黒瀬 拓也 [ 30/163 ]
(元)会長好きです!何て呼べばいいのか分からないんですが、拓也くんでいいのでしょうか?(笑)航達のお宅訪問して、三人でご飯とか食べて欲しいです!より
投票ありがとうございます(∩´ω`∩)
拓也くん、拓也ちゃん、拓ちゃんなど!
ご自由にどうぞ!笑
◇ 登場人物
S&E:黒瀬 拓也 / 友岡 航 / 矢田 るい
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「お邪魔しまーす。」
「はぁい拓也ちゃんいらっしゃぁい」
航や矢田が大学生になり、一緒に暮らし始めたという話を聞いた。
遊びに行かせろ、と無理矢理家に帰る矢田の後を着いてきたつもりだが、矢田は意外にも好意的に家の中に入れてくれた上に、航にも連絡していたのか、玄関で航が笑顔で俺を招いてくれた。
「るいおかえり!」
「ただいま。」
うん。これはあれだ、見せつけられてるな?と航と矢田のやり取りを見ていると、「あ、会長どうぞ中入ってください。」と矢田に促される。
「お、部屋ん中綺麗じゃん。」
「俺が今掃除したから!」
「まじ?航のくせにやるじゃん。」
「だろー?」
ニカッと笑った航の頭に手を置いて、わしゃわしゃと髪を撫でる。
なにか言いたげな矢田の視線を感じながら、航の頭から手を離し、部屋の中を見渡した。
「なかなか良い部屋住んでんじゃん。親にはなんてお願いしたんだ?」
「航とルームシェアしたいって言いました。」
「ド直球だな。親はなんて?」
「いいんじゃない、って。」
「へーすげえ。お前は?」
「るいと住みたいっつった。」
「うわ、お前のがド直球だな。で?なんて?」
「るいきゅんに迷惑かけるからダメって言われたけどるいが母ちゃんにお願いしてくれた。」
「へー、矢田やるな。」
両親にまで認めてもらえているこいつらの関係を、俺は純粋に凄いと思った。
テーブルの椅子に腰掛けて航と会話をするその視界の端で、矢田は冷蔵庫を漁り、料理を始める。
「会長なんでも食えますよね。」
「ピーマンはちょっと苦手かな。」
「会長がなんでも食えることは知ってるんで。」
「なら聞くな。」
手際良く玉ねぎを切り刻み、さっとフライパンで炒めて、それから、玉ねぎを挽き肉と混ぜ合わせてこねている。
「おっ、やったぁハンバーグ?」
「うん。」
嬉しそうな航の声に、振り返って頷く矢田。
航はその後、嬉しそうに矢田が料理する姿を眺めている。
「お前はちゃんと家事やってんのか?」
矢田に料理させてんのはいいけど、矢田にばっか家事やらせてんじゃねえの?と思いながら問いかけると、航はベランダを指差した。
「俺が洗濯物干した!あとー、食器洗いは基本的に俺!あっ今日は俺がご飯炊いといた!」
「おお、なかなか頑張ってんじゃん。」
「へっへっへ。」
思ったより家事を頑張ってるらしい航の話に褒めると、航は嬉しそうに笑っている。
そんな航に、矢田も少し微笑みながら航に視線を向けていた。
その後、矢田が用意してくれた夕飯は白ご飯に味噌汁、ハンバーグにほうれん草のおひたしで、なかなかに家庭的だなと、俺は夕飯を用意してくれた後輩にさすがだなって褒めながらそれらを味わう。
「会長に変なもん食わせられませんから。」
そう言って笑う矢田に、俺は「だから会長って言うなって。」と突っ込みを入れながらも、俺を慕ってくれている様子を見せる矢田の気持ちに嬉しく思った。
そして、順調そうな生活を送っている後輩たちの様子を、微笑ましく感じた。
おわり
S&E future(大学生編)の様子を少々書かせていただきました〜!
それでは!
投票ありがとうございましたー!
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