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遠足の次の日、俺はいつも通りアラームを設定していたにも関わらず、目覚めた時刻は12時を回ろうとしていた。
幸いなことに今日は休日なため、遅刻だということはない。
隣では亮太が凄い寝相をして爆睡しており、起きる気配無い。
学校も無いから起こさなくてもいいかと、亮太をそのままにして洗面所で顔を洗い歯を磨く。
「優、やっと起きたね。」
洗面所を出れば、拓真が自室から出てきていた。
「おぉ。起きたら昼だったからびっくりした。寝すぎて頭いてー。」
ギンギンと少し頭が疼く。うーんと伸びをすれば、体がだるく、足が筋肉痛になっていた。
「ねぇ優、後で亮太が起きたら、2人に話があるんだけどいいかな?」
拓真が遠慮がちにこちらを窺いながら聞いてきた。
「おう、いいぞ。じゃあ亮太起こして、昼飯食いに行ってからでいいか?」
もう俺、朝飯逃したからお腹減りまくりなんだよ。 あ、今ちょうどグ〜ッて腹が鳴った。
「うん、いいよ!なんかごめんね…。」
申し訳なさそうに顔を俯く拓真。話とはおそらく、あの4人組の事だろう。苦々しい拓真の表情がそれを物語っている。
「謝るなよ、俺もいつか聞こうとしてたんだし。話って、あいつらの事だろ?」
聞くと拓真は、小さく「うん…」と頷いた。
「おい亮太!起きろ!!」
俺の部屋で眠る亮太を、叩き起こす。
「ぅ〜ん…あとちょっとだけー…。」
ゴロンと寝返りを打って起きようとしない亮太。
「あっそ、わかった。じゃあ俺と拓真昼飯食いに食堂行ってくるから。」
そう言って俺は部屋を出ようとした。
「…へ?……飯?……ちょ、ちょと待て、俺も行くから置いてくなっ!!」
部屋の戸を開けたところで、ガシッと布団からはみ出て床に這いつくばった状態の亮太に足首を掴まれる。
慌てた亮太を待ってから、俺達3人は食堂へ行き、昼飯を食べた。
朝飯を食べていない俺と亮太の食欲は、それはもう凄まじかった。
拓真は朝、寮の購買で買っておいたパンを食べていたため、いつも通りの量をちびちび食べていた。
*
食堂から帰ってきた俺らは、俺の自室で3人顔を見合わすように円になって床に座った。
「よし、拓真。なんっでも遠慮なしで話していいぞ。」
やけに真剣な顔付きの亮太が、拓真にそう促した。
「うん、ありがと…。……僕、中学2年まではあの4人ととても仲が良かったんだ。…みんな同じ部活に入ってて、いつも一緒に行動してた。」
ポツポツと話し出した拓真。今にもその目が潤み出しそうだ。 そんな拓真を、目を逸らさずに話しを聞く。
「僕はいつからか、部活の先輩を好きになったんだ…。とっても優しくて、憧れて…、男とか関係なく先輩の事好きになってた…。
先輩に告白しようって思った。仲良かったけど、4人には恥ずかしくてとても言えなかった…。
それがいけなかったと思うんだ…。
告白しようって決めてたけど、僕が告白する前に先輩が僕に告白してくれたんだ…、僕、とても嬉しくて…、浮かれてた…。
先輩と付き合うことになって、それでも僕は4人に言わなかった…やっぱり恥ずかしくて、言えなかった…。
それで…僕は後に先輩の口によって、あることを知った。4人の中の1人、濱崎君が先輩を好きだった事…。僕が先輩と付き合ってる事を知らずに、濱崎君は先輩に告白したんだ。
それで濱崎君は、僕と先輩が付き合ってるって知って…
そこから4人の僕への態度が急変した…。
実際、4人にこのことを黙っていたのは僕だ…僕がみんなに打ち明けていれば、こんな事にはきっとならなかった…。
僕は、自分が悪いと分かっているから、何言われても仕方ないんだ。
実際、僕は優と亮太の優しさに甘えてしまってる。4人の言ってる事は間違っていない。
だから僕は、4人に言い返す事もできないし、その権利すらない……。」
そこまで話して、拓真の瞳からは止めどない涙が溢れ出た。
「つまりあれじゃん、濱崎は好きだった先輩を拓真に取られたと思ってるわけじゃね?それって拓真悪くねえじゃん!つーか濱崎、てめえもまず拓真に打ち明けろよって感じじゃん!っちゅー事は、どっちもどっちじゃね!?」
興奮しているのか腹が立っているのか、鼻息を荒くして言い立てる亮太。
確かに亮太の言い分は間違ってないと俺は思う。どっちも言わなかったのだ。すれ違いが起きて当然だ。
