おまけ [ 75/172 ]
「あ、そういやるいの髪型なっちくんに写真見せたらすっげー褒めてたよ。」
「まじで?やったあ。」
「俺もツー…ツー…なんちゃらにしようかな。」
「ツーブロックな。航はそのままで可愛いよ。」
るいはそう俺を褒めながら、俺の身体中を舌で愛撫し始めた。
「可愛いって言われてもなぁ…ン、ッ!」
「可愛い声出しながら言われてもなぁ。」
「ァッ!…もうるいのバカ。」
声が漏れてしまうのは仕方ないけど、可愛い声とか言われるのは恥ずかしくて必死で声を抑える。
散々聞かせている声なのに、今更可愛い声とか言ってくんなバカヤロウ。しかし徐々に下半身へ近付くるいの愛撫に、声が漏れ出てしまうのはもうしょうがない。
おへそ周り、それから下腹部を舐められながら、るいの手が俺の尻に伸びた。
「ンン…。」
「航寝ちゃダメだよ。」
「…だいじょぉぶ。」
多分寝ない。ちょっとうっとりしてるだけ。
でもえっち中に寝落ちしたことあるから、るいは俺を起こすように俺の尻をペシッと叩いてきた。
「大丈夫だって、寝ない寝ない。」
「寝たら縄で航の手縛っとくな。」
「え、やめて、こわい。」
るいの発言にパチリと目を開けたところで、るいはローションを手に取った。
「航が寝ちゃう前にさっさと挿れちゃおー。」
「うん、そうして。」
さっさとるいがイっちゃってくれたら、俺は安らかに眠れる。
るいがコンドームを付けているあいだにそっと目を閉じると、ポン!と腹を叩かれた。
「大丈夫だって。」
「ちょっと寝かけてただろ。」
「風呂上がりはダメなんだって。」
食後、風呂入ってからのえっちはダメ。眠気が襲ってくるなかで、るいに足をM字に開かされる。
「寝たら航の髪坊主にしてやる。」
「あれ?俺の髪好きなんじゃねえの?」
「好き。」
「じゃあ坊主はダメだろ。」
「そうだね。」
そんな会話をしながら、るいはさっさと俺の中に挿入した。ゆっくりとるいが腰を動かし始めて、だんだんと快感が襲ってくる。
「ァッ…、ンッ…。」
「はぁ…。きもちぃ。」
俺に向かって腰を打ち付けてくるるいを、うっすら目を開けて眺める。
髪型を、ツー…なんちゃらにしてさらにかっこよくなったるいは、男らしくてなんだか色っぽい。
手を伸ばして、るいの頭の刈り上げられた部分に触れてみる。
「ン、ァッ…、ア!…じょりじょり、してる…っ」
「喘ぎながらなに言ってんの。」
えっちの最中に髪の触り心地の感想を言ったもんだから、るいはおかしそうにクスリと笑った。
「ンっ…あぁ、きもちぃ…。」
「きもちぃ?」
「きもちぃ…。」
「俺、も…ッ」
…と、るいが口にした瞬間、腰の動きが激しくなった。
「ンッ!アッ!はげしいっ…!」
「ア〜ッ、やばい、も、イキそ…!」
グチュ、グチュ、グチュ、とやらしい音が繰り返し室内に響き渡ったその後、荒い呼吸と共にるいの動きは止まっていった。
「…ハァ、ハァ…。」
「…ンッ、…ハァ…。…ツー…なんちゃらの、るい、…かっこいい…。」
「ツー…ブロック…な。」
「ふぅ…、そう。…それ。」
おわり。
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