リサーチ3「装飾品」
リリスティアの苦悩(連載中)

リリスティア
「(装飾品か……そういえば、ヒルがあまりじゃらじゃらと物をつけているのは見た事がないな)」



リリスティア
「(…………)」




リリスティア
「(…………ピアスは……どうだろうか。それとも、首飾り?)」


花謡族の男
「陛下、貴方のお目に適う物であるかどうかは分かりませんが、こちらに色々取り揃えておりますよ。戦いに身を置かれる方でも、そう邪魔にならないものが」

リリスティア
「シンプルね。確かにこれならつけていても邪魔にならないかも」

花謡族の男
「ええ、素材も一部にルラ石を使用しております。純度の高いものは値は張りますが、媒介の補助として使用することも出来ます」

リリスティア
「ふう……ん」





レイム
「――あれ。あそこにいるのって……」

ジークフリード
「何?」

レイム
「あ、やっぱりそうだ。陛下ー!!」

ジークフリード
「ほんとだ! リリムー!」

リリスティア
「っびっくりした……。いきなり飛びついてこないでジーク」

ジークフリード
「何してんの? お買い物? 言ってくれたらレイムとなんかじゃなくてリリムと一緒に来たのに!」

レイム 
「ちょ! ひどいッスよ! ヒルさんのプレゼントに何がいいか分からないからって誘ったのはそっちッスよ!?」

リリスティア
「……お前たちもプレゼントを?」

レイム
「ハイッス! ヒルさんのことなら任せてほしいッス! 竜剣部隊(ドラフェシルト)の友達から、情報を仕入れてきたッスよ!」

リリスティア
「ドラフェシルト……そうか、彼らなら詳しいわね。それで、レイムは何をあげるの?」

レイム
「俺はジークと連名で、腰飾りを買ったッス! ほら、今ちょっと流行ってるんスよ。剣を付ける腰のベルトに、もうひとつ細いベルトを重ねるんス」

ジークフリード
「それが結構高くてさー。さすがに安いものは買えないじゃん。ヒルは一応軍の総指揮官なわけだし。それで、連名にしたってわけ」

レイム
「ほら、これッスよ」

リリスティア
「……綺麗なベルト。一色なのに、よく見ると細工が全体にあるのね」

レイム
「ヒルさん、私服とかだとちょっとしたお洒落する人だって聞いたんスよ。なかなかいいプレゼントだと思わないッスか?」

リリスティア
「(……困った……。私の個人的なことではそこまで大金を使うのは憚られる……装飾品は諦めた方が無難だろうか……)」

ジークフリード
「……リリム、どうしたの?」

リリスティア
「いや、なんでもない」

レイム
「あ、陛下。あっちは日用品の市場になってたッスよ。でも女の子が好きそうなものが結構あったッス」

リリスティア
「分かった。じゃあ、また」




ジークフリード
「………………」

レイム
「ジーク! どうしたんスか? もう兵舎に戻るッスよー!」

ジークフリード
「……リリム、「お前たちも」って言ってた」

レイム
「…………へ?」

ジークフリード
「あーああ。そういうことか」

レイム
「え? え? 何ッスか? 何の話ッスか?」




続く→



[ヒル誕]
 


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