「亮太落ち着けって、鼻息荒いから。」
「あ、わり。ついカッとなった。」
亮太が俺のベッドに寝転がりだしたことによって、向き合っていた3人の円が崩れる。どうやら亮太は、集中力を切らしたらしい。
「まず拓真、話が拗れた原因である、黙っていた事を4人に謝れ。今更かもしれねえけど。そこであいつらが聞く耳持ったらとりあえずあいつらと話ししろよ。
飽く迄これは俺の意見だけどな。行動するかしないかは、拓真次第。」
俺なら自分の悪かったと思う事を謝って、相手にも非があるのなら、それを謝ってもらわなければ気が済まない。そこで謝らない奴なんて、もう友達でも何でも無い。俺は基本的に自分勝手な人間だ。自分とつるんでいけそうに無い人間は、自分から切るに越した事は無い。
「……僕の話、聞いてくれるかな?」
俺の意見に、拓真が不安そうに聞き返す。
「聞かなかったらもうそこまでだろ。あっちは拓真と仲直りする気は無いって事だな。って言うか、話し聞かない奴なんて、こっちから願い下げだけどな。拓真には俺と亮太がついてるから。堂々としときゃいいんだ。いざとなったらこの毒舌男がズバッと言い返すからな。」
そう言って、チラリと亮太に視線を向ける。
「おいおい、毒舌男って俺かよ。ひでえ言い種だな。でもまあそうだな!拓真を悪く言う奴はドブに沈めてやる。」
そう言いながらニヤリと笑う亮太。頼もしい事極まりないな。
「拓真が不安だって言うなら、俺ら着いてくから。5人の過去に関係無い俺らでも、今拓真の友達である俺と亮太には、拓真を守る義務だってあるはずだからな!」
そう言いながら俺は、拓真の髪をペットの如くグシャグシャに撫で掻き回す。俺の気分は既に、チワワのご主人様だ。
「うわあ出た、優の無自覚。まじこえー。人はこれで、ハート持ってかれるんだよなぁ。」
しみじみと呟く亮太に目を向ける。
「は?亮太何言ってんの?俺の何が無自覚?あ、分かった。亮太も撫でてほしいんだろ。」
やっぱ犬って撫でられんの好きだよな〜!と、拓真の髪の次に今度は亮太の髪に手を伸ばし、ワシャワシャと両手で掻き回した。
「はッ、ちょ、なんだよ犬って!!優お前、人を犬だと思って扱ってんのかよっ!?離しやがれ!!」
亮太は顔を真っ赤にして、俺に撫でられるのを拒んでいた。可愛いやつめ。
「…僕、2人と友達になれて良かったな…。あの時、亮太と部屋変わらなくて良かった……。」
ポツリと話す拓真に、俺も亮太も苦笑いした。あの時とは、亮太が拓真に部屋変われと言い詰めていた時の事だ。あの時の亮太は、拓真の事を嫌いだの仲良くなれないだの言っていたのに。
人間、心の移り変わりは激しいもんだな。今じゃその亮太と拓真が、こんなに仲良しになってんだもんな。
「あー、拓真。まあ、あん時はまじ悪かった。俺こんな性格だからさ。ついバーッて言ってしまうんだわ。」
亮太が拓真の方を向き、反省している様子で謝る。
「え!亮太、謝らないでよ!僕、亮太にはいっぱい感謝してるんだから!!」
慌てたように、拓真が顔の前で手を振った。
「いや〜そっかぁ〜?なんか照れんな〜!」
俺のベッドの上でゴロゴロと転げ回る亮太。
そんな亮太に、拓真が元気にクスクス笑っていた。すべて話し終わった拓真は、どこか清々しい表情をしていた。
今後のことは、拓真次第だ。
4人と仲直りするもしないも。
俺と亮太は、それをただ支えるだけだ。
*
休日が明けた月曜日の昼休み。
「優、亮太!僕決めたよっ!今日の放課後、4人に謝ってみる!言い訳みたいに聞こえるかもしれないけど…もう一度仲良くなりたいから。4人に話しかけてみる!!」
昼ごはんのおにぎりを食べる俺と亮太に、ようやく決断した、といった意気込んだ様子で拓真が話し出した。
「そっか。頑張れよ、拓真!」
「言っとくけど俺も着いてくから!拓真1人じゃ何言い返されるかわかんねえし。」
言い張る亮太に苦笑いの拓真。
「ありがと亮太…でも、気持ちは嬉しいんだけど僕1人で話す事にするよ…。でないと僕は、また2人に甘えてしまう気がする…。」
「心配かけてばっかでごめんね…。」と少し微笑みを見せる拓真。
「拓真がそう言うならしょうがねえなぁ。影でひっそり見とくよ。」
拓真の言う事に納得したのかしていないのか…亮太はどうしても立ち聞くらしい。
拓真はそんな亮太に、苦い表情を浮かべていた。さすがにここまでは断われないらしい。
