大和 [ 29/163 ]
大和くん選択肢増えててもしやこの前投票させていただいたからかも?!と自惚れております。また大学生になった航達との絡みも読んでみたいです!ちなみに大和の苗字って出ていますか…? より
そうですよー(*´艸`)選択肢を増やさせていただきました!投票ありがとうございます!
そして大学生になった航達の絡みではないですが、(ごめんなさい!)密かに裏で書いていた大和の苗字初公開のおはなしを勝手ながら置かせていただきます(∩´ω`∩)
◇ 登場人物
S&E:大和(中学生時)
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「大和、お前のタイプってどんな女なん?」
小学生の頃から、妙に女に人気だった友人に、そんな問いかけをしたのは、その友人が今まで何度も告白されてきたにも関わらず、誰とも付き合ったことがないからだ。
「は?なに?なんか言うた?」
しかし俺の友人、大和は、人の話も聞かずに机の上に足を上げ、野球雑誌を読んでいる。
チラリと俺はうざったそうな顔を向けられ。
「お前どんな女がタイプなんやて聞いてんねん!!!」
うざったそうな顔を向けられたから少々腹を立てながら、もう一度同じ問いかけをする。
すると大和は、「タイプ?タイプなぁ。あ、俺こいつのフォーム好きやわ〜」と野球雑誌の1ページを見せてきた。
見ればプロ野球選手の投球フォームが連写された1ページで。
「いやいや、そんなんどーでもいいから。別にそんなこと聞いてへんし。」
まったく野球に興味が無い俺は、冷めた態度を大和に取るが。
「はぁ?お前どついたろか?タイプ聞いてきたから答えてやったんやんけ」
と鋭い目付きで睨まれたから、俺はなんでこんな横暴で乱暴で、口も悪く性格も悪い男がモテるんだと不思議に思った。
「こらぁ!早瀬(はやせ)学校に雑誌持ってきたらあかんやろ!はいそれ没収!しかも机の上に足乗せんなぁ!!!」
休み時間も終了間際となり、次の授業の教師が現れるとすぐに、大和が教師に目を付けられるのはいつものことだ。
「あーこれ野球部に借りたやつやから後でちゃんと返す返す。」
「野球部?何年何組誰に借りたん?」
「2年4組代打の神様日山くん。」
「そんな生徒うちにはいません。はい、没収な。放課後職員室まで取りに来なさい。」
「うーわ、最悪や。それ取られたら授業中めっちゃ暇やん。」
「いや授業聞いてください!そんなこと言うたらこれもう返さへんで!?あ、次の三者面談の時に返すわ。」
「え、待って。それはやめて?」
「ほな真面目に授業聞きや!!!はい授業始めるからはやく準備して!」
それから授業が始まったのは、休み時間が終了した5分後。
毎度教師は、大和の日頃の行いに困らされ…。
奴は学年一の問題児だ。
そんな問題児大和だが、奴は何故か不思議なほどモテる。
顔が良いから、と言ってしまえばまあそれもそうなのだが、顔どうこうより性格に問題があるのに何故かモテる。
口も悪いし、乱暴だし、横暴なのに。
「…早瀬くん、実は前から好きでした。」
大和は何故かモテるのだ。
「あーごめん、俺そーゆーの興味ないねん。」
しかし大和は、優しさの欠片もない振り方をしてくると聞く。
大和に振られた女が言うには、めちゃくちゃ素っ気ない態度。目も合わしてもらえない。
じゃああいつのどこが良いのか?と聞けば、そんなところが、クールでかっこいい。
どんな女の子にも靡かない。
でも、実は優しいところがある。
………実は優しいところがある?
どこが?
あいつの優しさなんか見たことも聞いたこともない。
だから俺は、意味不明で仕方なかった。
おわり
………とまだ謎だらけの航のいとこ、大和のおはなしを少々。
大和の登場はほんの少しだったにも関わらず、投票していただけて嬉しいです(∩´ω`∩)
投票ありがとうございましたー!
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