ライザーver
眠れる森の●●(完結)


眠れる森の美女?〜ライザーver〜




「さっさと助けて、帰ろうぜ」

そう言いながらも、なにげにドアノブを回したのはライザー王子でした。

「あーほんと俺の柄じゃねえんだよ王子なんか…」

「お前、一応ヴァイスの王族だろ?」

ヒル王子が呆れたように声をかけます。

「てめーとレオンが一度だって王族らしい扱いを俺にしたことあったか?」

ないな

「しろよ!!」


ライザー王子はヒル王子に怒鳴り付けると、ずんずんと部屋の奧に向かって歩いていきました。

そこには、天蓋つきの可愛らしいベッドがありました。中で誰か寝ているようです。


「つーかよ、寝てんならそのまま抱えて外に出りゃいいんじゃねーか?」


我ながらいい考えだと一人頷きながら、ライザー王子は乱暴に天蓋の布をめくりました。


「おい、助けにきてやったぞ。どーせヒル用にリリムが寝てんだろ。起き────」 

「はーい王子様☆目覚めのチューは〜??」







ライザーは王子は見事当たりくじを引いたようです。



「…っだ、ば、馬鹿女!? な、な、なんでテメーがいるんだ!! 姫はどーした!!」

ライザー王子は口をパクパクさせ、ベリー姫を指差しました。

「だから〜、あたしがお姫様! ど? 似合うでしょ〜」

「………り、リリムじゃ…」

「あ〜何〜? リリムがよかったの〜? チューする相手

それ以上言うな………殺されるから

ライザー王子の後ろには、とても良い笑顔をしたヒル王子がいます。

「つーか! なんでテメーにんなことしなけりゃなんねんだよ! 大体、起きてんじゃねぇか!!」

「だってさ〜待ってる間退屈だったんだもん〜」

「じゃあ話は終わりだな。変なことしねえで済んだぜ…」

ライザー王子はやれやれと頭を振りました。しかしそれで納得するベリー姫ではありません。

「はあああ!?チューしなさいよチュー!!

「ばっ…馬鹿やめろ!!何考えてんだお前!!」

「チューしなきゃ目覚めないよ〜」

だから目ェ覚めてんだろうが!!!…おい!こら…マジでやめ…」

「ほらほら〜お芝居お芝居〜!!」

「や、やめ………!」






───そして、王子さまとお姫さまは、末長く幸せに暮らしましたとさ。


めでたし、めでたし。





*舞台裏*


久世
「いい画(え)が撮れました………」

ヒル
「……したのか?」

レイム
「ライザー卿、役得ッスねー…」



ライザー「……………」



ベリー
「キンパツ〜おでこ汗かいてた〜。しょっぱ…」

ライザー
(なんで額なんだよ………)



END


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