昼休みは、その話いっぱいで終了した。
ホームルームが終わり、放課後になってすぐ拓真が帰る準備をしている1人の生徒のもとへ向かった。多分あの生徒は、濱崎だ。
少し離れた場所でその様子を窺う。
教室内が騒がしいため、拓真達の会話はまったく聞こえない。
こちらからでも分かる事と言えば、話しかける拓真を濱崎が冷たい態度であしらっているということくらいだ。
そして、そんな2人の元に1人、2人と集まってくる濱崎の友達。勿論友達とは、あいつらの事だ。
「今さらお前と話す事なんて何もねえよっ!!」
そう吐き捨てる濱崎の声が聞こえ、他の3人も拓真になにやら吐き捨てて背を向けた。
俺と亮太がその場から動き出したのは、ほぼ同時だった。教室を出ようとする4人を出させまいと、出口を塞ぐ俺達。
「ちょっとだけ拓真に、話しさせてあげて。」
濱崎に目を向けそう言えば、驚きながらも困った顔をする4人。
「日野、お前、日高くんと畑野くんに何か喋ったのか?」
目の色を変えて、濱崎が拓真に突っ掛かった。
みんなさっさと帰宅したのか、俺達だけが教室に残った。
「…ごめ「ちげーよ!!お前らの拓真への態度があまりにも酷かったから、俺らが拓真にあいつらと何かあんのかって問い詰めたんだっつの!!」
濱崎に謝ろうとする拓真に亮太が言葉を被せた。
亮太にそう言われ、言い返す事ができないでいる濱崎。他の3人はただただ困った表情で、その場に佇んでいる。
「まぁとりあえず、話させてやって。」
俺はもう一度、先程と同じことを濱崎に言う。
「………わかった」
すると、不満そうではあるがボソッと濱崎が返事をした。
納得いっていないような表情ではあるが、渋々濱崎が拓真に視線を寄越した。
「みんなに…、先輩との事、…内緒にしていたこと…、もう遅いかもしれないけど、今さら言っても手遅れかもしれないけど…、謝ります。…ごめんなさ「何、お前。今さら謝って何がしてぇの?俺の事バカにしてんのか?」
拓真が謝るのを遮って濱崎が声を上げた。拓真を見るその表情が、嫌悪で歪んでいる。
「お前笑ってたんだろ?影で笑ってたんだろ?俺が先輩の事好きだって気づいてて。望みないのにって…お前笑ってたんだろ?」
拓真に間を与えず、濱崎は続けて話す。
「ちがっ!…違う!!僕、知らなかったんだ!僕は自分の事でいっぱいいっぱいで…、」
「なにそれ。…お前のそういうとこ、まじでむかつくんだよね。お前の言うことなんて信じらんねぇんだよ!!…知らなかったってか?都合良すぎねぇ?」
拓真と濱崎の言い合いを拓真を睨みつつあるが、感情を抑えるように黙って聞く3人。
俺と亮太は、部外者ではあるが先程口を挟んでしまったため、少し離れた位置で2人を眺める。
「だから謝る!!僕は自分の事しか考えてなかった!本当に知らなかったんだ……。付き合ってた事を黙ってたのだって、ただ話すことが恥ずかしかっただけで、内緒にしようと思ってたわけじゃない!!お願い…信じて……。
僕は、もう一度、みんなと仲良くなりたい………」
拓真が弁解すればするほど、濱崎の表情は歪んでいく。堪えてはいたものの、拓真の瞳からは止めどない涙が溢れてきた。
「………狡いんだよ、お前はいつも…。いろんな人に甘やかされて、可愛がられて……先輩にも好かれて…、日高くんや畑野くんにもすぐに受け入れられて…」
今まで強気だった濱崎の声が弱々しくなる。いきなり出てきた俺と亮太の名前に、俺達は驚いた。
濱崎は、どこか辛そうだった。
唇を噛み締めている。
今俺は、拓真よりも、濱崎の方が辛そうに見えた。
きっと、辛いのだ。何故自分は、拓真にこんなことをしてるのだろうと。
「濱崎…、あとそこの3人も…、お前らわかってるんだろ?拓真が嘘をつくような人間じゃないって。」
俺は、口を挟まずにはいられなかった。
いつも拓真は、正直にものを言う。俺と亮太が初めて会った時もそうだった。
強気の亮太に、部屋を変わりたくないと言ったのだ。亮太に嫌悪を向けられても、友達になりたいと言ったのだ。
たった数十日、拓真と過ごしてきた俺でもわかるのに、もともと仲の良かったこいつらが知らないわけがない。
「お前あれだろ。拓真に嫉妬しただけだろ?ありがちなパターンだな!」
亮太が濱崎を見て、ニヤリと笑いながら話す。
それが図星なのか、濱崎は何も言わず俯いて、拳を握っていた。
亮太の言葉で、場の空気はガラリと変わっていった。濱崎は、もう拓真を攻めることはしなかった。
