柚瑠を見つめているとキョトンとした顔で俺の顔を見返される。
唇に顔を寄せ、チュッ、と唇を重ねると、目を閉じて俺にキスをされる柚瑠。
柚瑠の上唇を挟むようにキスをし、唇の隙間から舌を入れると、「ぁ、」と小さく声を漏らした。
柚瑠の肩や背中、腰を撫でながらキスをしていると、「ンっ、」と息継ぎをしながら身体を少し捩らせる柚瑠に俺はどうしても興奮してしまい、動きが止められなくなる。
「…ハァ…、柚瑠…、大好き…。」
俺は柚瑠の着ているシャツを捲り上げながら、柚瑠を絨毯の上に押し倒していた。
仰向けになった柚瑠は、ぼんやりした顔で俺を眺めている。俺の髪に手を伸ばされたと思ったら、その手は軽く俺の髪を撫でた。
「柚瑠は俺のこと好き?」
「…うん、好きだよ。」
こんなこと、自分から言わせたくはないけど、言われたらやっぱり嬉しくて、つい顔が綻んでしまう。
俺は柚瑠の腹や腰を両手で触りながら、また柚瑠の唇にキスをした。
「そんなに俺の腹好き?」
あまりに触りすぎていたからか、柚瑠にクスッと笑われてしまった。俺はうん、と頷き、さらに服を捲り上げ、柚瑠の乳首に触れる。
柚瑠はさらにクスクスと笑いながら、「あー」と声を出し、顔の上に腕を乗せてしまった。
その反応はなにを思ってのことなのか分からなくて、柚瑠のことを観察するように見つめながら、クリクリと親指で乳首に触れ、もうひとつの乳首には舌をそっと近づける。
乳首の周りを舌先で舐めていると、柚瑠が腕の隙間からチラリと俺の口元を見てきた。
その時、俺はチュッと乳首に吸い付くと、柚瑠は「フハッ」と声を出して、力が抜けたようにぐったりする。
「あ〜もうまじ身体おかしなるって。」
柚瑠はそう呟きながら、天井を見上げた。
「乳首って普通に性感帯なんだな。」
舌先で味わうように柚瑠の乳首を舐め、唇で挟むようにチュッと吸い、ハァと息を吐いていると、次第に柚瑠は、もじっと足を動かし始めた。
「やべえ、俺イキそう。」
柚瑠がそんなことを言うから、調子に乗った俺は柚瑠のパンツの中に手を突っ込んだ。
ソコはすでにもうちゃんと反応していて、先っぽに触れると先走り汁が流れている。
ジャージとパンツをクイッと下げると、柚瑠が少し恥ずかしそうにしながら上半身を起こした。
両腕を絨毯につきながら、片足を曲げ、俺の方へチラリと目を向けてくる。
「真桜の所為だからな。」
まるで責任取れ、とでも言われている気分になるが、俺としてはこんな柚瑠を見れて嬉しくて、もっと、もっと、と欲が溢れる。
俺は先走り汁で濡れた柚瑠のソコを握り、ヌルヌルと快感を与えるように上下に動かしながら、柚瑠の口の中に舌を入れ、柚瑠の舌を絡め取り、チュッ、チュ、と何度もキスをする。
「…ぁ…、ン、ッ…、ぁ…!」
そして柚瑠は、クチュ、クチュ、と俺の手が上下に扱くたびに小さく声を漏らしながら、腹の上に白濁の液体を吐き出した。
ハァ、ハァ、と呼吸を繰り返している柚瑠の顔から俺は目が離せなくて、じっと見つめているとムッとした顔をされてしまった。
「…ティッシュねえの?」
「…あ、ちょっと待って。」
…やべ、見過ぎて怒らせたかな。と思って俺は慌ててティッシュの箱を机の上から取り、柚瑠の腹にかかった精液を拭い取った。
チラ、と柚瑠の顔色を窺うように目を向けると、ティッシュの箱を手に取った柚瑠にペコ、と頭を叩かれ、「見過ぎなんだよ。」とやっぱり怒られてしまった。
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