宇野 雄飛 [ 20/163 ]

なっちくんが恥ずかしながら攻めて雄飛くんが悶えて手を出すとことか2人のデートとかセフレに彼氏できたって伝えるとことかみたいです!

◇ 登場人物
S&E:宇野 雄飛 / 綾部 奈知 / 春川 絢斗


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休日。雄飛からの連絡は、無い。

エッチのお誘いならあるけど、それ以外のお誘いは、…あまり無い。


「………くっそぉ、あのセックス好き野郎め…」


俺は朝早くからもんもんと腹が立ってきて、雄飛の部屋へちょっと文句を言ってやろうと赴いた。


トントン。雄飛の部屋をノックする。

ちなみにアポ無し。連絡くらい入れるべきだっただろうか。


「おい雄飛ー、誰か来たぞー」


部屋の中から声がした。

この声は聞き覚えがある。

俺は、ちょっと苦手な後輩の声…


その声が聞こえたあと、ガチャ、と扉が開き、前髪に寝癖がついた寝起きの雄飛が現れた。


「………おはよ。」

「……あ、おはようございます。どうしました?」


部屋の奥からは、玄関の様子をチラリと伺っている春川くん。…朝早くから雄飛の部屋で何してんの…


そんなちょっともやもやした疑問を抱きながや、口を開く。


「…雄飛とどっか出かけたいなーって。」


文句言う気満々だったけど、雄飛を前にすると文句を言う気分は無くなり、そんな誘いをしてみてしまった俺だった。


チラリと雄飛の顔色を伺う。


すると雄飛は、「あ、ちょっと待っててくださいね。支度します。」と言って、俺をひとまず部屋の中へと招き入れてから、洗面所へと消える。


部屋の奥からは春川くんがジーと俺の様子を伺っているから、ちょっと居心地が悪くなって雄飛の後を追うように洗面所へと向かった。


バシャバシャと顔を洗っている雄飛に問いかける。


「…なぁ、なんで春川くんいんの?」

「ん?あー、あいつ我が物顔で俺の部屋来るんすよ。気にしなくて良いっすよ。」

「……ふぅん。」


って言われても気になるんですけど。


「あれ?なんかちょっと機嫌悪い?」

「ううん、別に。」


顔を洗い終え、タオルで顔を拭いた雄飛は、俺の顔を覗き込んできた。

そのまま、俺と雄飛の距離がグンと近付き、チュッと唇にキスされる。


唇を離したあとは、お互い無言で見つめ合い…その後雄飛は、クスッと笑い声を漏らしたから、なんだか恥ずかしくて目を逸らした。


「おいおい、雄飛驚いたぞ。お前らもしかして付き合ってんの?」

「うわっ!」


驚いたのはこっちである。

いつの間にか洗面所を覗いていた春川くんが、俺たちの様子を伺っていた。


振り返った雄飛が、シッシと春川くんを追い払いながら、俺の腰に腕を巻きつけてきた。


「あーバレたー?って別に隠してねーけど。」

「…うわ、雄飛がスキンシップ…キモ。」

「うるせえから!お前もう自分の部屋帰れよ!」

「うわー…ガチかよ。いやー驚いた…雄飛が恋人ねぇ…?」


春川くんはそう言って、「ふぁあ」と欠伸をしながら部屋を出て行った。


その後、2人になった空間で、またチラリと雄飛が俺に視線を向けてくる。


にこりと笑みを向けられて、二度目のキスをした後、雄飛は俺の身体から手を離した。


「俺に恋人がそんなにおかしいですかねぇ?」

「いいと思う。」


雄飛の問いかけにそう答えれば、雄飛は機嫌良さそうに、「だよな。」と言ってニッと笑った。


「さーて、そんじゃあなちとデートデートー。」


雄飛からの誘いはエッチの誘いばかりだけど、誘えば嫌な顔ひとつせず、笑顔で応えてくれる雄飛に、まあ今は許してやろうと思った。


おわり

リクエストありがとうございました!と言いたいところですが、リクエストして下さった内容とはちょっと違った感じになってしまった気が…。

デート一歩前、それからセフレではなく絢斗に付き合ってることを知られる…というシーンでしたがこれにてお許しを…!

リクエストありがとうございましたー!



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