「お前らさ、これから1年同じクラスでやってくんだから、穏便にいこうぜ?…ほら、仲直りの握手。」
無理矢理拓真と濱崎の手を握らせる。
「結局優、首突っ込んじゃってるじゃん」
ケラケラと笑いながら亮太に突っ込まれる。
俺と亮太に言われるがままの空気に戸惑っている濱崎たち。拓真も涙は止まっているものの、複雑そうな表情だ。
「………悪かった、拓真に傷つける事いっぱい言って…。全部俺の嫉妬からの行動だ。許してほしい…」
ポツポツと呟くように話す濱崎。“お前”から“拓真”へと変わっている呼び名は、2人の関係が修復された証だ。
それに釣られて「ごめん」と、謝る3人。
拓真の瞳から再び、大量の涙が流れた。
「まじ拓真、泣き虫すぎ!!男だろぉ?泣くなよ〜!!」
拓真の背中をドンと強く叩きながら茶化すように言う亮太。
「今日だけ泣かせてやれよ。」
しゃくりながら泣く拓真の頭をグシャグシャと撫でる。
少し笑みを浮かべた濱崎たち。
とりあえずこの件は、一件落着となった。
なったのだが、そこで話は終わらなかった。
「ね、拓真、日高くんに俺を紹介してよ。」
仲直りしたてでギクシャクしているはずだと思っていたのだが、濱崎は意外とタフな性格らしかった。
今まで散々酷いことを言っていた拓真に、仲直りしたと思えばもうそんな事を言っている。これが濱崎本来の調子なのだろうか。
「うん!いいよッ!!」
しかし、嬉しそうに頷く拓真。それを見れば、まぁいいか。と思うのだが…
「ちょっと待て…、俺に紹介なんてしなくても、お前が濱崎だって事は知ってるぞ。」
そう言えば、濱崎が「ちがうちがう」と手をふってくる。
「濱崎は俺の名字でしょ。名前名前!」
そう言う濱崎に、亮太が口を挟んだ。
「つーか待て、俺には紹介しなくていいのかよ?」
俺の存在はどうした!?と己を主張する。
「てかその前に、日高くん俺達の名前絶対知らないよね…」
ずっと黙っていた3人の中の1人が呟いた。言われてみればそうだっだった。3人を呼ぶときはいつも“3人”と呼んでいた。だって名前を知らないのだから。
「じゃあ僕が紹介するね!
右から、義人、ハル、たけちゃん、正彦!」
拓真がイキイキとした様子で、濱崎を筆頭に本来呼んでいたらしい呼び名で紹介していく。どうやら濱崎の名前は義人らしい。
呼び名で紹介されても名前がわからないが、これは呼び名で覚えろということなのだろうか。
「俺は日高 優。」
「俺、畑野 亮太」
顔を見合せてよろしく、と言い合う。
「実はというと俺、拓真が羨ましかったんだよね。入学したてなのにもう日高くんと仲良くなってたしさ。」
「俺も俺も。」
「だから、必要以上に拓真の愚痴言っちゃったんだよね。」
今だから言える過去の話、というように口を開く濱崎たち。ちょっとお前ら、極端すぎないか?と呆れてしまう。
「なんだその理由は!!お前ら最低だな!!拓真の気も知らねぇで!ちょー単細胞バカじゃん?」
呆れて何も言えないでいる俺とは違い、いつものようにズバズバと毒を吐く亮太。そんな亮太の言葉を食らった4人が、シュンと小さくなっている。
「てか俺と仲良くしてる拓真が羨ましかったって?なら仲良くしてくれって言えばいいのに。つーか何で俺?」
素直に疑問が頭に浮かぶ。
「ばッかだな、お前。そう易々と優に話せたら誰も苦労しねーだろ?」
やれやれと、首をふる亮太。
しかしながら、まったくもって意味がわからないのだが。
「意味わからん。てかそう言うんであれば、そういう亮太が一番俺と話してるじゃねーか。易々とな。」
それはもうバカ呼ばわりしまくりで。
「それはだな…、…あれだ。優は入学式の日に、俺に借りがあるからじゃね?ほら、俺ちょー親切にしてあげただろ?」
“ちょー親切に”のところだけやたら強調された気がした。そんなに親切だっただろうか…
つーか話脱線しすぎだな。
でもこれで、拓真を悪く言うものはいなくなった。むしろ、友達が増えたのだ。一度失った友達と再び友達に戻る事ができたのだ。
やはりクラスメイトとは、仲良くしておかないと。これからいろんな行事が待ち受けているのだから。
団結力が必要な行事だって、たくさんあるのだから。
俺達の学校生活は、まだまだ始まったばかりだ。
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